- ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:セルロース)
セルロースの分解と二次バイオエタノールの困難性
このQ&Aのポイント
- 草食動物やシロアリなどは、腸内共生微生物の分解したセルロースを利用しています。
- 現在、セルロースを分解して二次バイオエタノールを作ることが注目されていますが、なぜ困難なのでしょうか?
- 遺伝子組み換えや微生物の培養、増殖などの方法を考えることで、生産性を上げることが可能です。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
たしかにそう思いますが、それはセルロース単体で存在した場合に限り、有効だと考えます。 廃材に含まれるセルロースはリグニンという高分子体にがんじがらめになっており、その状態だとセルラーゼが作用できません。よってまずリグニンの分解から始めなければなりません。 リグニンを分解する酵素をもっている生物は白色腐朽菌などのキノコがもっていますが、その菌体は自然界ではゆっくりと朽木に浸透していくスローなものです。まだある種の原虫もセルラーゼを分解できたと思いますが、培養できなかったと思います。遺伝子はわかっているので、遺伝子組換え→精製はできそうですね。 ヒトの口に入るものでなければ、一般にリグニンは強酸で前処理する方向になると思いますが、多糖分解のステップの前まででデンプンスタートよりワンステップ多くかまされます。ということはコストがワンステップ分上乗せされるということでしょう。 あとはセルラーゼの価格の問題かと。最近は研究が進んできていますので安価になったようですが、最終的にセルロース系で得られたエタノールが、デンプンから得られたエタノールの倍近い値がついたのであれば、作る方もやりたがらないでしょう。 作れるけど、作りたくないような状況なのだと思います。 といっても、それさえ解決されれば、実用化の目途はたちそうですね。