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どなたか教えてください。
どなたか教えてください。 使用材料 鉄 外径32mm内径30mm 肉厚1mm比強度78 使用材料 マグネシウム合金(AZ31) 外径25mm内径23mm 肉厚1mm比強度133 地面にがっちりと固定された上記の丸パイプ1mが1本ずつ立っているとします。 同等の力を加えていった場合(水平荷重) 先に曲がり始めるのはどちらになりますか?
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「管の一部でも引張荷重に達した時」を求めてみます。 地面に固定されたパイプに水平荷重を加えた場合、 構造力学で言う「片持ち梁」の状態になり、パイプには曲げモーメントが生じます。 最も弱い部分は曲げモーメントが最大になる地面との接触部です。 荷重のかけ方が先端に集中荷重をかけるのか、全体に等分布荷重をかけるのか、わからないので、とりあえず先端に集中荷重Pがかかっているものとします。 このとき、管の長さをlとすると、最大曲げモーメントMは、M=Plで表わされます。 管の縁に生じている最大応力度σは、σ=M/Zとして表わされます。 ここで、管形断面の断面係数Zは、外径をD、内径をdとすると、Z=π*(D^4-d^4)/(32*D)です。 鉄のパイプとマグネシウム合金のパイプについて、縁が引張応力度に達した時の荷重Pを求めます。 上の式を整理すると、P=σ*Z/lです。 ★鉄 σ=614[N/mm^2] Z=π*(32^4-30^4)/(32*32)=732[mm^3] l=1000[mm] より、P=449[N](=45.9[kgf]) ★マグネシウム合金 σ=231[N/mm^2] Z=π*(25^4-23^4)/(32*25)=435[mm^3] l=1000[mm] より、P=100[N](=10.3[kgf]) で、鉄のほうが約4.5倍強いことになります。 >鉄の四分の一の軽さで二倍頑丈らしい 確かにマグネシウム合金の比重は鉄の1/4です。また、比強度は鉄の2倍です。 しかし、これらのデータから言えることは、「マグネシウム合金は鉄に比べて、軽い割に強い」ということだけです。 マグネシウム合金が鉄に比べて、「同じ重さなら」2倍強いということです。 自重に対しては強い、ということもできます。 しかし、比強度が高いマグネシウム合金も、引張強度自体は鉄の1/3です。 同じ断面をもったパイプだと、マグネシウム合金の耐えられる力は鉄の1/3になってしまいます。 鉄と同等の耐力を持つ為には、マグネシウム合金のパイプは、より太いものを使用する必要があります。(それでも、鉄のパイプよりははるかに軽いです) 鉄の利点は、「細くて強い部材を作れる」こと、 マグネシウム合金の利点は、「多少部材は太くなっても、とにかく軽い部材を作れる」こと ですね。 それぞれが適材適所で使われています。
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- Hyokko_Lin
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ちょっとでも力を加えれば、材料が何であれ少しは曲がります。 なので、曲がり始めるのは同時……。 というのは冗談にしても、「曲がり始める」の定義をきちんとしないと正確に回答できませんね。 また、仮に「先に引張強度に達したもの」を先に曲がることにしても、比重がないと引張強度を算出できません。 アバウトでいいのなら、 一般的には鉄のほうが引張強度が高く、 さらにこの問題では、鉄のほうが太い管なので、 明らかに鉄の方が強い、ということになりますが……。
お礼
ご回答ありがとうございます
補足
ご回答ありがとうございます。 比重および引っ張り強度を調べました。 鉄の比強度78(引っ張り強度614/比重7.87) マグネシウム合金の比強度133(引っ張り強度231/比重1.74) とある企業のHPより抜粋です。 上記の数値らしいのですが、鉄の四分の一の軽さで二倍頑丈らしいのです。 らしいばかりですみません。 是非もう一度おねがいします。
お礼
懇切丁寧に教えて下さり本当に感謝してます。 当方の疑問、全て解決です。 ありがとうございました。