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ヤフーオークション出品者(個人)の責任範囲とは?
- ヤフーオークションで出品者(個人)の責任範囲について、商品の材質に関するトラブルが発生しました。
- 出品者は明確な根拠を提示すれば返金対応する旨を伝えましたが、落札者は証明費用の請求を示唆しています。
- 損害賠償の範囲や返品返金対応についての認識についても疑問があります。
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損害の証明責任について。 『債務不履行責任』の場合は、両当事者に契約等の債権債務関係に基づく相互の信頼関係があることから、債務者(加害者)が自己に債務不履行がなかった旨の主張・証明責任を負う。 『不法行為責任』の場合には、当事者間にそのような関係はないので、被害者が相手方(加害者)の故意・過失により被害を受けた事実を主張・証明しなければ、損害賠償請求は認められない(=被害者が主張・証明責任を負う) 上記を踏まえ、本件では前者(債務不履行責任)なので、加害者側(=出品者)が債務不履行がなかった旨を証明する責任があります。 ただし、オークションは一種特有の慣習(例:返品・返金すればOK)のようなものもあるので、一概には言えません。 本件では、出品者が羊革だと思った根拠を提示し、落札者には羊革ではないと思った根拠を提示してもらう事が第一歩だと思います。 どちらかが費用をかけて証明しろ、とは言いません。(基本、証明責任は出品者側ですし) 余談ですが、本件は「出品物の不具合」(破損・汚損等)ではなく「出品物の虚偽表示(の疑い)」の問題なので、その点は注意が必要です。 とはいえ、本件で虚偽表示だった場合は、『落札代金+送料+振込手数料の返金』で十分だと思います。 プラス『お詫び』ですね。 ご参考までに。
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- shion0851
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#1です。 お礼文より。 鑑定の費用等について。 率直に思うのは、返品を受けてしまった方が無難かもしれません。 出品の時点で商品説明に仕方がないとはいえ落ち度があると思われるので。 例:× 素材は羊革です ○ 素材は羊革です(購入時の店員の説明) (前者は羊革と言い切る事で素材保証してしまうリスク。後者は店員という専門家の説明と責任回避) 鑑定の費用も、メーカーへ製品名で問い合わせればほとんどかからないでしょうが、専門の鑑定業者へ依頼しては割高になるでしょう。 トラブルに発展している現状では、有る程度費用がかかってしまうので、返品扱いの方が無難のように感じます。(クレーマーの可能性含み。「個人の感覚」でクレームをつけてくるあたり可能性は十分) もちろん、きちんと徹底して行う事も大事なので、質問者さんのお気持ち・考え方次第かとも思います。 >出品者の了承もなく勝手に鑑定に出し、後から費用を請求された場合は拒否できますよね? 羊革だった場合は拒否できますが、そうでなかった場合は支払わざるを得ないでしょう。 また、羊革でなかった場合でも、鑑定費用が著しく高額の場合は、全額を支払う義務まではないというケースもあるようです。 金額についてはケースバイケースでしょう。 >オークションにおける『債務不履行責任』と『不法行為責任』の違いが良く分かりません。 例えば、約束通りの商品を発送をしなかったり著しく発送が遅くなったりした場合は債務不履行、盗品売買や詐欺などを行った場合は不法行為です。 >私の出品物はほとんどが洋服や靴、バッグ等の小物が多いのですが、商品のシミやキズ等のクレームがきた際に、発送前にはなかった証明を出品者がしなければいけないのでしょうか? 発送前になかった証明は難しいので、通常は「ユーズド品につき小さなキズや汚れ有」と明記する事で、クレーム回避が出来ます。 写真を載せるでしょうから、それで見えない程度のキズ・汚れであればこれで十分です。 少し大きめだったり目立つ部位なら、そこだけ拡大した写真を載せると更によいでしょう。 キズ・汚れがない商品でも、開封したらあったとクレームが来た場合は、証明しようもありません。 落札者の信用などを参考にしても、それだけでは十分とは言えず、これはオークションというシステムの危うさです。 このリスクを踏まえた上でオークションを利用するようでしょうね。 >ブランド物の真贋に関しては『不法行為責任』で落札者の証明義務となるのでしょうか ブランド品の偽物(と知っての)売買は不法行為です。 本物だと過失なく信じて(きちんとした店で買ったとか鑑定書付きだとか)販売した場合は、偽物売買については責任は免れます。 とはいえ売却代金や振込手数料等は返還する事になりますが。 ブランド物を販売する際も、前述のように自ら証明ではなく専門家からの証明を活用しましょう。 例えば、入手元を「○○の専門店で購入」としたり、「鑑定書付き」(写真添付)など。 一度、自治体で実施している無料法律相談会へ行かれてみてはいかがでしょうか。 今後もオークションを利用するのであれば、きちんと法的に自己防衛をしておかないと、個人売買はかなり危険です。 ご参考までに。
お礼
今回もとてもわかりやすく解説頂き、本当にありがとうございます。 鑑定は、今後の事もありますので、メーカーへの送料程度ですむようなら当方負担で実施したいと思います。 オークションでのトラブルが多いことは承知しているので、日頃からこのようなサイトの体験談を参考にしています。トラブル回避のマイルールもいくつか設け、入札者の評価も注意しているのですが、やはりトラブルは避けられませんね。(あと自分のミスも…) 先に入金する落札者の方がリスクが高いという意見も多いですが、法的な解釈の上で誠実に対応するとなると出品者の方がかなりリスキーという気がします。オークションでの常識と法律とが一致していないというか。 今まで400件程度の取引で、このようなクレームは2回目なので、ましな方かもしれません。 過去に不本意な返品要求を受けた経験がある為、今回は交渉術を学んでみようと思いましたが、自分の落ち度も大きいので適当なところで妥協した方が得策だと感じました。 本当に勉強になりました。またお世話になるかもしれませんので、その際はよろしくお願い致します。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございました。 証明責任が出品者にあるとは、全く認識が異なっていました。 羊革だと思った根拠は購入時の店員からの情報ですが、商品が靴のため素材表記もなく、 購入時期も昔なので証明はできないと思います。落札者の根拠は、現時点では個人の感覚です。 今回はメーカーに素材確認を依頼することになると思いますが、費用負担は過失のあった方で というのが無難でしょうか。 ただ、出品者の了承もなく勝手に鑑定に出し、後から費用を請求された場合は拒否できますよね? いずれにしても、虚偽表示があった場合は、丁重にお詫びし、すみやかに返金したいと思います。 あと、オークションにおける『債務不履行責任』と『不法行為責任』の違いが良く分かりません。 私の出品物はほとんどが洋服や靴、バッグ等の小物が多いのですが、商品のシミやキズ等の クレームがきた際に、発送前にはなかった証明を出品者がしなければいけないのでしょうか? 個人の主張ではなく客観的な証明が必要なんですよね?写真で残すにも限界がありますし… また、ブランド物の真贋に関しては『不法行為責任』で落札者の証明義務となるのでしょうか? お礼のメッセージに質問ばかりで申し訳ありません。