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燃油価格の変動と魚価のタイムラグについて
先日とある人物から水産白書には「燃油価格が高騰すればそれに応じて魚価も値上がりするがタイムラグがある」といった内容が書かれていると伺いました。 現在のデフレ不況の中で本当にタイムラグが起きるのか疑問に思い農林水産省のHPで調べたのですがそのような記載はありませんでした。 もしかしたら水産白書というのは自分の聞き間違いかもしれません。このような内容が書かれた書籍やHPをご存知の方がいらしたら是非教えて下さい。
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>先日とある人物から水産白書には「燃油価格が高騰すればそれに応じて魚価・・・」 この記述が有ったとしても、正しとは考えられません。水産物の価格は、基本的には需給のバランスで決まります。過去、思惑で買占めに走り、儲けた人より圧倒的に損をした人が多いのも事実です。しかし燃油が高騰してタイムラグが存在するものの魚価が上がるとすれば、買い占めで誰でも儲かるはずが反対なのです。 もっとも質問者様の聞き違いではありません。燃油の高騰は、漁船の収支を圧迫して不採算となり、出漁が不可能となることがあります。この場合、需給のバランスが崩れて、魚価が上昇します。そうすると漁船の採算は改善して出漁が可能となります。その結果入荷量が増えれば、価格は下がります。魚価高騰年の農水省発行の水産白書にそのような記述が有っても不思議はありません。そして燃油も上がりっぱなしではありません。 魚価高騰時、流通段階の問屋、加工屋さんは納入量を確保するため、在庫の積み増しを行います。それで需要は消費量を超えて増大します。従って価格の上げ下げは、消費量だけでは決まりません。 価格は二重、三重となっています。つまり消費者が購入する価格と、問屋、荷受業者、商社、加工屋等の取引の価格です。現在のようなデフレでは、漁船が水揚げする価格、流通問屋が売買する価格、小売業者に売り渡す価格と、殆ど連動しません。タイムラグも法則はありません。
お礼
yot15様、詳しく説明してくださってありがとうございます。非常に勉強になりました! ただ自分が一番知りたい部分ではないいんです。自分の質問の仕方が悪くて申し訳ありません。 yot15様の言うように自分も価格が燃油高騰だけで決まるとは思っていません。特に漁業では水揚げされる商品が競りで取引されることが多い=消費者の意向が強く出ると自分は考えています。現在のデフレ不況で安価な商品を望む消費者が増えていると思うのでタイムラグだけで価格が上昇するとは思えません。 しかしとある人物によると農林水産省はそのタイムラグがあるから現在の漁業不振が解決するのは時間の問題だと述べているらしいのです。いったい農林水産省はどのような考えでそのような結論に至ったのかを知りたいと考えています。 なので農林水産省がその考えを述べている白書(もしかしたら全く違う文献かも知れませんが)を読んでみたいんです。このような内容が書かれた書籍等を知っていたら是非教えて下さい。