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経済学の歴史は簡単な年表で表せないでしょうか?
工学部生ですが趣味で経済学を勉強しています。 私はいつも勉強をするときその歴史から入るのですが(たとえばパソコンなら誰がどういう風に最初考えたのか等)経済学は複雑でよくわからないんです。 経済学史のところもごちゃごちゃしているし、簡単にどんな流れで経済学がうまれ、変わっていったのかわかるようなものはないでしょうか?
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古い本ですが 別冊宝島82 わかりたいあなたのための経済学・入門 これの 表紙裏が 見開きでチャート図になっていた。 経済学の連中は、他の学説に対して ○ 反論する ○ 無視する のどっちかで、無視すると流れがなくなります。 パソコンの歴史は、無視することは基本的にないので、流れがありますが、無視すると流れが見えなくなる。 世界の経済学は、第二次世界大戦あとは、アメリカが主流です。 なのにアメリカはマルクス経済学を基本的には無視していた。あんなの経済学ではないと。 上記の書籍のころ、これからは日本人がノーベル経済学賞を取るなんて言われた 理由の一つが、米と違って、マルクス経済学も日本はヤッているからというものだったが・・・ 相変わらず 取れない。
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- 畑山 隆志(@deltalon)
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こういった歴史は、自分で年表を作っていくと頭の中に入ります。 つまり、時間軸に沿って因果関係を読み込みながら、年代をメモして並べていくと、自分だけの歴史データが作れます。この場合、最初の起点になるところから、過去へ逆にさかのぼっていくと因果関係が分かりやすいです。 それと同時代年表のように、理論なり論文なりが出版された時に、社会的にどんな時代だったかを位置づけていけば確実に理解が進みます。特に、アメリカの時代になると数学と経済は不可分の関係になりましたから(つまりコンピュータ・シュミレーション技術・経済シュミレーション・経営シュミレーション・UML等)、支えとなる数学史などもいろいろ示唆を与えてくれます。 以下のURLは、読み物としておそらく役に立つかと思います。簡単ですのでそこを入り口にして、本を探されるとよろしいかと思います。 個人的な最近の題目は「消費者指向って、戦後の傾斜生産を延長させたところにあるんじゃないのか?」ということです。 なにかまとまったらWIKIなどで発表してください。待ってます。
- KAWORU89
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経済学部4年生です。 『経済学史』と名のつく関連の書籍は詳しく経済学の歴史が書いてあると思いますが多分分厚くて重いです。経済学をかなり勉強してから読めば多分面白いしスラスラ分かるのでしょうが途中の方にはキツイかもしれません。 なので、『図解-経済学の歴史-』みたいな物で古典派編、マルクス編、ケインズ編、マネタリスト編…と揃ってるのがあれば読んでみると多分分かりやすいと思います。 それがなければマクロ経済学の教科書をいくつか探してみるといいと思います。 中には経済学の歴史をフローで表示しているのもあると思う。 経済学の歴史は世界史とかなりかぶると思うので世界史の年表があればそれは役立つと思います。 17~18世紀 重商主義(コルベール) vs 重農主義(ケネー) ↓ 18世紀半ば 古典派(アダム・スミス) ↓ 需要側:マルサス 供給側:古典派(リカード) ↓ ↓ 19世紀 ↓ 新古典派諸派 vs マルクス主義 ↓ ↓ 20世紀 ケインズ主義 vs ピグー vs マルクス主義 ↓ ↓ ポストケインズ主義 vs マネタリズム等 →→↓ ↓ ↓ ↓ ケインズ諸派 合理的期待形成学派等 新古典派総合 (サミュエルソン) 重商主義:保護貿易で金貨・銀貨を稼ぐ事が第一。貨幣の購買力=富と考える。 絶対王政下での大商人寄りの理論。 重農主義:農業こそが富を生み出す唯一の源泉であるとする。 商業偏重を批判。 古典派:労働こそが富を生み出す源泉であるとする(投下労働価値説)。 自由貿易を推進。貨幣の貯蔵は富を増やさないとする。 リカード:自由貿易を擁護する比較生産費説。 