脂肪を燃焼させてやせる
脂肪を燃やすには、ウォーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動を20分以上つづけることが必要
体脂肪をじょうずに減らすためには食事に気をつけることはもちろん、適度な運動が不可欠になります。ただし、ここで覚えておかなければいけないのは、運 動の 目的は消費エネルギーをふやすためではない、ということ。運動で落とせるウエイトは、1カ月でも多くて1kgくらい。フルマラソンを2時間半で完走して も、たったの340gしか落とせないといわれていますから、体脂肪を運動だけで減らすのは、意外とむずかしいことなのです。
なのになぜ運動が必要なのでしょう。それには3つの理由があります。まず、運動によって筋肉をつけると、基礎代謝量がふえ、太りにくい体になるといわれ ています。また、運動によって交感神経の働きが活発になると、体脂肪が燃焼されやすくなる利点も。さらに運動はインスリンの分泌を抑えることができるの で、体脂肪の合成がゆるやかになるという具合にいいことずくめです。
とはいえ、運動だけでは効率的ではないので、食事対策で体脂肪がたまるのを抑え、そして運動で筋肉をつけ、体脂肪の燃えやすい体をつくる。つまり、この2つが揃ってはじめて、健康的なダイエットが可能になるのです。
体脂肪を減らす運動には、2種類があります。ひとつは体脂肪を効率よく燃やすための有酸素運動。そして、もうひとつは筋肉を鍛え、体脂肪を燃やしやすい体をつくる無酸素運動です。
ここでは有酸素運動についてふれますが、有酸素運動とは酸素を十分に取り入れながら、ゆっくりと全身を動かすような運動のこと。代表的なものとしてはおなじみのウォーキングや水泳やサイクリングなどがあげられます。