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細胞分裂時における、細胞膜の挙動について

通常の二次元の培養方法で、細胞分裂時の細胞膜の挙動を光学顕微鏡で観察すると、ボコボコと細かな突起を突き出すのがみられます。繊維芽細胞であってもガン細胞であっても同様な現象がみられるのですが、この突起の意義や生じる仕組みが非常に気になります。

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noname#211914
noname#211914
回答No.2

専門外ですが、興味があるので補足お願いします。 以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「Cellular Interaction Rheumatoid Arthriti」 この解説では「滑膜細胞」の樹枝状突起による「情報伝達」でしょうか? PGE2がInducerとして作用して・・・。 脳の「グリア細胞」は樹枝状細胞だと思いますが、培養は出来るのでしょうか? この細胞ではシグナル伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出されるのですよね? 実験では、培養で特殊な薬剤は添加されていないのでしょうか? その細胞は「スフェロイド」は形成しないのでしょうか? 「生じる仕組み」とは平滑な(?)細胞膜から樹枝状な突起状態になる「ドライビングフォース」が何かをお知りになりたいということでしょうか?

参考URL:
http://yonepro.dot.ne.jp/works.html#work_08
malditof
質問者

補足

ありがとうございます。滑膜細胞の情報伝達に関することはそれだけでも面白いと思いました。突起を引き起こす原因は様々なのでしょうが、細胞の運動に関するシグナル伝達は、私の知る限りRhoファミリーに属する一連のタンパクがメジャーである気がします。だからといって、Rhoだけで問題が片付くのかというととても理解がおよばず、まったく違う原因なのかもしれません。そもそも分かっていないことなのかもしれません。グリア細胞の突起は恒常的な突起であって特定条件下に生じる構造物とはその成因が異なる気がします。私の取り扱っている細胞がスフェロイドになるかというと、通常の培養条件下では形成しません。特殊な薬剤を加えることもなく(培地の成分が生体内と完全に一致しないという意味では特殊かもしれませんが)、ごく一般的な培養法です。確かに、平滑な(?)細胞膜から樹枝状な突起状態になる「ドライビングフォース」が知りたい、という質問が適切ないいかたかもしれません。しかも細胞分裂時という条件下であることが難しいところなのです。新たに接着するため、細胞質容積を回復させるため等、必要性を仮定することから原因を探るのも難しいので、関与する分子レベルまで議論するとなると更に厳しいことです。

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noname#211914
noname#211914
回答No.1

直接的な回答ではありませんが、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「医学のあゆみ;vo1.192 NO.9, 2000.2.26:癌免疫と樹状細胞」 ========================== 樹状細胞は骨髄由来の強力な抗原提示細胞で,細胞膜が樹枝状に突出した特徴的形態を有する。 ========================== この文献のレファランスをみると少しはあるのではないでしょうか? さらに、文献検索をされては如何でしょうか? 「dendritic cell」 相当Hitしますので、キーワードを組み合わせることをお勧めします。 ご参考まで。

参考URL:
http://netweb.k.tsukuba-tech.ac.jp/home/am/new/ayumi192.htm
malditof
質問者

補足

返答ありがとうございます。確かに樹状細胞は突出した形態を有しています。しかしながら、樹状細胞ではなくても一般的な動物細胞(少なくとも私が取り扱っている5種の繊維芽細胞、癌細胞・・・)は細胞分裂時に、ある周期性をもった細胞膜の突出がみられるのです。細胞分裂時にのみ、こんぺい糖が二つつながったような形態を有します。原因が分からないので(知らないので)専門用語として適当かどうか怪しいのですが、ラッフリング(波打ち膜の形成、undulationのような?)、突出運動(protrution)などを考えてはみました。細胞の運動において、細胞膜と培養容器基質との非接着部が生じることによってラッフリングは起こると考えられていますが、逆に考えると細胞外マトリックスなどの三次元培養中での細胞分裂では、違った現象がみられるのかもしれません。確かな情報ではないのですが、細胞分裂時に細胞は一旦、細胞外マトリックスや隣接細胞からの接着を解除しなければならないらしいのです。結局二次元で培養し、かつ基質がプラスチックという環境だからなのでしょうか。気になるところです。

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