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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:円高で本当に輸出メーカーは厳しいのですか?)

円高で輸出メーカーは本当に厳しいのか?

このQ&Aのポイント
  • 25年前のプラザ合意の時の円高は衝撃的で、日本の輸出メーカーは大変苦しんだ。
  • 最近の円高のニュースでも中小企業の経営者たちは苦境を訴えているが、なぜ経営を続けられるのか疑問がある。
  • 円高に対応するためには技術力を活かして値上げをすれば良いのではないか、という意見もある。

質問者が選んだベストアンサー

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  • isoken
  • ベストアンサー率32% (596/1826)
回答No.4

>円高で本当に輸出メーカーは厳しいのですか? この点はある面厳粛な経済原則ですから否定の仕様がありません。 但し過去2度にわたるドラスティックな円高、つまりニクソン・ショック及びプラザ合意の余波に際して大企業は徹底した経営合理化・生産拠点の海外移転で切り抜け、ある程度の耐性が備わっていると思われますが、本当に心配なのは中小企業です。 日本の産業構造下に於ける中小企業は日本経済の大切な盾であり、好況時にその恩恵を蒙る代わりに不況時には大企業のショック・アブソーバー的役目を担う、アジア通貨危機の際に名だたる大財閥が簡単に連鎖倒産した韓国とはここが違う点であり、日本の労働人口がそこに占める割合は圧倒的に多い訳ですが、長引く不況に依る賃金の低下・非正規雇用の増大は消費マインド及び購買力の低下を招いています。 円高には生産財の調達コスト低下というプラス面もなくはないが、円高が進んだ場合輸出関連企業は更なるコスト・人員の削減・生産拠点の海外移転を余儀なくされ、この影響が日本経済全体にフィードバックされて益々デフレ傾向が助長されてしまう。 >本当に円高で苦しいのであれば、とっくに日本の工業は20年前になくなっているのがなぜ(苦しいながらも)、経営し続けることができるのでしょうか? プラザ合意後の急激な円高に際しては超低金利政策が取られ、海外からの資金流入と併せてその後のバブル経済へと繋がりますが、当時は極端な金余りで国内需要が増大し輸出産業のマイナス分を吸収して余りある状況であった事が、長期デフレ傾向が継続し内需が見込めない現在と大きく違う点です。 >技術が圧倒的に強ければ円高に合わせて値上げすれば良いのではないでしょうか? 家電・特に薄型テレビの分野に於いて顕著ですが、品質が圧倒的に優位である日本の国内メーカーが、世界的シェアに於いて韓国・サムソンの後塵を拝している現状、それで全てを理解して頂けると思います。 >辛いながらもGDPはある程度の規模があるのは何故でしょうか? GDPはドル換算ですからある意味数字のマジックであり、円高に振れれば日本経済の実態はともかく高水準の金額を算出してしまう、更には先進国ではアメリカに次ぐ1億2000万人の人口を有する事、日本が依然世界有数の巨大マーケットである事実に変わりはありません。 但し1990年前後の数年間、1人当たりのGDP部門は日本の独走でしたが、現在は確か20位前後のはず、その凋落振りは顕著です。

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございます。 *円高の影響 *25年前との違い *値上げに対する市場動向 *GDPに対する考え方 とても素晴らしく大変参考になるご回答でした。 色々と有難うございました。 大変参考になりました。

その他の回答 (5)

