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走攻守の総合評価が高い選手とその価値とは
プロ野球選手を評価する場合、ハイレベルで走・攻・守の三拍子が揃っている選手は評価も高く、チームへの貢献度は計り知れません。その点でイチロー選手は総合評価が最も高いだろうと思いますが、その他の選手でイチローに匹敵するか、あるいは上回る選手が古今東西でいるでしょうか。イチローの場合、これに加えて強肩と正確なスローイングがあります。また、ファンに魅せるエンターティメント性さえ備えておりますが、日本ではまだまだ打撃偏重の評価に終始し、こういった総合評価が確立していなような気がしてなりません。 何故、打撃だけが特段に評価され、他の能力が相対的に低く評価されるのか納得がいきません。例えば、走る能力は盗塁で得点力を高め守備範囲の広さで相手のヒットゾーンを極端に狭めます。この点だけでもチームへの貢献度は高いですし、さらに強肩は相手の進塁を制限します。これだけでも相手の得点を未然に防いでいるわけです。極端に言えばイチロー選手レベルの選手が外野に3人いれば、5点のところを3点に押さえることさえ想定されます。あまりにも評論家や野球関係者の評価が偏りすぎて、大雑把すぎる気がしてなりません。どう思われますか。
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No.4です。単純なミスを犯してしまいました。文中で補殺と刺殺を逆に表記してしまいました。文中の補殺を刺殺に、刺殺を補殺に訂正します。関係者の皆様にご迷惑ご無礼をおかけしました。すみません。
- bod-ooooo
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あくまで個人の感覚の問題なのですが、 >日本ではまだまだ打撃偏重の評価に終始し、こういった総合評価が確立していなような気がしてなりません。 と仰りますが、私はそんな事はないと思います。 むしろ今の日本プロ野球界では、イチローの功績もあってか、打撃よりも守備力・走力に重きを置いたプレイヤーが多く存在すると思います。 ヤクルト青木、ソフトバンク川崎、ロッテ西岡などがその典型です。 WBCなんかではむしろ4番打者を固定できなかったぐらいですから、万能型の1,3番打者タイプの選手はむしろ増えすぎていると感じています。 それと打撃が評価される理由ですが、野球というスポーツはスタメン9人全員がある程度は打てないとどうしようもないスポーツである、という特性があるからです。 オーダーを組む時に、例えば9番は投手、8番は打率の低い捕手、7番にも打率の低い守備専門の選手だったとします。 そうなると対戦相手の投手としては非常に楽なピッチングが出来てしまいます。 なんせ相手打線の3分の1は「安全牌」なわけですから。 走力が高く打力の低い選手についても、スタメン起用は難しい面があります。 走力を活かすためにはまず出塁が必要になりますが、打力がない分ヒットは期待できません。 そうなると粘って四球をとるか、ボテボテのゴロを内野安打にするしかありません。 しかし相手投手もそれをわかって攻めてきますから、そう簡単に四球or内野安打なんて打てません。 したがって、打力がなく走力だけのある選手もまた使い勝手が悪いのです。 >イチロー選手レベルの選手が外野に3人いれば、5点のところを3点に押さえることさえ想定されます それはそうかもしれませんが、その分打線が弱くなるので、5点取れるところが1点しか取れなくなりますよ。
確かに守備範囲が広く、かつ強肩の外野手がそろえば見栄えがいいし、失点が減少するのは事実ですよね。以前、日ハムが優勝したペナントレースでのデータで「守備時の2塁走者の単打時生還率」なるものを報道ステーションか何かでやってました。そのチームの守備時に相手の単打で2塁走者がどのくらいの確率で生還できるかという面白いデータでした。他チームが軒並み60%台だったのに比べ、日ハムの外野陣(森本、新庄、稲葉)は30%台でした。これは刺殺以外にもサードコーチが止めるケースも多くふくまれており、強肩外野陣は刺殺以外の部分でも失点抑制に寄与しているのです。また刺殺は内野手が中継に入っても記録されるので好守の証明にはやや弱い気がします。ですから質問者様の「5点のところを3点に抑える」というのもある程度納得できる気がします。現在の日ハムは森本、糸井、稲葉で完璧ですが、森本が故障で戦列を離れた今、まさに質問者様の質問どおりの展開になりそうです。私は守備重視で紺田や陽あたりを下位打線固定で使えば面白いと思いますが、スレッジや坪井をレフト起用するようでは面白くありません(あくまでも私観です)。
