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福島原子力発電所事故
原子力発電所は、冷却水が高温となると 冷却水が高温になる→泡が発生する→中性子が減速しなくなる→核分裂が停止する。 という負フィードバックにより安全性が担保されていると教科書に載っています。 今回の福島原子力発電所では、燃料棒の溶解が起こったそうですが 上記負フィードバックは起こらなかったのでしょうか?
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今回、燃料棒が融解したのは、核分裂反応そのもののエネルギーによるものではありません。 核分裂反応自体は、地震発生時において、自動的に制御棒が挿入された事により、温度係数とは関係なく、原子炉内の中性子数が0近くにまで下がった事で、既に実質的に停止していました。 しかし、エネルギーが発生するのは、核分裂反応が起きた時だけではありません。 放射性物質の原子核が放射線を出して、別の原子核に変わる場合にも、核分裂と比べれば少ないながらも、化学反応とは比べものにならない程の、大きなエネルギーが発生します。 使用済み核燃料には、大量の放射性物質が含まれていますから、それが放射線を出して崩壊する際のエネルギーにより、使用済み核燃料は、強力に発熱し続けるため、冷却が不充分だと高温になるのです。 放射性物質が放射線を放出する現象は、中性子の吸収等の、外部からの刺激が無くても起きますから、負の温度係数や制御棒の挿入による中性子密度の低下には全く影響されず、燃料棒内の放射性物質が崩壊して量が減るのを待つ以外には、燃料棒の発熱を弱くする方法は存在しません。
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- dainekoz
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参考意見です。 本日2011/3/15福島原発の建設に携わった人に聞いた要点をお知らせします。 (1) 原子力発電に関しては徹底して秘密主義になっている。 (2) 放射線の測定個所は発表されてきた場所以外に沢山あるので、東電に都合の良い数字が発表されてるらしい。 (3) 水が炉内に送り込まれないのは中の水圧が高いので送り込めないのだろう。又、大型のポンプは送る水量は多いが水圧は上げられないのでなかなか水が入っていかない。小型のポンプでは送り込む量が少ない。 (4) 報道されている原子炉の上には更に水をためたプールがあるのだがそれが報道されていないのは十分な知識を持った人が解説していないのだろう。つまり解説者の発言はそれほど信頼できるものではないと言うこと。 (5) 炉内の水圧は通常それほど高くなく5~10Kg(身近にあるコンプレッサーの圧力)だと言うことを考えるとかなり高くなっている。 (6) 核分裂では色々な物が生成されるがそれが外気に現れるのは、ウランを覆っているペレットの容器(1200度位に耐えられる)の破損があることの証。 (7) 通常壊れやすいのはタービンの部分でそのあたりから炉内の物質が漏れている可能性有り。 (8) 建設メーカー一号炉GE、二号炉はGE監修で東芝建設、三号炉東芝、四号炉日立(アメリカの秘術で建設されていて第二福島も女川も同じ。アメリカへのサポート援助は妥当) (9) 冷却ポンプの電源となる自家発電、自家発電用ジーゼルエンジンのトラブルはお粗末。 (10) 四号炉はメンテ状態でもし火災の原因が水素発生がで有ればそれは異常なこと。燃料は発熱しないようプ-ルの中に沈めて置いてあるので水素が発生しているなら大変な事。 11 各炉の上部はコンクリートパネルで覆ってあるだけなので簡単に吹っ飛ぶ。多量の爆発物ではないと思われる。 12 今後原発廃止論が起きるだろう。原子力に寄らないエネルギー開発が急務。(およその電力供給割合 原子力1、水力1、火力1) 原子力発電に掛けるお金をソーラーパネル設置に掛けるとかなり需要に応じられるはず。 13 メルトダウンの可能性?分からないけれど最悪可能性有り。 14 スリーマイルの事故は単純なオペレーションミスだった。
お礼
ありがとうございます。 上記説明で理解できました。 原子炉のネガテブフィードバックは 実質、机上の空論ということですね 放射性物から出るエネルギーは 学生レベルでも ちょっと計算すればわかると思います。 国や電力会社はこれまで、「原子炉はネガテブフィードバックにより安全性である。」と説明していますがはっきり言ってサギですね これは、社会問題にすべきだと思います。