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裁判員制度を導入した「本当の」理由について
なぜこの時期にこの状態で裁判員制度が導入されたのか疑問に思っております。 最高裁からすれば内輪だけの特権を手放すことになり、莫大な経費も手間もかかるかと思います。 検察や日弁連も同様に、これまではプロだけで話が進められていたのに、面倒な方向転換を強いられます。 国民の大多数が望んだわけでもないのに、国会議員や官僚はえらくスムーズに裁判員法を成立させました。 そのような違和感から、「国民の司法参加で妥当な判決を」などという目的ではない、何か別の思惑や利権があって導入されたように想像してしまいます。 単なる私の浅知恵の妄想なのか、テレビや一般紙では報道されない何かがあるのか、ご教授いただきたく存じます。 宜しくお願い致します。
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利権もあるが、感情的なものが強いように感じる。 殺人や強姦などの重罪を犯した犯人への判決が甘いという市民の不満の声が大きくなってきた。(別に裁判員制度まで望んではいない) 司法の世界に暮らす者にとっては、このような批判はうっとうしい。「外野から好き勝手言いやがってふざけるな」と感じていた。でも我慢していた。 しかし、いつまでたっても不満の声がなくならないばかりか声がどんどん大きくなってきた。しまいには裁判官や弁護士は被害者の気持ちも分からないロクでなしかのような発言まで聞こえるようになった。 これに司法界がキレた。「そんなに文句ばっかり言うならお前らがやってみろ!!てめぇが死刑判決出してみろ!!」 それで裁判員制度の導入。 国民は野球観戦と同じで観客席から野次っていたつもりだろう。ただ、そうしたら選手が切れてバッターボックスに立たされたようなもの。 >最高裁からすれば内輪だけの特権を手放すことになり 最高裁の利権?全く影響なし。裁判員は第一審までで地裁の特権は多少汚されるかもしれないが最高裁は関係ない。
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- nep0707
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No.1です。 >その間に広く一般国民に問いかけたり説明したりする姿勢は見られませんでした。 そうですか? 私は別に司法改革を熱心にウォッチしていたわけじゃないですが、それでもこの制度が検討されていることは2000年に知りましたよ。 「広く一般国民に問いかけ」ってどういうものを言っているのかわかりませんが、説明はされていたはずです。 この状況で知らなかった、知らないのは仕方ないといわれても、どうも、自分の目を開き耳を澄ませることを怠った人が、自分のせいにするのを嫌がっているようにしか思えないです。 まして、私のような世情に疎い者が9年前の時点で知っていたことを知らなかったなんて、どんだけ目を閉じて耳をふさいでいたんだかと呆れます。 一般論を言えば、民主主義は国民が口開けて餌もらうのを待っているというシステムではなく、自分から政治に参加する意識を持たないとまともに機能しないシステムでしょう。 今の日本の政治がだめだというのなら(私は巷言うほどだめだとは思っていませんが)、まさしく今の国民が作り上げた政治がそうだということです。
お礼
このサイトでは直接的な回答にならない議論は禁止されています。システム論を持ち出さなければならないほど、本来のシステムとはかけ離れて国民は政治や政策・法律制定に無関心だと言うことです。それを「私は知っていた」「本来国民は…」と言ってみても、現実の考察には結びつかないと思います。
- phj
- ベストアンサー率52% (2344/4489)
20年ほど前に法学部の学生をしていましたが、当時裁判官を経験された教授のお話から「日本の刑事訴訟手続きに問題がある」ということを認識しておりました。 法曹三者のうち、弁護士はもっと以前に問題点を指摘していますし、20年程前には裁判所内でも勉強会が始まっていたように聞いています。 そこから20年かけて今年ようやく裁判員制度がスタートしたのですから、けしてスムーズに法案が通ったわけではありません。 また今回の裁判員制度導入は、弁護士の総量を増やす法科大学院制度や検察審査会の強化など一連の裁判制度改革の一環で行われているものです。 このような改革全般に警察・検察は反発し、法案が成立するまでに何度も修正協議を行っています。ですので成立した法案は、むしろ出来が悪く弁護士会でも反対の意見があるくらい、問題があるといえます。 ですので裁判員制度はスムーズにできたものではありません。 