マルサス:セイの法則(供給はそれ自らの需要を生みだす)を批判。 マルクス主義:労働は富を生み出すが、それを資本家が搾取しているとする。 ケインズ主義:セイの法則を批判。経済が不完全雇用下でも均衡状態を満たすことを証明。 有効需要を人為的に拡大するための財政政策の有効性を説く。 ピグー:世界大恐慌の原因をめぐってケインズと論争。賃金の下方硬直性を挙げたが、ケインズに論破される。厚生経済学の祖。 マネタリズム:フィリップス曲線をめぐってケインズ派と大論争。インフレ率と失業率の負の相関を見かけ上だと批判。インフレを起こす財政政策の有効政策を批判。 合理的期待形成学派:財政政策も金融政策も全く無効だとする。 新古典派総合:ケインズ派と古典派の統合を目指すが挫折。
- gootttt
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長くなりましたので二分割させてもらいます。 ●経済学のポイント ・経済活動とは協力活動であり、助け合いである ・経済学の目的 経済学とは、どのようにすれば経済活動は一番うまくいくかという学問です。 その主な目的は、経済活動の最大化および最適化です。 ただし、経済学は魔法ではないのでできることとできないことがあります。 経済学は、経済の最大化と最適化はできますが、無から有を生み出すことおよびすべての人を完全に満足させることはできません。 池田内閣が所得倍増計画を打ち上げたとき「こんなもん誰もできるはずがない」と言われましたが、それはできました。 「もっとも楽観的な人間の最も楽観的な空想」すら上回る成果を遂げたわけです。 これは経済学に基づき経済のもっているポテンシャルを最大化した結果です。 ですから、日本がやったときはどこの国も奇跡だ奇跡だといっていましたが、今じゃ中国・東アジアの国々が同じことをやっても誰も奇跡だとは言いません。 なぜならそれは経済学に基づいた科学的な論理を実践しているに過ぎないからです。 しかし、現代の日本で同じことをやるのは無理ですし、今ある莫大な借金や少子高齢化問題を経済学で魔法のように解消するのも無理です。 我々にできることはこれらの影響を最小化最適化することだけです。 ・市場とは、価格を用いた経済の生産および消費の情報集積システムであり、ミクロ経済学とはその働きを研究対象の中心にすえた経済学 つまり、1TBのHDが5000円で売られているということは 1.1TBのHDを5000円で作って売れる人がいる 2.1TBのHDを5000円で買う人がいる ということになります。 ですから、HDを作る人は2.に注目した上で「俺ならもっと安く作れる」と思えば、参入できるわけです。 逆にHDを使う人は1.に注目した上で「ここで仕入れたHDを加工して1万円で売れば儲かるんじゃね?」とかできるわけです。 ・経済はヒト・モノ・カネが蠢いているわけで、経済全体のヒト・モノ・カネの循環および動員を見る学問がマクロ経済学である。 経済のヒト・モノ・カネの循環が悪くなることが不景気であり、循環の破綻が恐慌です。 また、経済全体で明らかに特定のモノやカネの量が足りない場合、無理やりどこからか動員することで解決することも可能です(これが所得倍増計画の内容)。 ●その上で経済学の実践 結局、個人で使う経済学は教養でしかありません。 細かい数式より、概念・常識・思考法を学ぶことが重要です。 ですので、例えば民主党の政策で「コンクリートから人へ」予算を移せば、子供手当ても年金資金も出てくるというのもありえないということが分かるわけです。 逆に、なぜ規制緩和が必要なのかというのもミクロ経済学を学ぶとわかります。 つまり、規制という政府の保護・ぬるま湯の中で現実から目を逸らしているだけでは問題は解決しないわけです。 生産者である以上絶え間ない競争と工夫と進歩がしなければならず、絶え間ない競争にさらすことで常に競争と工夫と進歩を求める環境にさらすために規制緩和が必要なのです。 他にも温暖化を防止するには、環境税は有効だろうと想像がつきます。 例えば、マクロ経済的に考えて消費税を100%増税すればCO2排出量は半分になることは間違いないわけです。それが炭素排出量に傾斜した税であればより効果的だということも予想がつくわけです。それが炭素税なわけです。
- gootttt
