- ベストアンサー
経済学的に考える際の宿泊費の手当てと宿泊先の選択
- 仕事で出張する際の宿泊費の手当ては、実費の領収書払いではなく定額の場合があります。
- 宿泊先の選択に当たっては、宿泊費の手当ての額によらず、手当てが支給されない場合と同様の価値判断で宿泊先を検討するべきです。
- しかし、実際には行動経済学の影響により、手当ての範囲内で宿泊先を検討する傾向があります。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>宿泊先の選択に当たっては、宿泊費の手当ての額によらず、手当てが支給されない場合 >と同様の価値判断で宿泊先を検討するべきであると考えます。 価値判断という言葉が曖昧ですね… もし「以前と価値判断が同じなら、各財の需要量も以前と同じ」という意味なら"経済学的には"間違いです。 経済学では、定額の手当が支給された場合、予算制約曲線がシフトするので、(z軸上の)別の点で効用関数が選択されて効用最大化をすると考えます。 宿泊所が下級財だとは考えにくいので、手当が出ることによって、出ない場合よりも、選好の弱い宿泊先を選択するようなことがあれば不都合です。 もし少しでも、より選好の強い宿泊先を選択するのであれば、その人の効用関数がそのような形状なのでしょう。 いずれにせよ、定額であれば「手当の範囲内で選択せず全体の予算で考える」と想定されます。 結果的に予算の範囲内に収まることは有り得ますが… そもそも行動経済学は既存の経済学では説明出来ない行動を心理学を用いて説明しようというものなので、行動経済学で扱われるものを既存の経済学で説明するのは困難でしょう。
その他の回答 (1)
- at9_am
- ベストアンサー率40% (1540/3760)
大前提として、宿泊先が宿泊する当人の意志である程度自由に選べることとします。 立地条件などは同じとしますが、ホテルのサービスの満足度はその価格が高くなるに従って高くなる、と仮定しましょう。また、何度かの宿泊経験から、どの程度の価格でどの程度の満足度かはあらかじめ知っているものとします。 もちろん、後日支給される場合はその支払いに対する充分な蓄えがあるとしましょう。 まず、宿泊費が実費であった場合を考えれば、上限がない場合、安いホテルであっても高いホテルであってもこの人の手元に残る額は同じなので、高いホテルに泊まるでしょう。 上限があれば、上限いっぱいの価格のホテルに泊まるものと思われます。 一方で定額の場合、定額よりも安い価格で泊まれば手元にお金が残るので、その分他への支出を行うことができます。したがって、ホテルでの効用とこの他への支出からの効用の両方を考慮する必要があります。 以上より、実費の上限と定額が同額である場合、限界効用逓減の法則から、定額の場合、ホテルのグレードを少し落として他への支出を行うほうがよいという結論が導かれるでしょう。このことは、今までの経済学の予想と同じです。 因みにもし宿泊する当人が宿泊するホテルを選べない場合、企業が選択することとなると思いますが、宿泊する当人に負担を強いることになる宿泊先を強制することは、労働意欲の減退という大きなマイナスですから、企業にとってはそれをするメリットはほとんどありません。
補足
ご回答、ありがとうございます。 > 定額であれば「手当の範囲内で選択せず全体の予算で考える」と想定されます。 これが私が言いたいことでした。 このことを、経済学的に表現する単語や、簡易に説明する方法をご存じでしたら、 知りたいです。