ただ、裁判制度の問題点ということ自体が一般的に知られていない問題であり、制度改革といっても裁判員制度以外はほとんどの国民が関係しない内容ですので、私のように関心をもって十数年も見守ってきた人は少なく、ほとんどの方が唐突に出てきたように感じられるのでしょう。 今は司法とはまったく関係のない仕事をしていますが、仕事に関係する法改正の勉強会やヒヤリングなどの情報を聞くことがあります。それらの情報は「今後こう変えたい」というものですので、実際に法案として国会に提出されるのは早くて3年後、私の知っている限りで方向性を打ち出しながら10年以上、法案化されていない案件もあると聞いています(法案化すると経済的負担がかかるため、不況下の今はまだ出せないということもあるようです) 裁判員制度も、「国民の司法参加」という点が大きく報道されて始めて国民の大きな関心になっただけで、法案改正の準備にはすごく長い時間がかかっています。
お礼
ありがとうございます。刑事訴訟法に関しては話が広がってしまうので質問文に書かなかったのですが、刑事手続きを健全なものにすることが目的でしたら、手間も経費も莫大にかかる裁判員制度を導入するより、裁判の前提となる取調べ段階の改善など、優先してやるべきことがあるように思います。刑事訴訟法のためというのは建前のように思えます。
- Carbadoc
- ベストアンサー率19% (144/750)
たとえば、国民の大多数がAという宗教に入信していた場合、Aに入信していない被告を『しばらく世間に出られないようにさせる』事は、簡単になると思います。また、同じ宗教に属している仲間なら、罪の軽減も難しくないでしょう。 女性に対してわいせつな行為をした被告には、女性の裁判員ばかりを『無作為に選出』すれば、今まででは課せられなかったくらいの重刑を課すことも可能です。 法律的には平等でも世間的には敬遠されがちな人たち(オタクとか、不良息子とか)を、思う存分叩けます。 外国人が罪を犯したら、裁判員も外国人が選ばれるのだろうか・・・(そしたら、沖縄なんて『やりたい放題』になるね) とまあ、ぽつぽつと。たくさんの人を取り込める大きな組織の構成員が得をするようなシステムのような気がします。 私も、「逮捕されたから、こいつが犯人」なんて思っているような輩たちに、妥当な判決もなにも無いだろう。と思っているのですよ。
お礼
ありがとうございます。結局、裁判員の選定は裁判所がやっているわけで、「国民の参加」というより「裁判所が指定した国民の参加」ですよね。裁判員制度は裁判所にとってかなり都合が良いように導入されていますね。
はじめまして、よろしくお願い致します。 わたしが、思うには冤罪が発生した場合。裁判官は警察からの情報で判決するのでその証言が捏造されていた場合。冤罪はなくならないということを国民に分からせるために・・・それならあなたが判決したらどうだと国民に問題点を与えているのです。 この間も冤罪で、裁判官に謝罪するように訴えていた事件がありましたが、裁判官は法律で謝る必要はないのです。 法律を変えるには、国民も協力して下さい。というのもあります。 長くなりましたが、2つのことを解決するため裁判官の悪知恵で裁判員制度が導入されたと思われます。 わたしの考えでした。
お礼
ありがとうございます。冤罪の責任回避のために…ですか。思いもよらないお答えでした。
- nep0707
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個人的には裁判員制度は好きになれない制度です。以下は、そういう個人的意見を排した客観的なコメントです。 >最高裁からすれば・・・ >検察や日弁連も同様に・・・ 最高裁も検察も日弁連も「法律を作る」ことに関しては何の権限もありませんからね。 >国会議員や官僚はえらくスムーズに裁判員法を成立させました。 裁判員制度は案が検討され始めてから法律が成立するのに10年かかりましたが、これって「えらくスムーズ」なほうなんでしょうか? …まじめな話、国家機関を規律するシステムの設計にどのくらい時間をかけるものなのか知らないので…。ただ、10年は「えらくスムーズ」とは思えない、とは感じています。
お礼
ありがとうございます。一方で、最高裁や検察からまったく反対の声が出ませんでしたよね。法律制定にも10年かかったとは言え、その間に広く一般国民に問いかけたり説明したりする姿勢は見られませんでした。権力側が不思議なほど一致団結して導入された印象さえ受けます。
お礼
ありがとうございます。司法界がキレたというより、国民の希望に沿える制度を作ったという好意的な解釈も可能なお答えですね。地裁も最高裁を頂点とする組織の一部であり人事権も最高裁にありますので、地裁の判決権も最高裁の特権だったといえます。上級審でも地裁の判決をふまえるわけですが、手放す特権より何か得るものが多いのだろうと思います。