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中ソ対立についての疑問

どうしても休まざるをえなくて後日講師からもらった大学の講義のレジュメを眺めています。 それで中ソ対立の部分を眺めているんですけど、以下の部分でちょっと疑問があります。 自分でもネットなり参考書なりを使って調べたんですがどうしてもなんとなく納得いきません。 簡単にでも教えてもらえればうれしいです。 疑問のあるレジュメ部分 「スターリン批判」 ・ソ連共産党第20回党大会でフルシチョフがスターリン批判→他の社会主義国での平和共存が可能 ・中国はスターリン批を「功績七分、誤り三分」と評価、全面否定論に反駁→中ソ間でイデオロギー対立 ・中国は、東欧の社会主義国との調停役として社会主義陣営での地位を向上→ソ連は中国への核関連技術の供与促進 ・1957年8月、ソ連は大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功→人工衛星打ち上げ 疑問 (1) 社会主義陣営での地位の向上が何故ソ連の中国への核関連技術促進へとつながるのか。 (2) このレジュメにおける「ソ連の大陸間弾道ミサイルの発射実験成功、人工衛星打ち上げ」はどのような国際的な意味があるのか。

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  • k16399638
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回答No.2

1の疑問は、1番さんがおっしゃられているように、ソ連という社会主義の宗主国が、同盟国として信頼したからです。とくに、アジア方面の共産化の橋頭堡として中国は利用価値がありました。事実、日本、朝鮮半島、ベトナム、インドネシア、などに対する影響力は非常に大きいものがあったといえます。 2は、ソ連が地球全土を核兵器の射程圏内においた、という意味で重要です。スプートニク1号は83キロですが、一カ月後の2号は犬を乗せる設備込みで500キロ以上あります。 アメリカがあわてて58年1月に打ち上げたエクスプローラー1号が15キロですから、これはアメリカの空軍力による核兵器運搬能力の優位が崩壊したことを意味しました。同時に、ロケットの開発でソ連が優位にあることを証明したことでもあり、共産主義が軍事的覇権にいちばん近づいた(ように見えた)一瞬だったからです。 私の父親はガガーリンが飛んだときにアメリカにいたのですが、ソ連に宇宙開発で遅れをとっていた当時のアメリカでは、人を飛ばすのまで先手をとられたことで一種のパニック状態になり、本気で市井のアメリカ人が、ソ連の原爆がふってくる、とおびえていたそうです。ガガーリンが飛んだ日の夜に、教会に人が集まって、議論したり祈ったりしていたとのこと。北部の進んだ地域でこのありさまでした。 実際は、核弾頭の数、海軍力、空軍力、基礎技術全般、GDP、のどれもソ連は勝っていませんでした。それがわかるのはソ連崩壊後のことです。

siranoaoi
質問者

お礼

とてもわかりやすい回答ありがとうございました! ぜひ参考にさせていただきます!

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  • gadovoa
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回答No.1

大学生のレポートに回答できるような高度な解答を持ち合わせていませんが、 (1)社会主義国の宗主国ソビエトから認められれば衛星国としては 名誉なことであり、決して裏切らない信頼できるパートナーとなる。 つまり、高度な科学技術を分配してもらえる。 (2)社会主義国の脅威だけでなく、社会主義思想が人類の発展に役に立つことが間違っていなかったことへの人類(国際社会)に対する証明。