>ぎゅうぎゅう詰めという動詞で違いがよくわかりません。
いやいや、意味合いは違いますよ。日本語で考えてるから違いが分からないだけです。
結果的に同じような意味合いになってしまうこともありますが、それでも違いはあります。
単語の日本語訳なんかより、おのおのがどういう状況で使われるかということを押さえましょう。
(日本語だってそうやって覚えているはずです。英語でも同じことをすればいいんです)
cramと聞いてまず(ネイティブさんの)頭に浮かぶのが、cram school です。
日本の学習塾をcram schoolといって紹介する場合も多いです。要するにここから連想されるイメージは「詰め込み」です。
それも(いやいや、泣く泣く、半ば強制的に)詰め込む、ということです。大体、試験とかも連想しちゃいます。
だから、今まで遊び呆けてた子供に向かってお父さんが、
You've gotta cram a lot in for the test tonight. (お前、今夜はテストに備えて一杯詰め込まなきゃならんぞ)
などと言うんです。(このニュアンスはjamやpackでは出せません)
試験で(仕事で)徹夜、なんて時はこれを使ってください。
jamはパンに塗るジャムがあるでしょう。あれのことです。
ジャムはどうやって作るか、イチゴをビンに詰めて、指とか(まあ、箸みたいな棒でもいいですが)で、グチュグチュ突いて作ります。(少なくとも昔は、です)
そこから、詰め込む、の意味が発生しました。(おなじみ、traffic jam などはこれです)
jamは、イメージ的に詰め込まれて中身がてんやわんやの状態になっている場合に良く使われます。
(詰め込んだ結果どうなったか、どのような状態になったか、に重点がある言葉です)
単に詰め込む、だけでなく、グチュグチュ突く訳ですから、内容物は形を留めずグチャグチャになりますね。
コピー機を使ってたら中で紙が詰まって、グチャグチャになった、これもjamです。(Jammed paperっていいます)
あと、指を突っ込んで激しく動かしたらどうなるか、突き指しますね。ここから、突き指する、という動詞もjamです。
I jammed my finger playing basketball. といったらバスケしていて突き指した、の意味です。
あと、いろんなものを混ぜ合わせるというところから、音楽などで jam session と言う意味でも使われます。
packは、詰めるという動詞ですが、これは同時に詰める袋を連想しながら使うんです。
満員電車は、packed train ですが、これは電車が袋で、その中に人間がギュウギュウ詰め込まれている、という発想からです。
人が一杯の満員電車と言うときに、jammed train なんて普通言わないです。
(jammed trainと聞くと、満員電車というよりも、電車自体の数が多くて、あるいは脱線とかでゴチャゴチャになっている様子を想像しちゃいます)
こうしてみるとそれぞれ色合いが違う、というのが実感できるのではないでしょうか。