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こんにちは。
こんにちは。 化学の中和に関しての質問なのですが、例としてHAという弱酸があってNaOHを混合して中和した場合に生じるNaAという塩の濃度を計算するとき、参考書ではNaOHの濃度をNaAの濃度にして計算しているのですがいまいちこの意味がわかりません。 ご教授お願いします。
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水が非常に解離しにくい事はご存知ですよね。 HAはそれよりかなり解離し易いことになります。 今、HAの水溶液を考えると、 1.水が解離して出来たごく少量のOH^- 2.HAが解離して出来たA^- 3.水が解離して出来たH^+ 4.HAが解離して出来たH^+ がある訳ですが、最初に述べたように水は非常に解離しにくいので、H^+のほとんどはHA起源です。 (実際には「平衡」があるのでどれがどこから来たかなんていう議論には意味が無いんですが、ここでは数合わせのため敢えて分けます) いまここに強塩基であるNaOHを加えましょう。 すると、NaOHは全部Na^+とOH^-に分かれてしまいます。 ところが、最初に仮定したように水は非常に解離しにくいので、出てきたOH^-のうちH^+と同数のOH^-は水になってしまいます。 すると、溶液中にあるものは、 5.ごく少量のH^+ 6.多量のOH^- 7.弱酸から出てきたA^- 8.NaOHから出てきたNa^+ になります。 水溶液中のH^+とOH^-は「無視」できるので、溶液中にあるのはA^-とNa^+がほぼ等量ということになります。 つまり、加えたNaOHの量がNaAの量と言う事になります。 なぜH^+とOH^-を無視して良いかというと、これも最初に述べた通り水の解離定数が非常に小さいからなのです。 もっと、精密な議論をするには陽電荷と陰電荷の釣り合いを考えますが、長くなるので省きました。