- ベストアンサー
輸出企業の円高対策について
輸出企業の円高対策についての質問です。 よく円高になると、海外で外貨建てで稼いだ売り上げが、 日本円で考えると目減りするため、円高が好ましくないという発言が企業側からでてくると思いますが、 そんなに円高がいやなら、企業がFXを利用してヘッジすることは現実的ではないでしょうか? (為替予約によるヘッジをしているという理解ですが) 損益計算書の上のほうとか中段とか、利益の質がかわってしまうのはやむを得ないとして、税前利益がかわらないようにする工夫について、もっとなんかできるんじゃないかと思っておます。 あまり経済に詳しくないので、暇な人に解説してもらえるとうれしいです。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
NO.3の続きです。 >円高で過度な損失を出している日本企業は、ヘッジしきれていない=円安による利益を期待してしまっているための自業自得と考えてもいいでしょうか? 「円高で過度な損失を出している」というのは真っ赤な大嘘です。神話でありデマ宣伝です。現実の企業の決算を見てください。全然為替レートとは関係ない要素によって現実の損益は動いています。そういうマスコミが垂れ流す観念論に踊らされるのは愚かです。 考えてみてください。プラザ合意の頃と比べて円はドルに対して3倍にも円高になっています。それで輸出企業は壊滅しましたか?まったくそんな事実はないんですよ。また輸出企業は外為のトレーダーではないので、為替レートの変動によって利益が変わるようなポジションを持ちません。そんな事業計画は建てません。というより、どんな事業計画でも利益が出る見通しが立たないなら、速やかに撤退するだけです。生産しても利益がでないなら、工場を閉鎖して工員の首を切ります。質問者さんは輸出企業の企業行動の原則を知らないようだが、輸出企業は博奕打ちではありません。 例えばトヨタの決算を見てください。円高の進行にもかかわらず、むしろ営業赤字から営業黒字に転換してますよ。経営者というのは、利益を出す為に、知恵を絞って、打てる手は全て打つものなのです。円安になればいいのになあと願望だけで新聞を読んでいるだけのアホな経営者なら円高に関係なく、とっくに倒産しています。 トヨタは自動車が売れる前から為替予約で利益を確定させています。売れれば売れるほど赤字が膨らむのなら、初めから自動車は生産しません。売れれば売れるほど赤字が膨らむのは電力会社だけです。電力会社は電気料金の価格設定を経済産業省に統制されていて、火力発電所の燃料となる石炭・石油・天然ガスの費用の増大を収入の増大で補えないからです。しかしトヨタはそうではない。トヨタの自動車の価格設定はトヨタが決めているからです。為替予約で利益を確定させているということは、円安になっても利益が生じないし、円高になっても利益は減りません。工員の給料は払う前から確定しています。為替レートが円安になろうと円高になろうと工員の給料は変わりません。ドルで入ってくるお金を人件費として円で支払う。そのレートを初めに決めておきます。計画通りに自動車が売れれば、どう為替レートが動こうが利益は出るように為替予約をしているのです。問題なのは計画未達の場合だけなのです。 円高で売上が目減りするというのは素人考え、観念論、妄想の類です。現実には不景気によって売上が伸び悩むといったことがあるだけです。
その他の回答 (4)
- naganokenken
- ベストアンサー率39% (147/371)
>そんなに円高がいやなら、企業がFXを利用してヘッジすることは現実的ではないでしょうか? 円高は死活問題ですよ。軽く考えないでください。例えば、今まで一億円で売れていたものが、8千万になって、2千万も損失がでるのですよ。どうやってまかなうのですか?しかも、製品が粗悪になった為でも無く、人気が落ちたわけでも無く、企業努力じゃどうしようもないじゃないですか。 2千万の利益をあげるためには、どれだけ売り上げなくてはならないか。仮に製品の原価が売上の80%だったら、一億円かせがないと2千万の利益がでないんですよ! それをFXで回避ってどれだけ保証金をつまなきゃならないんでしょうか?しかも、変動性だから確実じゃないし、そんなリスク、あなたが社長だったら背負いますか? 金融取引をやっておられる方は、実際オイルまみれで働いている人のことを想像すらしない。 だから、こんなこと簡単に質問されるんでしょうね。悲しい限りです。 >損益計算書の上のほうとか中段とか、利益の質がかわってしまうのはやむを得ないとして、税前利益がかわらないようにする工夫について、もっとなんかできるんじゃないかと思っておます。 どうするの?あなたが社長だったなら、どうやるの?金融商品も暴落したんですよ。エスパーか予言者ならともかく、どうやって回避できたというんですか?今や経常赤字でどこの企業もヒーヒー言ってますよ。 すみません。別に経営者でも何でも無いんですが、熱くなってしまいました。まさしく今、日本人にとってピンチです。企業が工場を他国に移転する中、能力の無い人は、日本で生まれて育ってきたのに、働き口がないので、生きていくために海外へ追い出されてしまうんでしょか? 企業のみなさん。何の為に利益を生み出すか?熟考してください。あなただけ、もしくは株主だけが幸せになれば、後はどうでもよろしいのでしょうか? 美しい日本って数年前にどこかの首相がスローガンで挙げていましたが、、、これが美しい日本の姿なんでしょうか?汚い部分は放出して美しい者だけ残すって意味でしょうか? すみません。横道に逸れ過ぎました。 私的な意見なので、聞き流してください。
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
