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利子率と国債と国の借金について
- 利子率と国債についての経済学的な解説と、日本の借金問題に対する提案を考えます。
- 好景気では利子率が上昇し、債券価格は下落する傾向があります。
- 現在の日本の国と地方の借金の合計は900兆円と言われており、その問題の解決策について考えます。
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No.1の方とは違いますが、やはり考え方に無理があると思います。 まず、どうやって20%もの金利にするかということが問題です。 (1)新規発行時に20%に金利を設定する (2)政策金利(短期金利)を引き上げる ということを想定されているのしょうか? (1)は今の制度下では無理です。価格は入札によって決定するからです。 表面金利を引き上げても応札価格が上がることによって結局は市場価格に収斂してしまいます。 (結局は20%の「利回り」を確保することは出来ません) 次の(2)は理屈の上では絶対不可能ではないのですが、あくまでも短期金利を高金利に誘導して長期金利に影響を与えようというものですが、強烈な引き締め政策をとらなければなりません。 それでも長期金利を20%にまで引き上げることは出来ないでしょう。短期金利が上昇したからといって、市場金利である長期金利も一緒に上昇すると理屈としての必然性がないからです。 仮に出来るとして、不況下でのこの引き締め政策(しかも強烈なやつ)は甚大な悪影響をもたらします。 (不況の深刻化、企業の倒産、失業者の増大、デフレ等々) 質問者さんは、パッとやってパッとやめれば、とのトーンで書かれていますが、直接金利をコントロール出来る訳ではないのでそうはいきません。 そもそも国債は国の徴税力を担保に発行されているものですから税金を払う人や企業を痛めつけてしまっては元も子もないのです。 従ってこの考えには無理があるとの意見に至りました。 かつてドイツがやったようにお金を刷り続け、ハイパーインフレにする手もあるのかもしれませんが、結局損をするのが日本国民になるため、何の為にやるのかわからなくなりますね。 ご参考まで。
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- aokisika
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誤解があります。 新規に発行する国債の利率は国が変更できます。 しかしすでに発行されている国債の利率は、国は変更できません。 国債というのは国がお金を借りた借用証書です。 「1年後に元本に1%の利息を付けて返します。」 という借用証書です。この利息を国が法律を作って強制的に20%に変更したらどうなるでしょう。1年後に元本の100万円と利息の20万円をつけて返します。という借用証書になるわけです。この120万円を20%で割り引いたら100万円になります。価格は変わっていませんよね。それどころか、1年待っていれば120万円手に入るのに、それをたったの100万円で売るようなお人よしがどこにいるのでしょう?私が売ってくれと頼まれたら、110万円より安くは売りませんよ。質問者さんだったら売りますか? 利率が上がったら価格も上がってしまいましたよ。 利子率が上がると債券価格が上昇する、というのは市場価格と市場金利(利回り)です。額面価格や額面金利ではありません。100万円で20%の国債を110万円で売ると、買った人から見ると、価格が110万円で10万円の利息が付く国債を買ったことになります。このときの利率は9.09%になります。つまり、価格が上がったら利子率が下がったわけです。国が発行価格を上げたわけではありません。
お礼
お礼が送れて申し訳ないです。 誤解の指摘ありがとうございました。 子毎回数字の計算までしていただいたので理解に助かりました。
お礼
抽象的な質問に具体的なシミュレーションをしていただいたので非常に理解に助かりました。 ありがとうございます。