文献研究は、得てして、誰がこういった、ということを連ねた「感想文」になりかねませんので、複数の研究者の見解を質問者様なりにまとめ、何が必要かといったそれなりの見解を得られるように努力していただきたいと思います。
さて、文献として研究に引用する場合は、基本的には、印刷、刊行されたものに限られます。
最近では、ネット上に掲載された情報も、そのURLと、確認年月日をつければ、引用できるという考え方が採用されています。
したがって、個人的なやりとりや、講演会で聞いた情報を引用することは、原則としては好ましくありません。
なぜかというと、そういった情報には公共性がない、つまり、他の人たちには得ることが困難な情報だからです(これに対して、印刷刊行されたものや、ネットにある情報は、他の方が興味を持った場合にも、それを入手できるのです)。
やむを得ない場合には、いつ行われた、誰の、どういうテーマでの講演会かを明示することが必要でしょうね。
ところで、インタビューや質問で得た情報についてです。
構造化面接や半構造化面接などは、心理学の研究法としては、基本的な事項ですので、ご自分でも文献で確認してください。
質問事項や、それを聞く順序も決まっている場合、構造化面接となります。
以前、個人的にお聞きになった質問記録も、いつ、どこで、どういう対象者に、どういった質問をしたかを示せば、データとして使用して良いと思います。
基本的な研究方法について、基礎的な参考文献が多数出版されていますので、それらをきちんと確認されることが必要だと思います。