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「単位」という言葉について
質問 長さの単位、質量の単位、時間の単位・・・などさまざまな単位がありますが、この「単位」という言葉を調べると「基準とする量」と辞書などに書いてありますが、「単位」という言葉が「基準となる量」という意味をもつようになった過程を教えていただきたいです。
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- huruono
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~No.3「この回答への補足」に対し~ 単位=単+位 単=一つ 位=基準 よって、単位=一つ+基準=一つの基準 ということですね。貴殿のアプローチは各々の漢字の意味を確定し、その結合により熟語の意味を説明する、というものであると察します。私のアプローチは「一」が持つ「基準」的意味を還元主義から説明したものであります。貴殿のアプローチは方法論の一つとして的確であると思われます。しかし、貴殿はそのとき、「位=基準」という点に疑問を抱かれている。「単」と「位」の意味を漢和辞典で引き、その意味を足すと確かに「一つの基準」という意味になるが、その前に、なぜ「位」の意味が「基準」であるのかと。これは私の予備知識の範囲外なので、貴殿の方法論に従います。そうすると、「位」の字源解説に行き当たるのではないかと思われます。つまり「にんべん=人、立=何か」的な。私はちょっと漢和辞典を持っていないのでわかんないです。ごめんなさい。(それか、字源解説により説明され得ないのなら、「位は基準を意味する」と無条件的に承認してしまうという手もあります。漢字はそのすべてが意味を持つと言う常識に反しますが。参考、appleの語をどう分析してもリンゴという意味は出てこない。) あともう一つの質問。単位と量の関係(貴殿の言う単位の意味から量の意味が生まれるワケ)。まず「量」の概念を把握するためには、それと対になる概念、つまり「質」との対応をおさえるとよいのではないかと思われます。これについてはリンクを張ります。そこの「質、質と量quality, quality and quantity」の項を参照なさってください。んで、暫定的にですが質を縦の関係、量を横の関係とします。表を思い浮かべてください。縦にはメートル、グラム、秒の単位が並んでいます。その横には数字が続いています。縦の関係からみれば単位は質を表し、横の関係からみれば単位は量を表します。ですので、辞書の記述は横の関係にのみ着目して書かれたものだと考えることができます。つまりその辞書に対して「君は単位は量であると定義しているが、メートルとグラムを比較すれば、それは同時に質的な意味をも持ち得る」と言えば、その辞書に対する一つの反論になるのではないかと思われます。 そんで、単位から量が生まれるワケは…あっ違う!単位は質だ!だって、「100メートル」のとき量を表すのは「100」の数字で「メートル」は質しか表していない。……なんかわかんなくなっちゃった。頭のいい人に回答を回します。笑
- phj
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1が基本になる、というのは合っていますがもう少し説明が必要です。 単位という言葉は物理の世界で使用するものです。 物理の世界では「モノをハカる」ことや「変化をハカる」ことが基礎になります。この「ハカる(計る・量る・測る等)の時に利用するのが「単位」ということになります。 ではそもそも「ハカる」ためにはどうしたらいいでしょうか。 たとえばAさんとBさんが歩いてどこかに行くとき、AさんのほうがBさんより早い、という場合「早い」ということはわかっても「どのくらい早いか?」は定量的にハカらないと分かりません。 そのため、 X地点からY地点までAさんはBさんの半分の時間で着いた、ということになればAさんはBさんより2倍の速さである、といえます。 この場合、10mで計っても1kmで計っても同じ答えなのですが、スピードは分かりません。 ですから、Aさんが10kmを1時間で移動した場合はAさんの速度は時速10kmという風に決まるようになります。 この例のように、単位というのは一定ではなく「みんなが使いやすいように約束する」というルールがあります。速さでも車や歩行なら時速ですが、風速は秒速で表します。 つまり「1」の取り方が1時間だったり、1秒だったりするのです。 これが「単位=単・位」の語源です。 単はある決まったルールのもとでの1です。長さでもメートルやマイル、ヤードなどがありますからどれかを利用すると決めて、1m、1マイル、1ヤードとします。 位はこれがどのくらいかを決めます。位置という意味で理解してもいいかもしれません。同じ単位つまりメートルでも時速ならキロメートル(1000m)が基準ですし、エスカレーターなど分速○メーターのようにメートルで表します。 このように同じ単位でありながら、使用する大きさを「位(くらい)」で意味させているのです。「くらい」とは、1のくらい10のくらい、ですからキロメートルだと「千の位」をひとつの基準(つまり単)にして表すことになります。 ですので単位を利用するには一つの基準の種類と大きさ(位取り)が必要で、言葉の通り、ということです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご丁寧なご解説に心よりお礼申し上げます。
