確かにこの図では,動物半球に灰色三日月環ができているようにも見えますね。それは,表層の色素が多い部分と少ない部分の境界が赤道部分になるように作図しているからです。実際は,境界はもっと植物極寄りで,灰色三日月環は,赤道面より植物極寄りにできることになります。
減数分裂の際,極体が放出される側を動物極といい,その反対側を植物極といいます。両生類の場合,動物極には色素が多く植物極には色素が少ないです。色素がどう存在するか大きく関係します。受精膜ができると,受精膜の中で卵の回転が可能となり,卵黄が多く比重の大きな植物極が重力方向(下)になるように回転しますが,受精膜ができるまでは,赤道面は水平になっていないことが多いです。目で見て真ん中で二つに分けた面のことを赤道面というのではありません。
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