- ベストアンサー
イレッサは変異型肺癌患者の80%に効くというのは何故ですか?
私はイレッサ服用開始48日目で、まったく肺癌の症状が消失してしまい驚いているのですが、遺伝子検査で変異型だったので、80%助かると言われたのですが何故ですか。ちなみに昨年10月肺癌ステージIVと言われ、1年持たないと言われたのですが、どのくらい生きられるのでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「エクソンの18、19、21に変異があるということなんですが、 20に変異が出ると効かなくなるとも言われてますよね。 20に変異が出たら別の薬が生まれるのでしょうか」 詳しいですね。 分子標的治療薬というのは、生物工学(遺伝子工学など)の発達により、 分子レベルの標的を叩く(治療する)ことを目的とした薬です。 従来の薬は、薬になりそうなものを探し、改良して薬にしていたのですが、 これは、最初から目標を決めて、科学的に合成した薬です。 となると、まずは、標的がはっきりしていることが重要です。 さて、ここからが重要なのですが…… 研究にはお金がかかります。 誰かが資金を研究に投じなければなりません。 となると、話題性のあるところにお金が集まるのです。 イレッサは、当初、EGRFをターゲットに開発されたと言われています。 しかし、出来上がった薬は、EGRFの変異型に特異的に効く薬であり、 それが分ったのは、実は、製造後です。 当初は、EGRFに対して効いていないのないか、という研究もありました。 製造後により詳しい研究が行われた、ということなのです。 つまり、イレッサが開発されたことで、この分野にお金が集まりやすくなり、 より詳しいことが分ってきた……というのが現実なのです。 最初から、現在のように詳しいことが分っていたわけではないのです。 また、薬の開発には、数十億円、時には、数百億円の開発費用が かかります。 となると、それを回収しなければなりません。 しかも、開発すれば、必ず薬ができて、成功すると言う保障はありません。 数十億円もかけて、実際には効かない薬だったということもあります。 ご質問の薬が開発されるかどうかは、わかりません。 採算に合うと判断されなければ、開発されないでしょう。 イレッサをちょっと改良すれば効くようになるならば、可能性はあります。 なので、私には分りません。
その他の回答 (1)
- rokutaro36
- ベストアンサー率55% (5458/9820)
例えて言えば…… 抗がん剤が効くかどうかというのは、ジグソーパズルのようなものなのです。 パズルのピースが抗がん剤で、作り掛けのパズルが癌です。 なかなかピッタリとははまらないのです。 そこを無理矢理、はめようとするので、色々なトラブルが起きます。 イレッサというのは、EGF受容体の突然変異型の癌にはまりやすいのです。 中には、ピタリとはまる癌もあります。 なので、時々、劇的な効果がでる場合があるのです。 質問者様の場合、ドンピシャだったのだと思います。 これからも、医師の指示どおりにしてください。 完全消失と判断するまでには、腫瘍マーカーの値を見るなど、 色々な検査をする必要がありますが、見込みは相当に明るいと 思ってください。
お礼
#1様 回答ありがとうございます。腫瘍マーカーは1600から600へということですので、そんなに簡単に抜けられないと思いますが、見た目は全く健康体に戻りました。エクソンの18、19、21に変異があるということなんですが、20に変異が出ると効かなくなるとも言われてますよね。20に変異が出たら別の薬が生まれるのでしょうか。
お礼
#2様 重ねてありがとうございます。 専門的なバックグラウンド敬服します。 「誰かが資金を研究に投じなければなりません。 となると、話題性のあるところにお金が集まるのです。」 ということは、イレッサがわたしのように効くことが もっと知れ渡れば販売が爆発して耐用薬の開発も ドライブがかかればいいねということですよね。 肺癌の未来に希望が見えてきました。