傷害の場合は何年遡って告訴できるのですか？

質問

私の知人（女性）が職場で、上司から長くセクハラ
まがいのことをされてきたのですが、昨日、
宴会の帰り、泥酔した上司を彼女が運転する車で
送るハメになり、車中体を触られたり、レイプ寸前の
行為に及びました。レイプはされなかったのですが、
顔を殴られ、右目が腫れてあざになりました。
本日、上司の実姉同席の下、彼女に謝罪したそうですが、
一時のことに終わらせないように、医師の診断書と
今後このような行為をしない旨の誓約書を取るよう
アドバイスしました。もし、誓約をほごにした場合、
その診断書と誓約書をもって、傷害致傷（レイプ未遂）で
告訴することを勧めました。
何年くらい後でも、今回の件で告訴できるのでしょうか。
教えてください。

回答No.1

akr8696 · ベストアンサー

刑事訴訟法では親告罪の告訴期間のみ規定があります（２３５条）。逆にいうと，それ以外の罪につては規定がありません。つまり，公訴時効が完成するまでは告訴が可能であるといえます。ちなみに，強制わいせつ致傷又は強姦致傷の場合は１０年，傷害の場合は７年です（刑訴法２５０条）。
それでは，なぜ親告罪のみ告訴期間が定められているのでしょうか。親告罪以外の罪については，告訴は訴訟要件ではありません。つまり，親告罪以外の罪については，告訴があろうがなかろうが，捜査機関が捜査をした結果，刑罰を課すことが相当であると検察官が判断した場合は起訴されることになります。そういう意味では，告訴の有無はあまり意味がないことになります。
上記のとおり，数年後でも告訴は可能ですが，時間の経過とともに公判を維持するための証拠の収集が困難になるため告訴したとしても訴追が難しくなることもあります。
したがって，今回の件は早急に告訴するか，告訴しない代わりにいくらかの慰謝料（解決金）をもらうのがよいのではないでしょうか。今後，同様の事態が起こった場合はその都度考えるということでいかがでしょう。

お礼

早速、ご回答いただきありがとうございました。
詳しくご説明いただいたので、よくわかりました。
早急に本人とも話し、手を打ちたいと思います。
感謝いたします。