- Forseti
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イチローがたとえ5人外野を守っても、5点が3点になることはあり得ない。 例えば、ラミレス。彼なら100打点は楽にマークできるだろう。だが守備が下手だ。 彼とイチローを比べてみる。 ラミレスの刺殺数は、2008年度134試合で171だ。 イチローの刺殺数は、2008年度160試合で370だ。134試合で310だ。 イチローはセンターも守り、センターでの刺殺数がライトよりも多い(センターは一試合2.8個、ライトは1.9個)。 なのでレフトラミレスに合わせ、ライトイチローとすると、134試合で254だ。 その差、83。一試合あたり、0.6本。 かなり大雑把だが、イチローがラミレスの代わりに入ったとして0.6本ヒットは減る。 この0.6本が点に絡む確率をどう計算するか、難しいところではある。 が一試合10本のヒットが11本になる。これで守備力がイチロー並みなれば5点が3点になると、どんな舌も言うまい。 そして言うまでもなく、個人において守備力が急成長したり急降下したりすることはない(怪我は除く)。 つまり安定してラミレスとイチローの差は0.6本近くになる。 一方打撃はというと ラミレスの長打率は、2008年0.617。つまり1打席で0.6塁進む。 イチローの長打率は、2008年0.386。つまり1打席で0.4塁進む。 4打席でおよそ1塁打の違いが出る。 イチローは210安打で265塁打。つまり一本のヒットで1.2塁進む。0.6本ヒットが増えたら0.72塁だ。 ざっくり計算しただけでも、トップレベルの守備力(これには走力も含まれる)をもってしても、 ワーストレベルの守備力を持ち、打撃に特化したHRバッターには数字として追いつかないか、互角だ。 盗塁は?と言う疑問も、 相手投手を消耗させる威圧感、前を打つバッターと勝負しなければならないという相手の戦術の限定、 ホームランで一気に展開やムードを変える効果、単打で確実に2塁ランナーを帰すことができる安定感、 これらで相殺しておつりが来ると思われる。もちろん年間100盗塁になれば別だが。 もちろん、他にも検討すべき指標がある。 が、失点は投手力によるものが大きいので、誰が守っても効果は付加程度。 一方打撃は、個人でかなり違ってくる。140打点が出ることもあれば、70打点がクリーンナップのこともざら。 チームのシーズン総得点700点の1割位を変化させる可能性がある打撃は、やはり野手にとって最も重要な要素であると思われる。
お礼
回答ありがとうございました。 様々な視点で指標を示してもらい参考になります。今回はイチローと比較しうる走攻守の三拍子揃っている選手は誰かが最も知りたかった点です。打撃だけを比較すればラミレスやプーホールス、A・ロッドがチームの勝利や優勝という点でイチローより評価が高いと思われます。しかし、華々しさの陰に隠れて目立ちませんが、守備力ももっと評価されていいと思ってます。それは、走力がキーワードです。打球の落下地点への到達速度、打球が抜かれた後の処理速度、正確な速い返球、打者の打球傾向に対する守備位置、イチローの守備範囲の広さを考えてセンターはレフト寄りに守れ守備率を高める有利さ、球際の強さなど全て走力と判断力が絡んできます。記録に表れない面がけっこうあるのです。 メジャーではイチローの出現でホームラン頼りの野球が一変したと言われます。打撃の華々しさに目を奪われがちなファンの目を、相手に点を与えないという野球の側面と面白さ、そして野球が多面性に満ちており、戦術に目を向けさせたイチローの貢献は大きいと思うのです。
- nozomi3015
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最近のファイターズ強いと思いませんか? 中継を見てればわかりますが、他チームと比べ守備力が全然違います。 仮にピッチャーが他チームに移籍したら間違いなく彼の防御率は下がります。 中田選手はファームで3試合に1本ホームランを量産中ですが、守れないのでお呼びがかかりません。(インフルエンザ騒動でお呼びがかかるかもしれませんが) このような光景は、メジャーリーグにならって「ベースボール・オペレーション・システム」という情報システムを開発・構築して全選手の能力を可視化し、現場とフロントが意識を共有して選手を適切に起用・育成するようになってからです。 ちなみにシステム開発当時のGMは高田さんです。たぶんスワローズも強くなっていくでしょう。 PS.イチロー選手を評価する基準が情報システムの肝ではないかと思います。 だって、もし高評価ならなんでいつも最下位なの?
