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天安門事件の映像について
- 天安門事件の映像についての考察
- アニメ「ぼくらの」の主題歌との関連性
- 曲の歌詞が事件の様子を表現している
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天安門事件のとき、17歳でした。年の近い若者達がなす術もなく戦車に踏みにじられていく姿を目の当たりにして大変なショックを受けたとことを今も鮮明に思い出します。今でも後悔するのは中国大使館の前での抗議のデモに加わらなかったことです。それをしたからといって何かができたということはないのですが、しかし誰かが立ち上がらなければ弾圧は成功してしまう。今でも、そう思っています。 さて、表題のアンインストールを聞いて天安門事件を知る世代が強い違和感を感じるのは、エヴァンゲリオンなんかもそうなんですが最近の特にアニメ好きの若者達の強い内向性を感じるからだと思います。アンインストールは歌詞と曲から「僕は何もしていないのにそっちがやってきたのだ」というイメージが成り立ちます。でも、天安門事件は「何もしていない若者達を戦車が踏み潰した」事件ではありません。「自由と民主化を求める若者達」に危険を感じた中国政府が若者達を弾圧したのです。 今の若者には少々批判的に感じると思いますが、なんでも周囲がお膳立てしてくれる今の日本と違って、当時の中国は要求しても何も手に入らない時代でした。 一番違和感を感じるのは「耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ 細い体のどこに力を入れて立てばいい」のところでしょうか。天安門の若者達は耳を塞いでいたのではなく、自分たちの耳を塞いでいるものを取ろうとしましたし、既に立ち上がってもいました。 このとき、天安門に集まった若者達の間で歌われていた歌が「崔健(ツイ・ジェン)」の「一無所有」という曲です。ツイ・ジェンは中国初めてのロック歌手といわれることもあります。当時の中国はエレキギターを持っているだけで取り締まりの対象になり、ロックコンサートそのものがなかなかできなかったのです。ツイ・ジェンはCDのジャケットで、赤い鉢巻を目隠しのように自分の顔に巻いた写真を使います。赤い鉢巻が当局を指しているのは明らかで、彼は反体制の象徴のようにも扱われました。 「一無所有」は「俺には何もない」と訳するのが自然かなと思います。歌詞そのものは貧乏な若者が女性を口説くけどアンタにゃ何もないじゃないと女性から冷たくあしらわれるものですが、「俺には何もない(自由がない)」という嘆きが当時の多くの若者の琴線に触れました。Youtubeにいくつか画像がありますね。古臭いメロディーに感じるでしょうが、どこかしら哀しく、そして力強いメロディーです。 天安門事件は、自由と民主化を求めて中国の若者が立ち上がり、そして弾圧された事件です。今の中国からは当時の中国の様子は想像もできないでしょうね。 言葉は悪いですが、私にはアンインストールは引きこもりの若者に対するメッセージソングに感じました。ただ、なぜ今の日本の若者達がかくも耳を塞ぎたがるのかはオッサンとして非常に興味深いです。私が若い頃はあれもダメこれもダメと抑えつけてくる大人たちに反発して特にその意味も分からずに「自由をよこせ」と思っていました。だから自由を求めて立ち上がった天安門の若者に非常にシンパシーを感じていたのです。しかし今の若者たちはあり余る自由に戸惑いむしろ自分の狭い世界に引きこもりたがるように感じます。いや、これは本題と関係ないですね。
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- BONUSU
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ぜんぜん違うと思います。 この歌詞の「アンインストール」は 直視したくない現実からの逃避のことでしょう。 当時の学生たちに起こった民主化への波はそんなもんではありませんでしたし、 軍によって弾圧され、虐待された苦悩はそんな簡単な歌詞では言い表せません。 もう少し天安門事件のことを勉強してみてはいかがでしょう。
お礼
>この歌詞の「アンインストール」は直視したくない現実からの逃避のことでしょう。 そうなのですか。それは知りませんでした。 >軍によって弾圧され、虐待された苦悩はそんな簡単な歌詞では言い表せません。 それはその通りですね。 >もう少し天安門事件のことを勉強してみてはいかがでしょう。 はい。その通りですね。 アンインストールという曲についても勉強しなければなりませんね(笑)。 回答ありがとうございました。