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歌舞伎 基礎知識 音楽
歌舞伎について今研究しているのですが、こういった伝統芸能について調べるのは初めてなので、ここで質問させていただきました。 今回、歌舞伎の音楽についてという名目で少し調べているのですが、まず 1:歌舞伎の音楽は長唄(歌もの)と語りものの2種類に分けられる。 2:さらにその中で、音楽も下座、所作音楽、その他に分けられる。 の解釈でよろしいのでしょうか。 また、こういった音楽につて詳しく乗っているHPなどがありましたら、おしえていただけると幸いです。よろしくお願いします。
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僭越ながら、yk_diiさんのおっしゃる“下座”の音楽を中心に、わかる範囲でお答えさせて頂きます。 先ず歌舞伎には芝居と舞踊(所作事)があります。 芝居において劇中効果を高める為の効果音楽として、 黒みす音楽があります。(下座音楽と云うのは死語) これは舞台下手に仕切られた、オーケストラボックス(黒みす)の中で演奏されます。 長唄の演奏者(唄、三味線)がその役割を受け持っています。従って三味線は細竿になります また、大太鼓や、大小鼓、笛など、多用な楽器を用いて心理描写や情景描写などの効果音楽もここで演奏されます。 これらも専属の囃子方に演奏されます。 黒みすの音楽は、とにかく芝居の知識が豊富で無いといけません。 幕を開ける為の音楽や、役者の出這入り、心理描写などは特に芝居を知らないと演奏できません。 役者よりも詳しいくらいでないといけないそうです。 歌舞伎芝居に於いては、最も重要な音楽と云ってよいでしょう。 一段落ちるなど、とんでもない話ですw ちなみに『長唄』と云う音楽は、歌舞伎の変遷のうちに発展、独立した 歌舞伎の付随音楽であるというのがそもそもであるそうです。 『大薩摩』や『外記節』などを吸収して、浄瑠璃性も大変強いです。 ですので、『唄』と云っても一括りにできない部分があります。 黒みす音楽と並んで、芝居に於いて重要なのが『竹本』です。 歌舞伎より早くに、大坂で流行した人形浄瑠璃、文楽。 文楽の人気演目は多数歌舞伎化されました。 それらを上演する際に当然必要とされる音楽です。 その他に江戸小浄瑠璃の一つである『大薩摩』や『河東節』、 劇中音楽としての『長唄』『清元』『常磐津』などが、歌舞伎芝居の音楽として演奏されます。 これらの歌舞伎芝居専従の音楽とは別に、所謂、舞踊(所作事)の伴奏があります。 伴奏としての『長唄』『常磐津』『清元』などの邦楽が主立ったところでしょう。 『荻江』や『地唄』などが用いられる場合もあります。 先に回答なさったsomikakudaさん。 あなたの様に、いい加減な知識でいい加減な回答を方々でなさられては 迷惑する人も大勢いますよ。 お控えめされい。 yk_diiさんへ “歌舞伎の音楽について”と云うテーマで調べてらっしゃるようですが、 それですと範囲がとても曖昧で、且つ広くなってしまいますよ。
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- somikakuda
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所作以外で長唄を使うことは、基本ありませんので、長唄は所作用、と分類していいと思います。 正確には、「所作台をしいて、長唄で舞うもの」だけを「所作」と呼ぶらしいのですが、 今は浄瑠璃や清元で舞うものもおおまかにひっくるめて「所作」と呼んでしまっても通じるようです。 いわゆる「語り物」、浄瑠璃は、文楽由来です。 「浄瑠璃」は、もとは文楽の語りのための芸能です。お人形はしゃべりませんので、「浄瑠璃」は、劇中の歌でもあり、ナレーションでもあり、セリフでもあります。 文楽作品を歌舞伎に移入するとき、この「浄瑠璃」も一緒に導入しました。なので歌舞伎には浄瑠璃を使う作品がたいへん多いのです。時代物などはほとんどそうです。 よく聞いていると、役者さんのセリフの一部を浄瑠璃の太夫さんが語っていることがあります。 セリフのどの部分を役者さんが言って、どの部分を浄瑠璃で語るかは、演目ごとにだいたい決まってはいますが、ケースバイケースの部分もあります。 浄瑠璃には「竹本(義太夫)たけもと、ぎだゆうとも言います)」「清元(きよもと)」「常盤津(ときわず)」などがあります。 「義太夫」と呼び習わされる「竹本」が最もポピュラーです。低い声でうなるように語り、三味線も太棹(ふとざお)の音の低いものを用います。 見分け方が必要ならおっしゃってくだされば書きます。 浄瑠璃は、一応ストーリーもセリフもあるものですので、研究なさるのでしたら、何冊か読んでみるのもいいかもしれません。 「(新)日本古典文学大全}(岩波)や、「歌舞伎名作全集」(絶版ですが古本屋さんで買えます)などが手ごろです。 浄瑠璃のジャンルのなかに、義太夫や常磐津、清元などがあります。 これとはべつに、よそ事浄瑠璃や幕開けの音楽などのための「下座音楽」があります。 下手側の黒御簾の中で演奏されます。舞台のいろいろな効果音もここで出されます。 ここでの音楽は「合方(あいかた)」とも呼ばれ、「BGM」として扱われます。 長唄や浄瑠璃などは、「お芝居の一部」または「お芝居をリードする存在」ですので、 それに比べると一段落ちる扱いです。 歌舞伎座のサイトなどに、そこそこ詳しいリンクがあると思いますが、 可能でしたら図書館や古本屋さんなどで、少し詳しい解説本を何冊かお読みになったほうがいいかと思います。
お礼
遅くなってしまい、申し訳ございません。 大変難しく、やはり簡単に調べることはできませんよね。ちょっと甘く考えていました。 ちょっと難しかったですが、参考になりました!また詳しく調べてみます! ありがとうございます!