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走動作中の接地時間について(長距離)
いつもお世話になります。 走動作中の接地時間について質問させていただきます。 アフリカ系長距離選手の接地時間は日本人長距離選手と比べて長いという資料を読んだ覚えがあります。 この現象はなぜ起こるのでしょうか?また、このことによってやはり何かアフリカ系長距離選手の能力に加担しているのでしょうか?そして、仮にこの能力?を日本人選手が会得できたとしたら、長距離走の能力の改善が見られるのでしょうか? できればスポーツ科学、解剖学?(というのでしょうか?筋肉の付き方、動き方等のことが言いたいです)の観点からお願いしたいです。 わかりにくいかもしれませんが、宜しくお願いします。
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こんにちは 解剖学的に言えば同身長・同座高・同じ股下長さの日本人とアフリカ系人種とのJとFを比較した場合、後者Fの方が膝から下の下腿部が長いといわれています。 結論を言えば、全く同じフォームの場合Fの方が地面に設置している時間は長くななります。 走動作とは股関節と膝関節の二つを視点とした二重振り子運動なのですが、膝関節に比べ可動域の小さい股関節に比べれば、当然下の振り子(膝下)の方が大きく振れるわけ(円周と半径の関係から考えると分りやすいです)ですので、ここが長いほうが接地時間の長さの面では有利ですし、前方への振り出し動作に長さのメリットを生かせる訳ですからストライドが伸ばせる利点もあります。 接地時間を伸ばせれば地面を押す時間が長くなりますので、前方への重心移動に有利になります。 言い事ずくめのようですが、マイナス面もあります。長い時間地面を押せる分大腿四頭筋力(長距離走では筋持久力)が要求されますし、蹴った脚が流れないようにスムーズに巻き込むためにはハムストリングスの強さも要求されます。おそらく筋持久力にも優れているのでしょう。狩猟生活で長時間獲物を追う生活を何万年も続けてきた彼らは自然に進化したのかもしれません。
お礼
なるほど。 アフリカ系選手のほうが膝下が長いことは知っていましたが、それが理由だったのですね。 接地時間の長さのメリットについては知らなかったので驚きました。 わかりやすかったです。 ありがとうございました。