補足
「単」は、ただ一つ (デジタル大辞泉)という意味があるので 単=一つの基準の種類 「位」は、比べたりはかったりするときの基準 (デジタル大辞泉)という意味があったのですが 位=大きさ(位取り) 単=たった一つ 位=基準 みたいな意味になるように気がしますが いかがでしょうか? ご教授お願い申し上げます。 蛇足ですが 「位」の意味に「基準」という意味があるのはなぜ? 「くらい」だから位置的な意味なら分かりますが 基準という意味が付くようになった経緯も教えていただけないでしょうか。
- huruono
- ベストアンサー率50% (1/2)
まず、「一」がなんで「基準」になるんだっていう質問だと思いますけど、この問いは人間の思考方法に関わることだと思います。 人が物事の構造を説明しようとする時には、何か一つのものが集まってそれを成り立たせているんじゃないかと考えることがあります。化学や数学なんかがそうです。 化学では、原子が集まって物質を成り立たせているとします。物質の単位が原子であるとします。つまり、「一」なる原子が「多」なる物質を成り立たせているという考えです。基準は「物事を比較判断する時のよりどころ」という意味ですから、基準は不変でなければなりません。基準がしょっちゅう変わるものであったら「物事を比較判断する時のよりどころ」にはなりませんから。そして、「一」と「多」のどちらが基準となり得るかと考えた時に、それは「一」が基準となるでしょう。なぜなら、「一」は不変であり、「多」は可変ですから。「多」は「一」が入れ替われば変わりますが、「一」そのものは変わりません。まとめます。「一」は不変、「多」は可変。「一」は「多」を成り立たせ、「多」は「一」より成り立っている。よって「一」が「基準」。 数学では、当たり前のことを言うようですが、自然数はすべて「一」の集合です。2は1+1で説明でき、3は1+1+1で説明でき、4は1+1+1+1で説明できます。 このように、ある複雑な物事をその構成要素に分けて説明しようとする考えを「還元主義」と言います。そして、そのとき基準となるのが「一」であり、「一」が単位や要素なのです。
お礼
ご解説ありがとうございます。 心より感謝申し上げます。
補足
「単」は、ただ一つ (デジタル大辞泉)という意味と 「位」は、比べたりはかったりするときの基準 (デジタル大辞泉)という意味があったのですが これをくっつけて長さなら長さの、時間なら時間の「たった一つの基準」ということで たった一つの基準=単位 という言葉ができたのかなと考えましたがこの点についてはいかがでしょうか。 ただ疑問が残るのが 位=比べたりはかったりする時の基準 という意味で 位という意味に基準という言葉がどうして付くようになったのか また単位の意味には、基準として定められた量 (デジタル大辞泉)とありましたが、量という言葉がどこから生まれてくるのか分かりかねます。 新たな疑問になりますがご教授お願いもう種あげます
》 単位が一の位という意味からモノの基準という意味にどうつながるのか… 「単位」そのモノが直接「モノ(物)」につながっているわけではありません。 単位体積、秒単位、月単位、百株単位、単位ベクトル、天文単位、メートル単位、…のように具体的な「モノ」を付加することによって、何という「モノの基準という意味に」つながるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 参考にさせていたきます。
単位の持つ意味は 単は「ひとえ」すなわち数字の「1(いち)」です 位は「くらい」 よって単位は一の位、モノの基準と言う意味になる。
お礼
早速ご回答ありがとうございます。 単位は一の位というのは、理解できましたが、単位が一の位という意味からモノの基準という意味にどうつながるのか、詳細をできましたら教えていただけますでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 熟語をばらしてもそれぞれの意味の成り立ちや どのようにして作られていったのかを調べることは 大変難しいです。 ご教授いただきありがとうございました。