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小説で・・・
いま読んでいる小説は、文章が1ページに 2段あるんです。 これにはどういうメリットがあるのですか? ふと疑問に思ったから質問してしてみました。 回答よろしくお願いします。
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- potachie
- ベストアンサー率31% (1065/3387)
一応、編集者でその手のモノを送り出す側なのですが。 人間が一目で読むことができる長さというのがあります。 新書判や文庫本のサイズのものの場合、英文だと横書きですよね。その方向のサイズが、だいたい目を大きく動かさずに無理をせずに読んでいける長さといわれています。 大量の小さな文字を読ませる新聞などはもっと狭く段を区切っています。 もともと目は、横に動かす方が得意で、縦に動かすのは苦手なんです。ネコなどの動物になったつもりで考えると分かるかも.その意味では日本語は読書にとってはちょっと不利なんですね。 その意味では、文庫本の縦のサイズはちょっと長すぎなんです。以前は、文庫本の場合、文字を印刷する範囲は中央の狭い範囲でした。最近が文字が大きいモノが好まれ、サイズが大きくなった反面、読み手の方が損した感が出ると困るので、文字を印刷する部分を大きく取っていて、なおさら読みにくい状態になっています。 もし、お手元にライトノベルがあるなら改めてみてほしいのですが、上から下まで書いてある行がほとんど無い、という作品にベストセラーが多くあります。ライトノベルって、読書が苦手な層を対象にしたジャンルです。 それくらいに日本語は読みにくいんです。 新書サイズになると、さらに長くなるので、2段組にする本も多くあります。 また、行間を狭くして1ページに押し込む量を増やしたいときは、小さい文字がずらっとしたまで続くと読みにくくなるので、文字が小さい本ほど、小さく段を区切ります。1行の目安は23文字から36文字、40文字だとちょっと詰めすぎ、新聞のような文字サイズで13文字から18文字が理想といわれています。 聖書には、文庫本のサイズで3段に組んでいるというものもあります。 ただ、行頭や行末に来てはいけない文字というのもあるので、あまり文字数が少ないと、本を作りにくくなるのですが。
- chie65536(@chie65535)
- ベストアンサー率44% (8741/19839)
通常、文庫は1段、新書は2段、A5版だと3段組とかもあります。 どれも、1行が42~3字になる文字サイズになっています。 紙の枚数を減らしてページ数を減らす、と言う意味もありますが、基本的には「用紙の大きさに合わせて文字サイズを決めてあるので、1行の文字数が大きく変わらないようにする為に、段組みする」のです。 2段組み出来るサイズの用紙に、同じ文字サイズで1段で印刷してしまうと、1行の長さが2倍になってしまいます。 実際に読書を繰り返すと判りますが「1行の文字数が80文字とか、とても長いと、とっても読みづらい」のです。 それに、手書き用400字詰め原稿用紙は20行20字で、原稿2行分を1行にして文字を組むと、禁則用の文字も含め「1行42~3文字になる」ので、編集してゲラを起こす場合に、1行を42~3字にするのが好都合なのです。 なので「1行を42~3字にしたままにする」と、用紙サイズの関係上、どうしても「2段、3段にせざるをえない」のです。
ページ数が減る→紙代、印刷代が減る→安く作れる。 また購買意欲の問題もある。 仮にお手元の小説が2倍の厚さだと想像してください。 ある一定以上の厚さがあるとそれだけで手を出さなくなる人も結構います。
お礼
potachieさん 詳しく説明していただき、ありがとうございました。 2行にする意味は、紙代の節約とかの意味や、 読み手側の読みやすさなどを重視して作っているのですね^^ 一般人の素朴な疑問にこのような長文で回答してくださって 本当にありがとうございました。