被災者に対して「頑張って!」はないんじゃない?
大震災以来、全国から色んな励ましのメッセージが寄せられていますが、聞いていると一番多いメッセージは「今は大変だけど、頑張って!」というものだと思います。
一方、被災者の中に、「今一番行ってほしくない言葉は『頑張って!』という言葉だ。」というのがありました。なぜなら、既に十分頑張っているのに、これ以上頑張って、とは言われたくないというものでした。
私は、以前に、同じ理由から、「うつの人に対して一番言ってはならない言葉は、『頑張って!』という言葉だ。」と聞いたことがあります。
又、私自身、若い日々、仕事がうまく遂行できずどうしたらうまくいくか悩んでいた時、「もっとしっかり仕事をしろ!」と建前論だけで上司から責められ、反発以外何も感じなかったことを思い出します。
そのような経験から、私も同じ被災者の立場にいたら、「どう頑張ればいいの?よけいなお世話だ!」とへそを曲げていたような気がします。
「頑張って!」という言葉は、丁度、子供に対して一番言われたくない「勉強しなさい。」とも似通ったニュアンスが感じられ、やはり私は、冒頭の、「頑張ってとは言ってほしくない」被災者の肩を持ってしまいます。
激励する人は、よかれと思って「頑張って!」と言っており、私のように反発すると、「なんだ!こいつは!可哀そうだと思って声をかけてやっているというのに、可愛げのない奴だな!」と思うかもしれませんが、既にそういう世間の人の被災者を見る目にも、「上から目線」の所が感じられ、素直に喜べない、という私の偏屈な感情も確かにあることを認めはします。
実際、今回被災された方も含め、これまで色々大変な状況に置かれていた時、「頑張って!」と言われてどんな気持ちがしたか? 他にどんな言葉をかけてもらった時に嬉しかったか? 教えて頂ければ有難いです。