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日本で裁判員制度を導入しようと最初に言い出した人は、どなたなのでしょう

日本で裁判員制度を導入しようと最初に言い出した人は、どなたなのでしょうか。 どの方面の人が、どういったメリットのために導入したかったのでしょうか。 (建前でなく本音の部分で) 司法関係者は、積極的に導入しようとは思っていなかったのではないかと私は考えています。 因みに、私は素人が裁判に参加することは反対の立場です。 よろしくお願いします。

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  • tama-maru
  • ベストアンサー率45% (121/264)
回答No.2

素人の裁判への参加方法には、評決を素人が中心になって決める陪審制と、評決は裁判官が決めて素人は意見を述べるだけの参審制があります。 裁判員制度は陪審制と参審制の折衷案として、裁判官が素人と協議して量刑を決めるという日本独自の制度です。 実は日本は戦前・戦後に陪審制を採用していた時期がありました。 http://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge/about/column2.html ごちゃごちゃと書いてありませんが、要は集団主義の日本には個人主義の強い西洋で生まれた制度は合わなかったということです。 さて、質問の回答に戻ります。 >日本で裁判員制度を導入しようと最初に言い出した人 戦前の話でしたら、上の参考ページにあるように原敬です。 現在の裁判員制度でしたら、日弁連(日本弁護士連合会)が強力に推進してきました。 戦前はもっと欧米的な制度だったので、戦後最初に言い出した人は誰か?という問いは難しいと思います。 >どの方面の人が、どういったメリットのために導入したかったのでしょうか。 強力に推進したのは前述の通り日弁連です。 国民の参加意識が低いのは議論当初から指摘されていましたが、「市民に開かれた裁判所」という大義名分を元に反対意見に十分な反論をしてきませんでした。 彼らのメリットととして、(1)民衆のために国と戦っているという使命感(自己満足とも言います)、(2)素人は裁判官より感情に動かされやすく弁護に有利になる(特に人情話に弱い日本人はだましやすいので) ということが考えられます。 後者が本音なのでは…と私は思いますが、私は関係者でないので真実は知りません。 裁判員制度では裁判官が議論をリードし、おおむね判例通りの量刑判断になっているようです。 日弁連が考えていたように裁判が劇的に変化することがなく、制度がちょっとした変化をもたらす程度だったのは皮肉といえるでしょう。 裁判制度が周知され、忌避意識が目立ってきたのはもっと皮肉ですね。 >司法関係者は、積極的に導入しようとは思っていなかったのではないか 裁判員制度の導入が検討されたのは、裁判の量刑判断が判例ありきで国民意識とずれているとの意見が大きくなってきたからです。 その司法側の回答は、当初裁判官の企業や省庁への趣向で社会経験を積ませることであり、最後に参審制の導入になりました。 日弁連は当初から陪審制を指向しており、法曹界の妥協案として裁判員制度が生まれました。 今後、裁判員制度は国民にいやがられながらも、徐々に定着していくと思います。 そのときの議論でまた制度が変わっていくのでしょうけれど、もはや陪審制はないというのが私の個人的見解です。

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質問者

お礼

回答ありがとうございます。 とても丁寧な内容で、良く分かりました。 日弁連が推し進めていたということには、とても納得しました。

その他の回答 (2)

  • ucok
  • ベストアンサー率37% (4288/11421)
回答No.3

日本で導入したのが「どなた」なのかは知りませんが、昨年、NHKで放送された『未来への提言』によると、ノルウェイの司法がモデルになっているそうです。 ノルウェーは犯罪が増えた1960年代に刑罰を厳しくそうなのですが、かえって犯罪が増えたらしいんです。それで、いろいろと見直しをはかったのですが、その基本となっているのが、犯罪学者のニルス・クリスティ博士が打ち出した「どんな凶悪犯でも接してみれば普通の人」という考え方なのだそうです。 その理念をいわば体感してもらうために、ノルウェーの裁判には、一般市民が務める「審査員」を参加させるようにしたそうです。この一般市民が、裁判を通じて犯罪者を目の当たりにしたことで、「犯罪者も結局は普通の人なのだ」という考えが浸透していったそうです。 逆に言えば、「どんなに普通の人でも環境などによって凶悪犯になり得る」という考えが浸透しました。それで刑務所自体を“ゆるく”したそうです。番組で紹介していた今の刑務所も実際、非常に快適そうで、外泊もある程度は自由にできる中、いい環境に恵まれて犯罪者たちは自らを律して規則正しく平和に生活しているようでした。 そしてここがポイント。かくしてノルウェイの犯罪率は圧倒的に減ったそうです。また、刑務所と社会との落差が激しくない分、社会復帰が容易になり、再犯率も減ったのだそうです。 博士曰く「厳罰推進派だった政治家がたまたま審査員になったことがあり、温情型の刑を下した。理由を問われて『今も私は厳罰派。でもこの犯人は普通の人なんですよ!』と言った」のだとか。で、日本の「裁判員」は、この審査員にヒントを得て作られたそうです。

参考URL:
http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/2009.html#200910252010
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質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ノルウェーの制度を参考にしていたとは。 勉強になりました。

  • qto10083
  • ベストアンサー率22% (35/153)
回答No.1

http://globe.asahi.com/movers_shakers/090706/01_01.html この記事が参考になるかも。 「『官』自体に信用があった時代は過ぎた。一般の人の感覚が、正義の根底にないといけない」 という故矢口洪一元最高裁長官の考えにより、1988年に陪審制・参審制の研究のため裁判官の海外派遣を指示したのが最初の一歩。 私は、一応賛成派。 なぜなら、法律自体、その土地の国民性が反映された、民衆の価値観の最大公約数的なものだから。司法の根底には市民の意識が隠れている。 それに、日本は法整備の速度が遅い。今では有効性を欠く100年前の法律でも残っているくらい。 だから、裁判員制度によって、最新の市民感覚が取り入れられることは、刑法のみならず他の法律にも良い効果をもたらすと思いますよ。

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質問者

お礼

回答ありがとうございます。 最高裁長官の考えだったとは、驚きました。

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