noname#262316
noname#262316
回答No.6

>円高で本当に輸出メーカーは厳しいのですか?  海外で販売している商品に上昇圧力がかかるので結果的に売れにくくなります。このため経営状況改善、再編したり、海外移転したりなどで円高による影響を軽減しようとしています。これは以前より継続的に続いていますので徐々に円が価値が上がるのであれば対応可能になっています。   >技術が圧倒的に強ければ円高に合わせて値上げすれば良いのではないでしょうか?  値上げをすれば残念ながら購入者が減りシェアを失うことになります。日本の民間は所得がある程度高いため高付加価値を求める傾向にありますが、所得が相対的に低い海外の民間は高付加価値の製品は求めなくなります。基本的に価格が優先されることになり購入者が減ってしまいます。  製品の低価格化グローバル化の弊害の一つと言えまして、所得が横ばいもしくは下落傾向にある日本もややこの傾向が見え始めています。ただそれでも参入障壁が依然高いようで海外でシェアが圧倒的なノキアやサムスンは日本市場ではシェアを握れていません。 >メディアの円高=輸出企業大変という一面的な報道にいまひとつ疑問があります。  輸出製品の主力はその報道から自動車などの民間向けの耐久消費財が中心と思われているようですが、実際には企業向けの工業用原料などの資本財になります。資本財は価格が優先されがちな耐久消費財よりも質が優先されるので円高の影響は受けにくいです。ただ今回のような不況になると企業は供給を絞るため、工業用原料など資本財の仕入れが真っ先に減らされてしまいます。  つまり輸出企業は円高だから大変というよりも不況だから大変という方が正しいように思えます。 >20年前から円高で日本は大変と言っていながら、辛いながらもGDPはある程度の規模があるのは何故でしょうか?  まず日本国内に1億人以上の人が住んでおり、企業が経営していくのに十分な市場があります。また民間にある程度所得があり、高付加価値の製品を望む環境が整っています。市場規模が相対的に位置が下がっていますが世界有数の市場であることはかわりません。  なお今回の急激な円高は円以外の通貨を管理する各国の中央銀行が金融緩和を行い市場に通貨を供給し通貨価値が下がっていることが一番の要因です。今後さらに各国で金融緩和が拡大する状況であれば円高が、逆に日銀が金融緩和を拡大するようなことがあれば円安に振れやすくなります。  またグローバル化を先導し今まで借金してまで各国の商品を購入していたアメリカが輸出拡大に乗り出そうとしています。アメリカの民間が商品を購入しにくくなる以上、今までのような仕組みは転換を余儀なくされるはずです。日本は今まで以上に外需を頼みとはしづらくなり、内需で乗り越えなくなければいけなくなるのではと個人的に考えています。

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございました。 日本国内市場だけでも500兆円あるわけですからね。 多少の円高でGDPが大きく揺れることがないということでしょうか。 もちろん輸出企業は大変なことでしょうが。 確かに、No.2の回答された方からも教えてもらいましたが 週刊誌などふくめて幅広く情報を集めれば 必ずしも円高=中小企業大変という画一的な図式にはならないと思います。、 ただメディアの雄であるテレビ報道で相変わらずの報道を観るにつけ 日本の民度が落ちてしまいそうな気がして、あえて質問させてもらいました。 色々と有難うございました。

  • ID10T5
  • ベストアンサー率31% (732/2312)
回答No.5

おめでたい疑問ですね。 日本企業は円高でも生き残るために事業構造をどんどん変化させています。 20年前はテレビで儲けていた日本の電機メーカーですが、今はそんな企業はありません。 テレビなんか映ればいいんですから技術力を発揮する部分はもはやありません。家電品では日本はもう競争できないでしょうね。 では日本の電機メーカーはどうしているかといえば韓国メーカーとの競争が少ない原子力や鉄道などの社会インフラ事業にシフトしてきています。生き残るために大変な努力をしているんですよ。 でもそれだっていつまでも安泰ではありません。さらに円高が進めば何社かは淘汰されるでしょうね。でも強い会社は何社か残るでしょう。日本企業が強いからこそ円高が進むわけです。

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございます。 ソニーやシャープがこれから鉄道事業にシフトするのでしょうか。 大変、参考になりました。 有難うございました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.3