既にやっています。輸出企業はドル売り円買いのポジションを持ち、輸入企業はドル買い円売りのポジションを持ち、どちらも為替予約によって為替リスクをヘッジしています。ただ問題なのは人件費なのです。人件費だけは為替予約できません。だから円高が進むと人件費が重い固定費負担として輸出企業の採算を圧迫することになります。すなわち損益分岐点を超えるような事業計画を立てられないといったことです。だから目減りという単純な話ではありません。輸出企業が海外で現地生産を考えるのは人件費を外貨建にする為です。それが一番の目的です。人件費は固定費ですから、売上が増えても減っても金額が変動しない訳です。よって海外の不景気で売上が伸び悩むと、たちまち大赤字になるといったことが起きます。人件費は売上の変動にも、為替の変動にもどちらにも連動しないだけに重い負担なんです。輸出企業としては、本当はドルで社員の給料を払いたいわけです。しかし日本で生活する日本人労働者にすれば、それは困ることになる。プラザ合意から3倍にもなっています。もしドル建で給料を貰っていたら給料が1/3に減ってしまうのと同じなのです。一にも二にも問題は人件費です。
お礼
回答ありがとうございます。 よく、「1円の円高で、損失が〇〇円発生する」といったような線形比例のような表現をきくので、これを前提としていました。 海外の不景気の売り上げの伸び悩みを前提にはしておらず、あくまで、為替変動に関する疑問です。 円高で過度な損失を出している日本企業は、ヘッジしきれていない=円安による利益を期待してしまっているための自業自得と考えてもいいでしょうか? 住宅ローンの固定金利のように、他の方策(リスクを放置するスタンス)より多少コストを払って、極端な変動リスクを抑えるという考え方は、為替には通用しないのでしょうか? FXでなくても、オプションでも何でもいいから、コストを払えば変動リスクは抑えられるのではと思ってます(ある程度は、なのはわかっているつもりなのですが)が、間違いでしょうか。
- isoken
- ベストアンサー率32% (596/1825)
>そんなに円高がいやなら、企業がFXを利用してヘッジすることは現実的ではないでしょうか? >(為替予約によるヘッジをしているという理解ですが) 下の方が仰られている事が正解、為替予約に依るヘッジもある意味賭け、思惑が外れると通常以上の損益が生じてしまう。 それよりもドル建ての収入を、ドルで使えば為替リスクは存在しません。 依って輸出関連企業の生産拠点流出が相次ぎ、国内産業の空洞化と失業率の上昇に拍車を掛ける訳ですが。
お礼
回答ありがとうございます。 円高で過度な損失を出している日本企業は、ヘッジしきれていない=円安による利益を期待してしまっているための自業自得と考えてもいいでしょうか? 住宅ローンの固定金利のように、他の方策(リスクを放置するスタンス)より多少コストを払って、極端な変動リスクを抑えるという考え方は、為替には通用しないのでしょうか? FXでなくても、オプションでも何でもいいから、コストを払えば変動リスクは抑えられるのではと思ってます(ある程度は、なのはわかっているつもりなのですが)が、間違いでしょうか。 ドル建てをドルで使う点、生産拠点の海外流出は本題からそれてしまうかと思うので、今回は理解するにとどめます。
- anex_99
- ベストアンサー率34% (21/61)
>企業がFXを利用してヘッジすることは現実的ではないでしょうか? 正しいようにも思えますが、1ドル=80円を超える円高が長期化するという 過去を見た「後出し」の意見に過ぎないと思います。 為替予約によるヘッジ取引は、将来の為替レートを確定させる事になります。 円高による損失を排除できますが、同時に、「円安によって発生するかもしれない利益」を放棄する事になります。 つまり、予測が外れると、高いドルを安く売る羽目になるという事です。
お礼
回答ありがとうございます。 円高で過度な損失を出している日本企業は、ヘッジしきれていない=円安による利益を期待してしまっているための自業自得と考えてもいいでしょうか? 住宅ローンの固定金利のように、他の方策(リスクを放置するスタンス)より多少コストを払って、極端な変動リスクを抑えるという考え方は、為替には通用しないのでしょうか? FXでなくても、オプションでも何でもいいから、コストを払えば変動リスクは抑えられるのではと思ってます(ある程度は、なのはわかっているつもりなのですが)が、間違いでしょうか。 考え方の背景としては、日本は輸出である程度なりたっているのはわかりますが、円高は現状国内に天然資源のあまりない日本にとってはいいことなんじゃないかと思ってます。自国の通貨が安い方がいいという意見のほうが、(輸出企業の)自分勝手な考え方と思ってます。
お礼
回答ありがとうございます。 >企業努力じゃどうしようもないじゃないですか。 本当に企業努力じゃどうしようもないんでしょうか。 円高で過度な損失を出している日本企業は、ヘッジしきれていない=円安による利益を期待してしまっているための自業自得と考えてはいけませんか? 住宅ローンの固定金利のように、他の方策(リスクを放置するスタンス)より多少コストを払って、極端な変動リスクを抑えるという考え方は、為替には通用しないのでしょうか? FXでなくても、オプションでも何でもいいから、コストを払えば変動リスクは抑えられるのではと思ってます(ある程度は、なのはわかっているつもりなのですが)が、間違いでしょうか。(ちなみに、保証金そのものはコストではないと思うのですが。あと、低レバレッジにできるにこしたことはないと思ってます) >金融取引をやっておられる方は、実際オイルまみれで働いている人のことを想像すらしない。だから、こんなこと簡単に質問されるんでしょうね。悲しい限りです。 この点はあなたの想像・理解に誤りがあると思われますので、個人的にはあなたは悲しくなる必要はないと思ってます。 また、ご回答の後半は、コメントの通り、聞き流させていただきます。