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株式用語のエクイティファイナンス懸念また、増資懸念とはどういう意味なん
株式用語のエクイティファイナンス懸念また、増資懸念とはどういう意味なんでしょうか??
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ここでいう「エクイティファイナンス」ないし「増資」とは、 上場企業が、株式市場で新株を発行して、資金調達を行う、 公募増資を実施するという意味でしょう。 公募増資を行う、すなわち新株を発行すると、 当然ながら、市場で流通する株式の数、 すなわち発行済株式数が増加します。 すると、2つのことが起きます。 一つは、発行済株式数の増加によって、 その会社の“一株当たりの指標”が低下します。 具体的には、「一株当たり利益」「一株当たり純資産」が低下、小さくなります。 このことは、株式の“一株当たりの価値”が低下したことを意味します。 企業の利益総額、および純資産総額が変わらない状態で 発行株数を増加させたのですから、 一株当たりの利益、一株当たりのの純資産、 すなわち一株当たりの価値が低下するのは、言わば当たり前です。 一株当たりの価値が低下したしたので、 その分、株価も下落する可能性がでてきます。 二つ目ですが、 増資を行うと、その株数だけ、市場で流通する株式の数が増加します。 突然ですが、築地市場で取引されるサンマの量(漁獲量)とサンマの価格の関係を考えてみます。 サンマの漁獲量が大きく変動しなければ、サンマの価格もある範囲内で安定しまします。 しかし、ある年が、例年にない豊漁で、漁獲量が例えば、例年の2倍に増えたとします。 この年のサンマの1尾当たりの価格は、例年に比べて下落、つまり値下がりします。 このようの、需給関係が安定している状態、 つまり、需要が増える環境にない状態で、 供給が急激に増えると、供給過剰になり、 需給の安定が崩れて、価格が下落します。 株式も、同じです。 増資によって、株式の流通量が増加すれば、 需給関係が壊れて、価格は下落します。 もちろん、「その会社の利益が急激に、かつ予想以上に増える」 といったことが同時に起こり、 (供給の増加に見合って)株式への買い注文が増加、 つまり、需要も増加すれば 需給関係は安定が保たれるかもしれません。 しかし、需要が変わらないままで供給が増加、 すなわち増資によって株式の流通量を増加させれば 需給関係は悪化します。 その結果、サンマの価格と同じように、 株価も下落する危険性が高まります。 これが、ご質問の「エクイティファイナンス懸念」「増資懸念」です。 もちろん、さほど規模の大きくない増資であれば、 需給関係を大きく壊してしまう危険性は、大きくはありません。 しかし、近年、多く見られた、 特に、三菱UFJフィナンシャルグループや 三井住友フィナンシャルグループ、みぞほフィナンシャルグループなど いわゆるメガバンクの増資は、 いくらなんでも、その規模が大きすぎました。 これらメガバンクが、 「再び大型の増資を行うのではないか」 といったことになれば、 再びエクイティファイナンス懸念が高まることになるかもしれません。 そして今度は、これらの大手銀行の個別の株価にみならず、 日本株全体の需給関係に、ひびを入れてしまう危険性も少なくないでしょう。 謝謝
お礼
ありがとうございます。