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「補給戦」の日本版
マーチン・ファン・クレフェルト「補給戦-何が勝敗を決定するのか」のように、日本の関わった戦争について兵站面から研究した本ってないでしょうか? 一応「失敗の本質」は読みましたがもう少し兵站面にスポットを当てた本が読みたいです。 時代は太平洋戦争に限らず何時代でもかまいません。むしろ戦国時代などそれ以前の兵站事情についても興味があります。 回答よろしくお願いします。
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自分で研究をはじめてください。 ただでさえ研究者が少ない分野ですので、こまかな資料をあさってみるしか、今のところ手はありません。クレフェルトの本自体が稀少な研究なので、すかさず翻訳されましたので。 日本が入っていないのであれば「山動く」などは有名ですが、他の資料は非常に細かくて、普段から注意しておく他に今は思いつきません。 例えば、アメリカ軍の損傷した兵器の多くは本土に輸送され、共食い用で使ったり、訓練用に使われているとか、将校訓練ではまず補給に重要さについて講義を受けるとか、これら断片知識は、ほとんどが雑誌やビジネス書の小さなコメント欄にでたものです。さらに、こういったことはいわば物流ということになるので、物流業界の雑誌などが、おそらく参考書になるかと想います。 オマケ+現在アメリカ軍の補給品には電子タグがつけられて実験中らしい。サウジアラビア駐留の時、開戦直前まっ先に出発したのは、4隻の電源船。中東方面最大の補給所はディエゴガスシア島(おそらくキングハリド軍事都市のバックアップ)。NATO支援のための中継基地はグリーンランドのツーラ基地。日本は佐世保と横須賀の石油ターミナルが有名。アメリカの引退した軍人の多くは、嘱託のように訓練の仕事をして、外征があった時はその連中が一般業務に復帰する。CIAの実動部隊にはこんなのが多い。 きちんとファイルしていないので、こんな程度。
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猪瀬直樹の『昭和16年の敗戦』が小規模なものでしょうか。日米開戦前の日本側のシミュレーションで長期戦になったら敗戦と結論していた事実を発掘した本です。 戦争研究以外では、二冊。 一冊めは西堀栄三郎の『南極越冬記』岩波新書青版。第一次南極観測越冬隊隊長の西堀が何をどれだけ持っていくか、どういう隊員を選ぶか大変な苦労をしています。万万一のことを考えて準備しています。 第二次南極観測隊が、なんだ越冬できたならたいして南極は危険ではなさそうだと甘くみた人選でやってきて、積み荷を昭和基地へ運搬するも、雪山経験に乏しい者ばかりで捗りません。 とうとう観測を断念し、越冬隊とともに南極から引き揚げてしまったのは、ご存知の通りです。 二冊めは信濃毎日新聞刊の『黒部の太陽』。黒部ダム建設のために車が通れる道路を開くところから始まり、冬季の作業員宿泊所へ食料、燃料、医薬品などを補給する苦労を書いています。
お礼
猪瀬さんの本は「空気と戦争」を読んだことがあり、確かに主題では無かったものの石油等について書いてあったような記憶があります。「昭和16年の敗戦」も読んでみます。 南極観測なども補給線の維持が困難な点などで戦争での兵站に通ずるものがありそうですね。戦争に絞った資料は少ないようなのでこういったものも参考にしたいと思います。 「黒部の太陽」は前にドラマで見たような・・・。あまり覚えてないので原作も読んでみようと思います。 回答ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。
お礼
兵站分野の日本人研究者は少ないのですね。 自衛隊の米軍艦への補給活動や今回の地震での補給路確保もニュースになってましたし、もう少し注目されても良いような気がします。 とりあえず現代戦での補給も興味があったので「山動く」を読んでみます。 また、物流も含め自分で調べてみます。 回答ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。