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花は静水圧で立っているのですか?
花は静水圧で立っているということを、聞いた事があります。本当ですか?
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NO1です。 >その「水を吸い上げる力」というのは、どこから生まれてくるのでしょうか? 専門家ではありませんので、あくまでも参考までに。 まず、根っこを取り囲んでいる細胞膜は、液体濃度が薄い方から濃い方に移動させる力があります。(半透膜) 濃い肥料を与えると、逆に植物内の水分が引き出されて枯れてしまうのはそのためです。 半透膜によって移動する液体の力(浸透圧)で、植物に取り込まれた液体は植物の体を作っている細い管を使って上に押し上げられます。 さらに毛細管現象と言う働きも手伝って植物の葉っぱの方まで上がって来た水分は、葉の表面から蒸発をしてさらに管の中の水分を引き上げることと成ります。 その働きの中で下から供給される水分の方が多ければ、管の内部に静水圧の力が働き細い管を膨らませ、植物をしおれさせることなく立って居ることと成ります。 また、堅い木などは、その細い管の繊維質は成長と共にセルロースなどで固められて、水分が無くなってもその形を変えることなく立っていることと成ります。 ちなみに、根っこが無くなった切り花などは半透膜の働きは無くなりますが、毛細管作用の力だけで管の中に水を引き上げ、花や葉っぱに水分を供給出来ます。 細い管の中に空気が詰まって吸い上げが悪くなったり、管の中が雑菌で詰まったりしないように、水中で切り戻したり切り口を焼くのはそのためです。 そのうちに、管が劣化して入ってくる水分が少なくなれば、管の中の静水圧が無くなって立っていられなくなる(しおれる)と成ってしまいます。
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- akashe
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あんまり植物については詳しくないですけど >ちなみに、その「水を吸い上げる力」というのは、どこから生まれてくるのでしょうか? 別の方が回答下さった、「浸透圧」と関係があるのでしょうか? 生まれてくるのは、大部分が葉の蒸散によるものです。蒸散で大気中に水分が奪われていくと葉の浸透圧(=水を引っ張る力)が上昇します。そのことがきっかけで、水が、根→茎→葉 と移動しますが、前の方たちがおっしゃられていることは、そのことが静水圧を引き起こすことにつながっているといったものかと考えます。(この、根→茎→葉 の移動には水分子の凝集力というものが働いていたはずです) 小さな植物は「静水圧」で立っているとも言えるかもしれませんが大きな「木」が上に向かって立っているのは「セルロース」といった繊維が骨格を作っているためです。 植物の遷移(=移り変わり)を見ると、背の低いものから高いものへと移行していっていますが、これは光合成をおこなうための「光の取り合い」によるものだそうです。なぜ立てるのかといった質問の回答になっていないんですが「生存競争」の結果、生き残るために植物は上に向かって行ったようです。
お礼
>蒸散で大気中に水分が奪われていくと葉の浸透圧(=水を引っ張る力)が上昇します。 なるほど。なんとなく分る気がします。 >「セルロース」といった繊維が骨格 これは昆虫と同じように、骨格が体の外側にできていて、支えているという感じなんでしょうね。 ご丁寧にありがとうございました。
厳密に言えば「静水圧」というより「浸透圧」だと思います。
補足
ご回答ありがとうございます。 >「静水圧」というより「浸透圧」とのことですが、この場合、どんな違いがあるのでしょうか?
- rimurokku
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>花は静水圧で立っているということを、聞いた事があります。本当ですか? 柔らかな茎の植物では本当です。 植物の茎は細い管の塊で、その中は水で満たされています。 水を吸い上げる力がなくなったり(必要無くなる場合も)、根っこの方で吸い上げる水が無くなればその管内に水分が無くなり、茎を支えている事は出来なくなります。 ただし、植物の種類によってはその管は堅く強固な物が有り、枯れてしまっても曲がることなく固まる物も有ります。 また、柔らかな茎の植物でも、水分が完全になくなって乾くと、そのままの状態で堅く固まってしまいます。 逆さまにして乾かすと、まっすぐの状態を保つことが出来るドライフラワーはその性質を利用しています。
お礼
詳しい内容をありがとうございます。 ちなみに、その「水を吸い上げる力」というのは、どこから生まれてくるのでしょうか? 別の方が回答下さった、「浸透圧」と関係があるのでしょうか?
補足
すみません、補足とお礼の使い方が分らず、ダブってしまいました。。。 その「水を吸い上げる力」というのは、どこから生まれてくるのでしょうか? 別の方が回答下さった、「浸透圧」と関係があるのでしょうか?
お礼
半透膜、浸透圧、毛細管現象・・・ いろいろと難しい事が重なり合っているのですね。 けれど、 みなさんのおかげで、イメージが沸いてきました。 葉の表面から蒸発をしてさらに管の中の水分を引き上げる、といいますのは、 人間の呼吸と同じように、胸腔という真空状態の空間の大きさを変えることで、 気道を通して空気が出し入れされるように、 植物の上方の水分の消失によって、その下の水分が上がってくるのかな? というイメージです。 ありがとうございました。