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人類の地球最深到達点
その昔学校で習ったのは、ボーリングで地殻を貫いたことはない、ということだったのですが、今はどうなっているのでしょう。マントル上部までボーリングで到達したのでしょうか。またこのような研究がプレートテクトニクスの解明や地震予知にどの程度貢献すると考えられているのでしょうか。本を読む限りは地球内部の構造はかなり詳しくわかっていると感じるのですが。
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>ことによると宇宙開発より効率がいいと思うのですが、なぜかこの分野の研究は進んでいないようですね。 地震波の研究だけは結構すすんでます。 冷戦時代には、米ソが地震波から相手の 核実験を監視していた。 この監視データから地球内部の研究は 進みました。 また、石油採掘のために人工地震が 多く起こされ、その地震波の数学的 解析方法が進歩しました。 1970年代にガボール変換という方法を 地震波の解析に応用したウェーブレットと いう方法が開発され、今それが電気通信分野に 応用されはじめたりしています。
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- apple-man
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>>ことによると宇宙開発より効率がいいと思うのですが、なぜかこの分野の研究は進んでいないようですね。 空のかなたには神様がいる。遠くの星には 知的生命体がいる。 といった具合に、宇宙開発はどこかロマンが あります。宇宙を題材にした小説もたくさんありますが、 地底を題材にした小説は、19世紀のフランスの SF作家ジュールベルヌの書いた「地底探検」くらい でしょうか? 上と下では人間の興味のレベル差が大きいのが 研究の発展の状況にも反映しているのでしょう。 >日本のような地震に見舞われることの多い地域では、 日本の地震学は、戦前から世界トップレベルに あることが知られていまいした。 >もっと真剣にボーリングによる直接的観測に取り組んでもいいのではないかと素人ながらに考えたりします。考えるにボーリングはあまり効果がないか、金がかかりすぎるかどちらかでしょうが。 地中深く進むと、周囲からの圧力が上昇 して行きますから、ボーリングするにも その高い圧力に耐えうる材料の再検討が必要でしょう。 材料の破壊が起きるのは、転位と言って、 原始レベルで見たときにその並び方が乱れて いる部分があるためで、そこから破壊が 起こります。 地中の高い圧力に耐えるには、この転位が ない材料を用意する必要がありますが、 そのようなものを作る技術がまだ確立されて いません。
お礼
前半はたいへん興味深い分析をいただき楽しく読ませていただきました。後半は材料科学が必要に追いついていない現状がよくわかりました。 私は思うのですが、地球内部にも星空にあるのと同じようなわくわくするようなストーリーがあり、おそらくその何分の一しか今の人類にはわからないのだろうなという気がします。 ところで、お気づきでしょうが前々回のお礼の中に言葉使いが間違っているところがありました。「スペック」ではなくて「スパン」ですね。他にもいっぱいありそうですが。 何度もご回答いただきありがとうございました。
- apple-man
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もしかしてザ・コアっていう映画に触発されましたか? >本を読む限りは地球内部の構造はかなり詳しくわかっていると感じるのですが。 人工地震による地震波の研究で概略分かって いる程度ですよ。いくら大きなスケールで見て いるとはいえ、地球の内部が核を中心にきれに 同心円状になっているなんてちょっと信じがたい? とは思いません? 地面の下というのは、足元という非常に 身近なところにありながら、誰も内部を 見たことがない。人類未踏の地なんですね。
お礼
>もしかしてザ・コアっていう映画に触発されましたか? ははは、それもあります。一度大地震が起これば人的経済的被害は計り知れないと思います。もし地殻のボーリングで大地震の原因や時期がある程度わかるのなら安いものだと思いまして。 >地球の内部が核を中心にきれいに同心円状になっているなんてちょっと信じがたい? とは思いません? ですね。でもコアは液体のようですし、マントルも長いスペックで見ると液体のように振舞っていて対流を起こす時期があるそうです。重力と液体の組み合わせを考えると球になることも多少は理解できます。 >誰も内部を見たことがない。 ことによると宇宙開発より効率がいいと思うのですが、なぜかこの分野の研究は進んでいないようですね。 つまらない疑問にお付き合いいただき感謝します。
- ruehas
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こんにちは。 ボーリングに就いての詳しいことは知りませんが、地殻を抜くというのは大変なことなんでしょうね。 確かに、地球内部に就いて多くのことが判っていますよね。 だけど、まだ誰も覗いたことがないんです。 最近、地球内部探査のために探査機を送り込む計画が発表されたそうです。 探査機は、マントルの対流に乗って何と1週間でコアまで到達するのだそうです。 関連記事は5月15日の毎日新聞です。
お礼
ご紹介いただいた記事の内容はすごいですね。でも実行すればどんな影響があるか怖い気もします。ご回答いただき感謝します。
ロシアのコラ半島でボーリングしまして,12kmまで掘り進みましたが資金難で中止となっているようです。残念ながらマントル上部までは掘り進んでいないようです。 新たに,海洋地殻は厚さが5~10kmと薄いものですから,海洋での掘削が計画されているようです。しかし,これもなかなか進展していないようです。 推測の話で申し訳ありませんが,後半部分は専門家にお任せします。
お礼
ご回答ありがとうございます。ご多分に漏れずどこの国も基礎研究の分野では研究費の捻出に苦労しているのでしょうね。おっしゃる通り海洋地殻は薄いので5,6キロも掘れば地殻は突き抜けるのにと思うのですが、なにか困難があるのでしょう、きっと。
お礼
同感です。でもよく考えてみると地震波を足がかりとする地球内部構造の解析は、それこそ地球を階層的な同心球と考えるモデルを元にしたものです。もちろん大きな視点で考えると同心球でも差し支えないとは思うのですが、一説によると海洋の水のほとんどがマントルに吸収されていた時代があったりして意外と大きな地域差や平均から外れた状態があるのかもしれないと想像したりもします。 日本のような地震に見舞われることの多い地域では、もっと真剣にボーリングによる直接的観測に取り組んでもいいのではないかと素人ながらに考えたりします。考えるにボーリングはあまり効果がないか、金がかかりすぎるかどちらかでしょうが。 文字通りディープな質問に再度お答えいただき感謝します。