一番よく使われるのは、「○○さんの葬儀が、しめやかに執り行なわれました」でしょう。
ただ、「しめやかな葬儀」という言い方はあんまり聞いたことがないような気もしますので、ちょっと自信がありません。
「厳か」でもおかしくないような気はしますが、「厳かに」という言い方は、比較に出してしまっては失礼になるのかもしれませんが、皇室の行事などによく使われるような気がします。
「厳か」を使うとしたら、個人のこぢんまりとした葬儀ではなく、有名人の葬儀など多くの参拝者が訪れ、導師のお坊さんが何人も列を作って行道したりするようなものであったり、あとは寺院の本山などで行なわれる年中行事的な法事であれば、「厳かに執り行なわれた」と表現することがよくあると思います。
『広辞苑』によりますと、
おごそか【厳か】
威儀正しく、近寄りにくいさま。いかめしいさま。厳粛。
とありますから、大勢が集まって、遠くから焼香するだけ、棺の近くにも寄れないような葬儀であれば、「厳かな葬儀でした」と言っても間違いではないような気がします。
たとえば海外の国家元首のような立場の方の葬儀をテレビなどで時々拝見することがありますが、そういう時は「厳かな葬儀」というイメージです。
もっと身近な方であれば、「多くの参列者が集まる中、葬儀がしめやかに執り行なわれました」などという表現の方がしっくりくると思います。
同じく『広辞苑』より。
しめ‐やか
1.ひっそりと、もの静かなさま。
2.沈んでもの悲しげなさま。しんみり。
3.しとやかなさま。
お礼
返事が遅くなり、失礼します。 「しめやか」と、言われてこの言葉思いました。ありがとうございました。