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PHとECの関係
イチゴを作っているのですがどうも生育が悪いので水のPHを調べたら9.4でした。 その水を試験場に持って行ったところECは0.1なので問題はないと言われました。 本当に大丈夫なのでしょうか? また同じ水をブルーベリーにもやっていたのですが3分の2ほど枯れてしまいました。 これでも問題ないといえるのでしょうか? 困ってます。宜しくお願いいたします。
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PHとは水が酸性かアルカリ性かを示す指標です。水素イオンというのが多いと酸性、水酸化物イオンイオンが多いとアルカリ性、同じなら中性です。要するに水素イオンと水酸化物イオンイオンのバランスです。PH7のときが中性、PH7以下であれば酸性、PH7以上であればアルカリ性です。 ECとは、電気伝導率のことです。農学の分野では肥料や塩類などの電解質が連れだけ溶け込んでいるかの目安として使います。この場合は、酸性かアルカリ性かを決める物質がどれだけ溶けているのかを示すものと思ってください。 ECが低ければPH高くてもそんなに問題はありません。問題の水ですが、ペットボトルに半分ほど問題の水を入れてそこに息を吹き入れ数秒間強く振ると、中性になる程度です。息の二酸化炭素(炭酸ガス)が水に溶け炭酸になって中和するからです。 作物の多くが、土壌の弱酸性(PH6.5~5.5)くらいで良好に生育します。ですから、このくらいになるように土づくりをします。ただ、畑の土壌は酸性に傾きやすいものです。そのため、酸性土壌を嫌うホウレンソウなどでは、アルカリ性の石灰をまいて中和しているくらいです。また、土壌には電解質を吸着する性質があります。このため、PHの変化を緩和する作用があります。 ご質問の場合、問題になるのは土壌のPHです。用水が多少アルカリ性でも、土壌が弱酸性であれば問題ありません。土壌のPHを調べてみてはいかがですか。 ただ、苗をポットで育てているときは、問題ありです。ポットの土にはそんなにPHの調整能力がありません。すぐにアルカリ性になります。酸性を嫌うホウレンソウでもアルカリ性土壌はだめです。 ブルーベリーはこの状態になっていたと思います。地面に植えていものに使うには、PH調整剤で中和してください。 ダムからの用水とのことですが、ここまでPHが上がるのは、家庭排水などが幾分流れ込んでいると思います。農業用水基準ではPH6.0~7.5なのですが、たぶん改善は望めません。 たぶんハウスで栽培されていると思います。PH測定器をご購入されてはいかがですか。そんなに高いものではありませんよ。 私は、農業用水関係の仕事をしているのですが、一昨年同じような問題で苦労しました。 その時は、育苗のときにはPH調整剤を使ってもらいましたが、圃場に定植した後はそのまま潅水しました。PH9.5程度でしたが、特に問題はありませんでした。
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- M_51
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No.3です 間違いがあったので修正します。 >ECとは、電気伝導率のことです。農学の分野では肥料や塩類などの電解質が連れだけ溶け込んでいるかの目安として使います。 ECとは、電気伝導率のことです。農学の分野では肥料や塩類などの電解質がどれだけ溶け込んでいるかの目安として使います。 >地面に植えていものに使うには、PH調整剤で中和してください。 地面に植えていないものに使うには、PH調整剤で中和してください。 打ち間違いでした。 No.1とNo.2の方は、たぶん本職です。私は農業用水をどれだけの量を効率的に経済的に送水するかは学びましたが、農業用水の水質については、一昨年のPH上昇問題の時です。農業改良普及員の方から教わりました。 行政(農業改良普及所など)も新規就農者に支援を行っていますから、疑問に思うことには何でも教えてくれます。 農業は、食糧を通じて人の命を守る産業です。 がんばって下さい。
お礼
訂正のコメントまで入れていただきありがとうございました。 水の分析をした県の農業試験場、土壌分析をし作物の状況を見てきている普及センターの回答があまりにもお粗末かつ理解できるような説明でなかったのでQ&Aに書き込んだ次第でした。 みんながみんなそういう訳じゃないと思いますが・・・・
- indoken2
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No.1です。 補足して頂いたので、追記します。 尤も、「なぜ影響が無いか」は、他の方が丁寧にお答えしているので、 私としては( おせっかい でしょうが)、 作物の生育がおかしくなる理由は、ゴマンとあるという事を伝えたいです。 分析して気になることがあったら、それを生育不良を結びつけて考えてみることも結構です。 しかし、作物の生育環境はとても複雑です。 関係する項目をざっとあげるだけで、 土の栄養、通気性、水分、pH、塩類濃度、病気、害虫、気温や湿度、品種、栽培の時期などがあり、 しかも、これら各項目の中身はとてもいろいろで複雑です。 その上、そういう要因が相互に関係して、最終的に作物の生育に影響するのです。 こういったことは、「分析値」を見ても なかなか分かりません。 新規就農という事で、たいへんだと思いますが、作物の様子を良く観察する方法を学ぶ必要があります。 上手な栽培を実地勉強するための先生と仲間を身近な所で探しましょう。 がんばってね!
お礼
ご丁寧に何度も回答いただきありがとうございます。 日々勉強の毎日頑張っていきます。
- motosei
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ECが低くpHが高い水を土壌に潅水した場合、土壌の持つ緩衝能によりpHが中性付近まで下がりますので、一般的には問題がないとされています。 ただ、ブルーベリーの生育が悪いそうですから、一度土壌のpHも試験場の方で、測定してもらった方が良いかもしれませんね。
お礼
御礼が遅くなり申し訳ありません。 御回答ありがとうございました。 早速普及センターの方に持って帰って頂きました。
- indoken2
- ベストアンサー率47% (178/372)
状況が十分に分かりませんが、 土で栽培していて、 潅水するのにその水を使っているのであれば、 また、ECの単位がmS/cmであれば、 その水で何の問題もありません。 もし、水耕栽培の話であれば、 使うのを止めましょう。 それにしても、pH9.4の水って、 あんまりないですよ。 どんな水なんでしょうね。 ちょっと気になります。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 イチゴは土耕栽培でやっているのですがブルーベリーはコンテナ栽培です。 潅水の水はダムから引いている畑潅の水を使っています。 イチゴのほうは新葉の展開が遅く他の生産者より3週間近く遅れていますし、ブルーベリーについては枯れているか生育が止まった状態です。 ECが0.1であればPHが強アルカリでも生育には何ら影響がないというのは何故なのか教えてもらえないですか?文系出身の脱サラ新規就農者なので非常に理解に苦しんでます。 宜しくお願いします。
お礼
御礼が遅くなり申し訳ありません。 素人同然の者に非常に分かりやすく丁寧な回答、本当にありがとうございました。 用水については現在も調査中ですが家庭排水などが流れ込むことは100%考えられず手前の排泥口から水を抜いたり、後ろの方で水を抜いたりしたおかげで現在は7.5前後で推移しています。