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余計なお世話でしょうが、追記で長々と経済学のポイントを語らせていただきました。 日本の経済学は、マル経の影響もあり理系出身者が多くを支えています。 質問者さんのような方は珍しくないので、これを気に経済学的教養および思考法を身につけて下されば幸いです。 ●経済学と自然科学の相違点・類似点 仰るとおり、経済学は社会科学の中では最も科学的で自然科学に近いですが、それでも自然科学には及ばないところがあります。 その一つが、仰るとおりなかなか実験ができないということです。 この問題点をカバーするために、経済学ではモデルを多用します。 (ただし、実験が全くできないというわけではないです。見方によればソ連もマルクス理論の実験ですし、昨今の経済・金融政策は必ず経済学がベースになっているので、それ自体が実験なのです) さらに、その他の自然科学との違いは ・要素が複雑なので大まかなことしかいえない ・その複雑さおよび実験(確認)の困難さ故に、個々人の思想・心情・理論によって主張が異なる などですね。 ●経済学の注意点 結局人を動かすには金か、力か、情かを使うしかないわけですが、経済学は主に金を取り扱っています。 司法・警察などの治安維持は力で、家族や宗教は主に情で、経済は主に金で回っているのだから、まあ金だけに集中しましょうという話です。 しかし、その経済ですら全てが金で回ってるわけではありません。同じ畑を耕すのだって、金払って耕してもらえば雇用になるし、力で無理やり耕させれば奴隷制ですし、家族の人間に手伝ってもらうのは情の話でしょう。 ですので金の面だけに集中しすぎると、力や情の重要性を見落としたりします。 例えば、アメリカは経済はほとんど金で回っているわけですが、それですらNPOという部門がGDPの一割以上存在しており、ここには情(無償奉仕)と情からくる寄付で回っています。 逆にスウェーデンなどの福祉国家は、多額の税をとられるわけです。この場合経済学的にはインセンティブが働きづらいのでたくさん稼ぐ人は発生しづらいと解釈されますが、幼いころから国家・社会に世話になっている分国家・社会・共同体への帰属意識が高く、損得を抜きにして国家・社会のために一生懸命働く人が多いそうです。 単純に理論のみでいくとアメリカ型のほうがよいと思ってしまうわけですが、そうとも言い切れないわけです。 またもっと一般的な話をする場合、経済学はモデルを作る際、無個性で画一的な経済人(損得のみで動く人)を基本に考えますが、経済発展をするには本田さんや盛田さんのような革新的な人物が欠かせません。この人たちは損得を超越した価値観で動いてます。 このように基本的に経済学の理論は有用ですが、画一化一般化するために切り捨ててる面が多々あります。 そこら辺を教科書(一般理論)に載っていないような問題(特殊理論)を別の本を読んで補う必要があるわけです。 まあちまたの経済学かぶれの人間は教科書すらきちんと読んでおらずごく一部のごく一部を齧っただけで物を言ってるのでどうしようもないわけですが… ●経済学の評価 その上で経済学は今でも非常に役に立っています 経済学は今現在でも十分役に立っています。 例えば、リーマンショックは1930年の世界大恐慌以上のショックになりかねなかったわけです。 しかし、その影響は大恐慌に比べればそよ風みたいなものです。 大恐慌時代は失業率が30%近かったりしたわけですが、今はそこまで酷くはなっていません。 過去の資本主義社会は+5%の成長と-3%の恐慌を交互に繰り返すようなジェットコースター経済だったわけですが、今そんな国はありません。 また日本が高度経済成長を達成したとき、世界中が奇跡だと驚きましたが、今じゃたくさんの国が日本と同じように発展しています。 江戸時代や17世紀の欧州の経済政策を見るとわかりますが、かなり滅茶苦茶です。本当に個々人の思いつきでやってるわけです。 しかし、今はそれなりに考えて経済政策をやっていることがわかると思います(まあ流石に今の民主党はかなり基地外染みてますが…) これらはみな経済学のおかげです。
- gootttt
