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おとなしい妻が、夫を亡くして急に積極的になる?
この前、同窓会で友人から聞いた話ですが、友人の職場の同僚(女性)が夫を亡くしたそうです。 その女性は、以前は非常におとなしい人で、あまり自分の意見を言わず、(本人曰く)家庭でも夫に付き従って生きているような人だったそうなのです。 ところが、夫を亡くしてから、職場でも見違えるように積極的になって、部署でも他の人を引っ張る様子がときどき見られるようになったのだそうです。お子さんが小学生2人いる、というのが関係ありそうではありますが。 「本当かなあ。そんなことあり得るかなあ」と思ったり、「そういうことが起こるにしても何で起こるのだろう」と思ったりします。 たしかに、会社の部署のトップを任されて、頼る人がいなくなったとたん、以前ぼーっとしていた人が急に統率能力を発揮するようになる、ということはあるような気もします(もちろんダメになる人もいると思いますが)。 「周りに統率能力がある人(?)がいるかいないかで自分の行動が変わってしまう」というのは、人間の性格が生まれつきのものだとすると、結構、不思議な気がします。 心理学で、こういうことがありうることを示した実験や理論(あるいは、あり得ないことを示した実験や理論)はあるのでしょうか?
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- noname002
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話題の女性につきましては、御本人は、つまり「矢面に立たされた」立場になられたわけですね。 小学生の お子さんを抱えていらっしゃるということで、尚のことだろうというのは誰しも容易に察しが つくところですし、身近に自分以上の統率力がある者と見做した場合、一歩下がって、その者に決定権を託すということは、べつに不思議でも珍しくもないことと思われます。 また、人間、生き抜くうえで、周囲の関係性や状況・情況によって、態度や対処の如何が変化するのも、自然当然のことだと思われます。これは、よく言われるような、単なる ごつごう主義とか、その時の雰囲気に呑まれた感情で調子よくコロコロ態度を変えるといったこととは別の次元のことになります。 ところで、病人の介護や看取り、あるいは また、死後の あらゆる煩瑣な後始末と葬儀一切の段取り・実行を経験した人なら多かれ少なかれ実感があるだろうと思いますが、悲しみの感情とは別に、いや、むしろ、悲しみの感情を乗り越えて手配しきったということで、ある種の自信が与えられることにもなります。 もちろん、質問者さまが仰るように、乗り越えられずに「ダメになる人」も いることでしょう。 心理学らしい学問的理論や実験の名称などは、ピッタリのものを挙げる知識の持ち合わせが私に ございませんが、要するに、大きく一つ言えることは、「責任」をめぐる心理、ということになりましょうか。 いわゆる「分散された責任」の結果という考察から、 ご質問の例とは また違った角度から見たときに、かの「スタンフォード監獄実験」(もし御存じなくて、ご興味があれば検索なされると、いくらも出てくるはず)の例や、 また、これもアメリカで起きた事件だそうですが、ある女性が、夜遅くに自宅近くで襲われ、助けを求める声を あげ続けていたのを聞いていたにもかかわらず近隣住民は、警察に知らせることすら怠っていたという事件が切っ掛けになり、心理学的実験によっても追究されたという話があったようです。 その事件からでしょうか、あちらでは、レイプされたときなど、最終的に最低限、命だけ奪われずに済むようにするため、犯人が去るまで、その さなかは、ひたすら耐え忍ぶことで、決して助けを求める声など あげないことになったとか。 こういうことが当たり前になってしまった社会たるや、どんなものでしょうか。 しかし、翻って、この日本においても、われわれの周囲で、源が似たようなことになっている事例など、いくらもあることだと思います。 ごく身近な、ありふれた例では、電車のなかで座席を譲るか どうかといったことを考えてみれば、思い当たるものがあるのではないでしょうか。 ご質問の、くだんの女性に話を戻しますと、 彼女は、これまでにない責任を負う代わりに、これまでにない自由をも得たということなのかもしれません。 だからこそ、かえってイキイキと統率力を発揮し始めたのかもしれませんね。 穿った見方をすれば、ご主人存命中は、本当の自由がなかったのではないかとも考えられます。 もっとも、多くは、非日常的な負荷が急激にかかった反動から来ているという可能性もあるでしょうし、その場合には、その くだんの女性の、ご主人を亡くされてから どのくらいの時間が たっているかなどの点が分かりませんので、このあと、反動の反動で、いつかの時点で、今更のごとくガックリ状態に陥る危険性が全くないとは言えないのかもしれません。 責任なきところ自由はない、自由なきところ責任はない、と言います。 ご質問で挙げられた女性は、ご主人が お元気だった頃は、ご主人に従って、イニシアチヴを渡しておくことのほうが、当面うまく行き、ある面で楽でもあったのでしょうが、人間というものは決して一面だけで成っているものではありませんので、ご主人という、言わば「つっかい棒」が外れたことで、今度は自分が、その「つっかい棒」にならなくてはならない局面に立たされたことで、今までは水面下に隠されていたかのような別の側面が、表に出てきたということでもあるのでしょう。
- ur2c
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これは Pareto の法則 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87 だと思います。経済学や経営学で有名です。 それを 80/20 rule (80 対 20 の法則)と言いなおしたのが Richard Koch http://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Koch という人で、こんな本を書いてます: http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B80%E5%AF%BE20%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%81/dp/4484981068/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1266664476&sr=1-1 私は読んでませんけど、こんな話が書いてあると聞きました:「蟻を見てると働いてるのは 2 割で、残り 8 割は怠けてる。その働いてる 2 割を取り除いてみると、怠けてた 8 割のうちの 2 割が働き始める。」 一家の大黒柱を失ったので、奥さんが大黒柱になった。自然だと思います。
- 10pt
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女は環境に対応する能力が高い。
- SaKaKashi
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人間の行動が心理学ですべてを表せるとお思いでしょうか?
補足
心理学でも注目/知られていない現象なのですね。
お礼
ありがとうございます。「ありそう」という気がしてきました。感覚的には分かるようになってきました。 質問に戻りますが ●こういうことがありうることを示した「実験」や「理論」や「実証」研究は「心理学」にあるのでしょうか? つまり、統制された条件の下で、このようなことが検証されているのかどうかを知りたいと思っています。 (たとえば物理学だと、直感で「そうだろう」と思われていたことが、厳密に実験してみると実は違っていた、ということがよくありますよね)