弁理士試験合格者で、現在特許事務所に勤務しております。
かつて日本は特許出願が年間40万件ほどありましたが、現在35万件ほどまで減ってきているので、仕事は減っているのは事実です。また、弁理士の供給多過により単価が減っているのも事実です。ただ、権利がなければ模倣者に『やめろ。』っと言えないのも事実です。このため、需要は絶対になくなりません。
今年から弁理士試験の難易度が上がります。理由は、合格者800人はさすがに多過ぎたので、実際に就職できない合格者が出ていたことと、司法改革によって司法試験より難しくなってしまうのはまずいよねっということで、合格者を増やしてきたが、司法試験合格者3千人の目標がなくなったことです。
ぶっちゃけ、弁理士試験に受かったからって、別にバラ色じゃないよ。特許事務所に入って食えない下積み生活を送らなくてはいけない。特許出願書類である明細書をなかなか書けるようにならないからね。
仕事上では、二次元CADと三次元CADは使えるようになっていると楽だよ。出願書類の図面を自分で書けるから。また、外国に出願して海外の代理人とやりとりするから、英語を使えると楽だよ。勿論、工学部なら学校の勉強も将来役に立ちます。
2次試験(論文試験)の選択科目免除を受けるために、在学中に資格を取得しておくのもいいね。特許庁のHPに弁理士試験の情報が載ってます。お勧めは、『電気通信主任技術者』。行政書士はやめた方がいい。難易度が上がっているし、登録しなくてはいけない。登録に20万円ほどかかり、月々6千円を払い続けなくていけないから。
弁理士試験の手始めは、受験機関(lEC、TAC、代々木塾等)の講座を受講することから。聞いた方が早いから。後はひたすら過去問を解いて、条文を参照する。これが一次試験(短答試験)対策です。
現実を知っていたら私は目指さなかったな。足を突っ込んじゃったから、突っ走っているけど。目指すなら、がんばって。