お礼
回答が遅れてすみません。 確かにファイターズは強いですね。選手能力を科学的に可視化するというのは、個人の能力を最大限に活かす点で素晴らしい進歩です。それをいち早く取り入れた日ハムに敬意を表したいですね。 イチローの1年目は、マリナーズは116勝もしました。組織力と団結力の勝利と言われました。飛び抜けた選手がいなかったのです。その年、マリナーズの守備率(エラー率が最下位)は、メジャー最高でした。したがって投手の防御率もメジャーで最高だったのです。守備力が優れていたため、それが投手の防御率として反映されました。団結力の勝利で打力は平凡でしたが、団結力を引き出しました。一人飛び抜けた選手がいても、チームが簡単に勝てるほど単純ではないことを証明しています。
- aiki-kun
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そもそも、野手に期待するものと打者に期待するものの違いかと。 走攻守の三拍子とよくいいますけど 結局、万能型か、一部に特化してるか 選ばれるのはどちらかだと思います。 打撃がトップレベルでなくても守備要員になったり 守れなくても代打要員になったり 色々ある中で、三拍子揃ってれば何にでも使えるし 起用された所で、必要とされるものを伸ばしていけばいいのだと。 イチローは全てが一級品といわれていますが 実際、イチローに逆転本塁打を期待するファンは居ないでしょう。 極論すれば、イチローレベルを外野3人ってのは ダル、涌井、岩隈で先発ローテ組むような話で そんなチームあったらブッちぎり優勝です。
お礼
回答ありがとうございました。 今回はイチローと比較して並びうる選手といるかという設定でしたので、どんな選手がみなさんがイメージされているのかを知りたかったのです。私は個人的には日本では全盛期の張本選手で、メジャーでは、往年のジャッキー・ロビンソン(ドジャース)とロベルト・クレメンテ(パイレーツ)といったところです。古すぎて分らないかもしれませんが…。
お礼
回答ありがとうございました。 打撃偏重のチーム構成は、勝つときは派手に勝ち、負けるときは惨めな負け方をする傾向があります。また、細かい戦術を軽視し、機動力や守備力に重点を置かない傾向にあるというのが過去の成績です。いわゆる大雑把な野球をしがちです。こうなると個人プレーに走り、チームワークは機能しません。個人の役割が漠然となり、守備も集中力に欠け緩慢になりがちではないでしょうか。その点、今回の巨人の優勝は意外なのです(個人的に巨人は嫌いですが)。戦前、打撃ばかり焦点が当たっていたからです。結局、原監督のリーダーシップと果敢な決断力、スタッフの適切な役割と結束がしっかり機能していたと思われます。守備力も破綻しませんでした(WBCで学んだのか)。 日ハムの守備陣は12球団随一ではないでしょうか。点を取るというよりも点を与えないというチーム編成が功を奏している気がします。イチローは打撃、走る、守りなど全てにバランスよく集中していることが伝わってきます。巨人のV9時代、西武の黄金時代など外野の守備力が抜群でした。内野の守備力はそんなに各チームの差は出ませんが、外野の守備力は明らかに得失点に影響します。