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経済学を学ぶ上で経済学史は非常に重要です。 なぜなら 1.そもそも経済学には思想が不可欠であるので、偉人たちが何を考えていたか知ることが重要 2.経済学がその歴史でどのような問題に直面しどのように解決してきたか知ることができる 3.経済学は理論の実験が困難なので、歴史を調べるのがその理論の是非を知る最も有効です。 ですから、個人的には一冊本を読んでみることを薦めます。 特に『経済学をめぐる巨匠たち』をお勧めします。 http://tinyurl.com/2fplazw ざっくり経済学の歴史が書かれています。 雑誌掲載の内容を再編したもので若干テンポが悪いですが、まあ『へえーそういうもんなんだ』という形で経済学の歴史を知ることはできるかと あとは『経済学の歴史』でしょうか http://tinyurl.com/22ubema これは、もう少し細かい話をしています。日本の学者らしい無駄にねちっこく正確であることに拘っている本ですが、それでもまあなかなか良く出来てます。 経済学の年表については『経済学をめぐる巨匠たち』の付録としてついていますが、それを自分でアレンジして今から自作してみます。 1688年 イギリス名誉革命 (ここら辺で資本主義社会っぽいものが生まれているんじゃないかなと…) 1690年 ロック『統治二論』記す。 (ここらで自己所有権と資本主義が正統化される) 1776年 アダムスミス『国富論』著す (ここで経済とは協力活動であると発見され、経済学の諸理論の種となるような様々な主張もなされる) 1814年頃 穀物論争 リカードとマルサスの論争(ここら辺りでスミスの理論がリカードによって完成させられ古典派経済学が生まれる。と同時に穀物論争は資本家と地主(貴族)の対立でもあり、最終的に資本家が勝つわけで、つまり貴族の時代から資本家への時代への移行期でもある) 1830年頃 恐慌が度々起こるようになる。これに伴い資本主義には根本的問題があるのではないかという主張が生まれ始める 1867年 マルクス『資本論』第一巻を著す。(労働者が貧しいのは資本主義の持つ法則によるものだと主張。したがって資本主義なんてシステムは全て捨てるべきだと主張) 1874年 ワルラス『純粋経済学概論』を著す。 (財の価値がどのように規定されるのか概ね解明。ミクロ経済学の原型が出来上がる) 1890年 マーシャル『経済学原理』を著す (リカードが作った古典派とワルサスらが作った限界派の理論の統合と整理を行う) 1904年 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を著す。(経済活動による価値観・倫理の重要性を主張) 1912年 シュンペーター『経済発展の理論』を著す。 (資本主義経済の活力は、企業者による新結合によってもたらされると主張) 1914~18年 第一次世界大戦 1917年 ロシア革命 1929年 世界大恐慌 1936年 ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』を著す。 (有効需要の原理発見。マクロ経済学の誕生。これにより景気をコントロールが可能になる。ただし、その効果が人々に知れ渡ったのはWW2後) 1939~45年 第二次世界大戦 1948年 サミュエルソン『経済学』を著す。(これまで複雑だった経済学の理論を整理して作られた教科書。50年くらい改定が続き世界で数千万冊売れている。これにより経済学が体系化に目処がつき、さらに経済学の普及を強く勧めた) まあこんなもんでしょうか 経済学史的にはサミュエルソンくらいまで見とけばいいと思います。 1830年頃から発生した資本主義の問題点は100年かけてケインズの有効需要理論とWW2によって強化された財政制度の下での福祉政策や労組の強化などによって解消されたわけですね。 その後の数十年間は人類史上未曾有の大発展だったことを考えれば、ケインズのなした功績の大きさがわかるのではないかと…
お礼
長文感謝です。 それにわかりやすい年表まで……。 自分の畑違いだと勝手が違ってわかりづらいんでまずは歴史から入りたいと思います。 経済に関しては仮説を立てても実験ができないのでどうしても後付けのイメージをもってるんですよ(汗 人間の活動についての研究ですから不安定な部分もあるでしょうし。 それでも多くの学部で存在するほどですから体系的にちゃんと出来上がっているはずなので勉強してみます
お礼
回答ありがとうございます。 >経済学の連中は、他の学説に対して ○ 反論する ○ 無視する のどっちかで、無視すると流れがなくなります。 それなんですよ……理系の勉強だと例えば物理なんかは積み重ねですから流れを無視するとそもそも成り立たないんですが経済とかだと解釈がいからでもできる感じがして……。 (もちろん理系でもパラダイムシフトもあるし、古典力学と言いきって新しく量子力学とかでることもありますがそれでも量子”力学”であって大なり小なり積み重なってるんですよね)