需要率と不等率について
需要率=(最大需用電力/設備容量)×100%
不等率=(個々の最大需用電力の総和/合成最大需用電力)×100%=(PAm+PBm)Pm>1(←ちなみにここは≧1ではないのでしょうか?記載ミス?)
負荷率=(ある期間中の平均電力/ある期間中の最大需要電力)×100%=(Pa/Pm)×100
【問題】
電灯だけの需要家でこれらを2群に分割し、各群に変圧器を設備する。
また、各群の総需要家設備容量をそれぞれ30kWおよび45kWとし、
変圧器をそれぞれ15kV・A,20kV・Aとする。各需要家の需要率を0.5とし、
需要家相互間の不等率を1.2とし、変圧器相互の不等率を1.3とする。
この場合、高圧幹線の最大負荷の値として、正しいのは次のうちどれか。
【解答・解説】
左側の需要家をA群、右側の需要家をB群として、それぞれの設備容量をPA,PB[kW]とすると、
最大需用電力Pa,Pb[kW]は、
Pa=PA×0.5=30×0.5=15kW,Pb=PB×0.5=45×0.5=22.5kW
合成最大需用電力Pam,Pbm[W]は、
Pam=Pa/1.2=15/1.2=12.5kW,Pbm=Pb/1.2=22.5/1.2=18.75kW
高圧幹線の最大負荷P[kW・A]は、変圧器相互の不等率が1.3であるから
P=(Pam+Pbm)/不等率=(12.5+18.75)/1.3≒24.0kV・A
という問題で、自分のなりのやり方だと、
まず高圧幹線側から考えて、
P=合成最大需用電力=個々の最大需用電力の総和/不等率1.3
つまり(不等率=1.3と分かってるので)二次側のそれぞれの最大需用電力の値が知りたいわけで、
A群の最大需用電力は
Pam=A群の最大需用電力=需要率0.5×設備容量30=15kW
B群の最大需用電力は
Pbm=B群の最大需用電力=需要率0.5×設備容量45=22.5kW
P=(Pam+Pbm)/不等率=(15+22.5)/1.3≒28.8kV・A
という考え方で、でも二次側の不等率1.2も使用して答えを導かないといけないということも
なんとなくですが想像はできるのですが、なぜそれぞれの最大需用電力が必要なところで
解説のようなやり方をするのが理解できないのです・・・
この部分です
Pam=Pa/1.2=15/1.2=12.5kW,Pbm=Pb/1.2=22.5/1.2=18.75kW
不等率の右辺の分子部分は「個々の最大需用電力の”総和”」ですよね?
この部分がイメージしづらいというか、、、どう理解すれば良いのでしょうか?