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フードマイレージについて調べています。食肉や卵といった飼育餌を輸入穀物

フードマイレージについて調べています。食肉や卵といった飼育餌を輸入穀物に頼っている製品の計算はどのように加味するのでしょうか?食物自給率のように計算するのでしょうか?詳しい計算方法があれば、どなたか教えて下さい。宜しくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • tnakata
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回答No.2

 フード・マイレージとは、食べものがどこからきているかを想像するための、あるいは身近な食と地球環境問題との関わりに気づくためのヒントとなる指標です。したがって、厳密な決まった計算方法はありません。  フード・マイレージとは、食料の輸送量に、その生産地から消費地までの輸送距離を掛け合わせた数字です。畜産物であっても、その輸送量に、生産地(牧場)から消費地までの距離を掛けるのがオーソドックスな計算方法です。 (以下の計算のワークシートはウェブサイト「フード・マイレージ資料室」の「関係資料 6 各種試算」に掲載してあります。トップページ左上の更新情報にもリンクを貼ってありますので、参考にして下さい)。 http://members3.jcom.home.ne.jp/foodmileage/fmtop.index.html  具体例で計算してみましょう。埼玉県熊谷市産の牛肉2kgを、質問者の方がお住まい(かも知れない)六本木ヒルズで消費するとします。輸送距離は約80kmですので、この牛肉のフード・マイレージは0.002t×80km=0.16t・kmとなります。  さて、質問者ご指摘のとおり、日本の畜産は飼料の大半を輸入に依存しています(自給率25%)。そこで飼料の輸送分を加味してフード・マイレージを計測してみましょう。  仮にアメリカ産の輸入とうもろこし(輸送距離は約1万9千km)を使って、熊谷市で牛肉を生産した場合、この牛肉のフード・マイレージは、約411t・kmと非常に大きくなります。これは、牛肉1kgを生産するためには11kgのとうもろこしが必要となるためです。  一方、地元産の自給飼料を使用した場合には0.38kg・kmと、輸入飼料の場合と比べて格段に小さくなります。  ちなみに牛肉そのものをアメリカから輸入した場合は、約37kg・kmにとどまります。つまり、輸入飼料で生産された国産の牛肉よりも、輸入牛肉の方がフード・マイレージは小さくなるのです(飼料は11倍の重さがあるので当然です)。  もっとも、最終的に口に入る食べ物は、なるべく近く(国内)で生産された方が安心感があるので、フード・マイレージだけで全てを判断することが適当ではないことは当然です。また、そもそもフード・マイレージは、輸送部分のみに着目した指標にすぎないことにも留意が必要です(生産段階等での環境負荷は把握できません)。  いずれにしても、このようにフード・マイレージを意識することによって、畜産物の飼料のみならず、パンの原料である小麦、豆腐の原料である大豆、油脂の原料である菜種等の産地にも「気づき」が及ぶことになります。このようなことも参考にして、日々の食生活を、より豊かなものにしていきたいと思います。

参考URL:
http://foodmileage1.blogspot.com/
nob243_2010
質問者

お礼

詳しい回答をありがとうございます。ご提供頂いた情報を基に、いろいろと試算をしてみたいと思います。他に回答をして頂いた皆さんにもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • megira
  • ベストアンサー率50% (160/319)
回答No.1

フードマイレージの計算では、人間の食用穀物と家畜飼料用穀物を区別せず、家畜飼料用穀物もまるまる食料扱いで計算されています。 http://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/review/pdf/primaffreview2004-11-3.pdf (2ページ目 「食料」の範囲と輸入量) 「また、直接には人間の口には入らないとうもろこし等の飼料用穀物や大豆等の油糧種子も、食糧として計測に含めている」 つまり、フードマイレージという名前でありながら、人間の食料ではない物のマイレージも、そのまま合計してあるんです。 5ページ目の「(2)品目別の状況」に、「フード・マイレージの品目別状況を見ると、わが国については穀物51%、油糧種子21%と、この2品目で全体の7割強を占めている。」と書かれていますが、日本の穀物輸入量の約6割が家畜飼料用穀物ですので、フードマイレージ全体の約3割は家畜飼料分のマイレージであるということになります。 なお、フードマイレージが大きいからといって、日本の食料輸入量が多いのかというと実はそうでもなく、国民1人あたりの食料輸入量はフランスとほぼ同じで、イギリスやドイツよりも少ないです。 それなのにフードマイレージは日本がずっと大きくなるのは、4ページ目の第2図を見ればわかるように、平均輸送距離がこれら西欧諸国の約4倍であるのと、人口が約2倍であるからです。 EUというのは自由貿易圏であり、農産物の貿易も圏域内では完全自由化されていますから、EU加盟国間の農産物貿易は盛んで、食材の種類によって生産分業されているものも多いです。 ですから、各国とも食料の輸入量は多いですが、圏域内の貿易がほとんどなので、輸送距離は短いのです。 これに対し、日本や韓国は、穀物や油糧種子の主要輸出国と非常に離れているので、輸入量そのものはそれほどでなくても輸送距離が非常に長くなり、そのためにフードマイレージが大きくなるのです。 また、畜産物の生産には10倍の量の穀物が必要といわれていますし、大豆油の生産には5倍の量の大豆が必要です。 つまり、最終製品である「人間の食料」を輸入する代わりに、原料を輸入して最終製品を国内生産しているために、輸入量が何倍にもなってフードマイレージが肥大しているという側面もあるわけです。 ですから、国内での畜産や食用油製造をやめて、最終製品を輸入するようにすれば、フードマイレージは激減します。

nob243_2010
質問者

お礼

ありがとうございます。環境と食の安全というのは、とても難しいのですね・・・。勉強になりました。

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