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鬱は気の持ちようじゃないんですか
心理療法などで鬱がよくなる事があるのなら、やっぱり考え方や気の持ちようが 原因じゃないんですか?
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臨床心理士です。 どういう意図からのご質問か、よく分かりませんが、「気の持ちよう」と思われる部分があるのは否定しません。 うつ病に対して、認知療法や、認知行動療法、森田療法などの心理療法が効果を持つということは、心理学的にも認められた事実です。 これらの心理療法では、当事者に固有の認知の傾向、たとえば、悲観的な見方や否定的な見方をしてしまいがちであるというものを修正することが試みられています。 しかし、一方では、うつ病では、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの不足が生じている、前頭葉の特定部分の機能低下がある、海馬など情動機能に関わる部分の活性化が低下しているなど、脳の機能不全を疑わせる医学的な所見も多数報告されています。 現在の医学的な治療の主流である、抗うつ薬は、このうちセロトニン障害という仮説を元に行われていますが、それもまだ仮説の段階であり、医学的に証明された知見ではありません。 うつ病の本態は、まだ完全には解明されておらず、「症候群」(実際には、複数の異なる病気である)ではないかという考えも成り立ちます。 そのように考えると、単純に、心理療法が効果を持つから、気分の問題であるとか、気の持ちようが原因であるという断定的な表現は、実際にうつ病で苦しんでいる患者さんたちや家族の方からの強い反発を招きかねません。 その点には、くれぐれもご留意の上、ご質問、ご発言されるよう、老婆心ながら、ご注意申し上げます。
お礼
鬱暦8年です。5年間、精神科で鬱の薬を呑んでいましたが、 合わなかったみたいだったので薬を辞めました。 森田療法の本を読むと、治った例もあったりと やっぱり考え方が大きいのではと感じてしまい質問しました。 重度の患者さんには、このような質問の仕方をしてしまい 本当に申し訳ありませんでした。 皆さんの回答はとても参考になりました。どうも有難う御座いました。