2001 548,830 2004 489,115 2006 455,621 中小企業白書より製造業の中小企業数。5年で10万ほど減っています。 倒産のニュースは出てきますが、会社ができたというニュースは出てこないので、印象としても倒産のニュースが多いのですが、実態としても、総数で企業数は減っています。 http://www.tdb.co.jp/report/tosan/syukei/07nen.html 230-180になった1984年にはちゃんと倒産数が増えています。 バブルの好景気の時には倒産数は減っています。 マクロで見れば淘汰されたり、業務転換している。 ミクロで見れば(ニュースで取材されている個別企業)倒産しているところも多いということになります。 25年前と同じ商売をしているところなんて、逆に少ない。 プロジェクトX的に言えば、VHSで日本ビクタが成長しだしたのがちょうど25年前。 VHSの後継商品を作れなかったので、ビクターは現状になっている

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございます。 こういったデータを元にご説明頂けると大変良く理解出来ます。 確かに中小企業の倒産件数は増えているという事実を見る限り 円高の影響があるという理解をする必要はありますね。 自分でも他のデータを調べて検証してみます。 大変参考になりました。  有難うございました。

  • kanden
  • ベストアンサー率21% (176/802)
回答No.2

週刊朝日の年末号での記事で。 日本の某メーカーが円高に耐えかねて西独の得意先に値上げの交渉に行ったそうです。 そうしたら意に反して快諾、それまで値上げ交渉して来なかったので円安の時その会社が ふっかけて儲けていたのかと言ったそうです。 そんな例もありますね。 自社の製品に自信があるのなら円高に沿って値上げする姿勢も大切かも知れませんよ。

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございます。 僕もその記事を読みました。 そういった事例もありながら なおかつ、テレビメディアでは円高で苦しい中小企業という ステレオタイプの報道をしているのが気になったので ここで質問してみました。 貴方も含め多くの回答がその問題点を上手に解説頂いていて感謝しております。 有難うございました。

  • kdsakjgj
  • ベストアンサー率22% (26/114)
回答No.1

円高なのに値上げなんかしたらますます売れなくなりますよ(笑)

koro0328
質問者

お礼

回答有難うございます。 >円高なのに値上げしたらますます売れなくなりますよ(笑)。 円高ってどういう意味かご存知ですよね? 1ドルがかつて100円でしか購入できなかったものが今では80円で買えるということですよ。 売れなくなるとはどこの事でしょうか? 日本? 一般的に円高で影響するのは輸出する企業を前提にお話ししています。 輸出した場合ドル建てで取引していると円高になれば円の実収入が減ってくるという意味です。 従って、一般的には円高でも円収入を同額にするためには ドル建て価格を値上げすれば良いという理屈になります。 その様に出来ないのは、韓国、アジアメーカーと競合している場合、 現場での小売価格で価格差が開き結果、販売数に影響を与えるからです。 逆の言い方をすれば、競合せずに、他比較できない商品、商材などであれば 為替の影響をそのまま販売価格に調整すれば済むことです。 僕がここでお伺いしたかったことは(質問の仕方が悪かったかもしれないけど)、 円高に影響すると思われる中小企業の経営者のコメントが(テレビメディアに限り)、 20年前から同じことを言っている気がしていたので、実態はどうなのかな?  とお聞きしたかったのです。 当時からこのままだと日本での工場運営はやっていけない。  海外に工場をシフトしなければいけない。。と盛んに言っていました。 もちろん、大幅な海外シフトはこの20年で進んだのは間違いないと思いますが、 でもなお多くの企業(中小企業も含めて)が日本で生業を行いかつ 輸出も続けているという現実の状態との食い違いについて確かめたかったと思っているのです。 25年前当時の相場230円から180円に至った時期の経営者と 現在の110円から80円になったこの時期の経営者ではどう対応が違うのか、 同じ経営者なのか世代替わりしていて相変わらず2代目(かどうかは分りませんが)が 初代経営者と同じ悩みで経営し続けているのか、すでに当時の海外シフト等の対応は やりつくしてこれ以上の雑巾絞りが無理なのか。 数字などを含めてご回答頂ければありがたいと思っています。 回答頂いていて申し訳ありませんが、 この回答のレベルを問うているのではありません。 よろしくご理解お願いします。

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