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25℃の0.1mol/dm3のPb2+を含む水溶液10mlに4MHcl
25℃の0.1mol/dm3のPb2+を含む水溶液10mlに4MHclを1ml加えた。そのとき、cl2と反応するPb2+は、はじめから含まれていたPb2+の何パーセントか?Pbcl2の溶解度積(25℃)、1.6×10-5[(mol/l)2]を使って計算せよ。
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- nious
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各初濃度は、 [Pb^2+]=0.1・(10/11)=1/11M [HCl]=[Cl^-]=4・(1/11)=4/11M Pb^2+ + 2Cl^- → PbCl2(固) の反応直後には、 [Pb^2+]=0M [Cl^-]=(4/11)‐(2/11)=2/11M 溶解平衡状態の [Pb^2+]=s(M) とすると s は未反応の濃度になるから、 [Pb^2+]・[Cl^-]^2 =s・{(2/11)+2s}^2 ≒s・(2/11)^2 =Ksp=1.6・10^(-5) s≒Ksp・(11/2)^2=4.84・10^(-4)<<1/11 (近似は妥当) ∴ 100・{(1/11)‐s}/(1/11)=99.5% 全くの蛇足ですが、「4つの錯体生成」を考慮した場合を考えてみます。 (A~Dは生成定数、25℃) Pb^2+ + Cl^- ⇔ PbCl^+ ;A=12.6 PbCl^+ + Cl^- ⇔ PbCl2(aq) ;B=14.5 PbCl2(aq) + Cl^- ⇔ PbCl3^- ;C=0.40 PbCl3^- + Cl^- ⇔ PbCl4^2- ;D=0.089 「Pb^2+」は「Pb(NO3)2」として含まれるとすれば、電荷収支は次のように書けます。 [H^+]+2[Pb^2+]+[PbCl^+]=[Cl^-]+[NO3^-]+[OH^-]+[PbCl3^-]+2[PbCl4^2-] 平衡状態の溶液の [H^+]≒4/11M と見做せるので、 加水分解により生じる「PbOH^+」も十分無視でき、 また [Pb^2+][Cl^-]^2=Ksp が成り立つので式は [Cl^-] によって次のように近似的に表せます。 (4/11)+(2Ksp/[Cl^-]^2)+(AKsp/[Cl^-])≒[Cl^-]+(2/11)+ABCKsp[Cl^-]+2ABCDKsp[Cl^-]^2 整理して方程式を解くと、 2ABCDKsp[Cl^-]^4+(1+ABCKsp)[Cl^-]^3‐(2/11)[Cl^-]^2‐AKsp[Cl^-]‐2Ksp=0 [Cl^-]=0.1836M [Pb^2+]=4.74・10^(-4) [PbCl^+]=1.1・10^(-3) [PbCl2(aq)]=2.9・10^(-3) [PbCl3^-]=2.1・10^(-4) [PbCl4^2-]=3.5・10^(-6) 考慮しない場合と比較して、[Pb^2+]、[Cl^-] 共に殆ど変わらないものの、錯体が生じているので、 「沈殿した比率」は錯体を考慮しない99.5%から、94.8%に減少します。 錯体生成により溶解度が増加した訳ですね。 そんな訳ですが、 結局は丸投げだから、削除されるでしょうね(笑)。