こういう話はどこまでいっても「一説によると」という推測の域を出ることは不可能であることを前もって断っておきます。
他の方も回答しているように、秀吉がお市の方に興味を持っていたという話はよく聞く話ですね。長女の茶々が後の淀君になったことを思うとあながち外れてはいない気がします。秀吉は成り上がりですからご多聞に漏れず「英雄色を好」んでいしましたからね。ドラマでも既にやっていたと思いますが、お市さんは美人で有名だったらしいですし。お市さんが柴田勝家を再婚相手に選んだのは秀吉が嫌いだったので秀吉と仲が悪かった勝家をあてつけで選んだという話もあるくらいです。
浅井長政とお市さんの夫婦仲が良かったというのもよく聞く話です。子供が5人もいましたしね。戦国大名で正妻が5人も子供を産むって珍しいですよ。
お市さんとすれば、最愛の夫を戦争で亡くし、さらに自ら選んだ再婚相手もまた戦争で失うというときに、当時の基準からすると人生の終盤にかかってきたお市さんとすれば、生き延びて嫌いな男に抱かれる(拒否することはできなかったでしょう)くらいなら夫と運命を共にしたいと思ったのではないでしょうかね。最初の夫とは添い遂げることができなかったのですから。
ところで、大河ドラマでは武門一辺倒だった不器用な勝家がお市さんと再婚することで家庭の暖かさを知ると描かれています。これは脚本家の想像の賜物ですが、ああいう演出は私は好きですね。非常に現代的な解釈ですけどね。まあそのくらいの想像は許されると思います。