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イヌのてんかん治療法についての疑問
- イヌのてんかん治療においてジアゼパムの処方は妥当か疑問
- 心臓や肝臓に障害のあるイヌには他の薬剤が適している可能性あり
- 臭化カリウムや臭化ナトリウムが代替薬として考慮されるべき
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神経薬理学の専門ではないのですが、厳しいアドバイスをあえて書きます。 30分程度も続く状態の発作を癲癇の重積状態でないと思っていらっしゃるのは何が基準でそう判断なされたのでしょうか。飼主本人から聞いただけで、現場を確認されていますか。まさに癲癇の重積そのものか、薬の影響で重積の一歩手前の状態に抑えされているように想像されます。 犬の治療の基本は1種類の薬剤でコントロールを試みるのが基本とされています。恐らく、飼主が過剰にフェノバルビタールの肝臓の影響を心配しているのを配慮してジアゼパムでスタートしたとも考えられます。 肝臓も検査の数字を正常から外れたのを心配しているのでしょうが、フェノバルビタールの肝臓に対する心配はヒト程影響がないとされていますし、80%程度の犬がコントロール可能であるとドイツの獣医学校では指導しています。 むしろ、臭化カリは半減期が16から24日もあり、有効血中濃度に達するまで1ヶ月程度必要で、副作用も出易いので単剤使用を制限しています。あくまで補助薬です。 ジアゼパムは詳しいことを書きませんが、使用方法と量により、犬でかなり有効な症例もあります。しかし、飼主がフェノバルビタール拒否の態度を取れば、セカンドチョイスになる薬物です。 個体によってはもっとも有効なことも稀ではないのです。 フランス語とドイツ語が得意であれば、書物を紹介してもよいのですが、中途半端な翻訳では困るので、あえて書きません。無論、追加情報も無料で教える義務はないので、必要に応じ、大学病院を紹介してもらい、専門家の意見を聞くことをお勧めします。
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- unos1201
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補足の回答は原則として出さないつもりですが、このケースでの薬剤有効性はほぼ満足のいく状態であるのではないかと推測されます。担当の獣医師の判断は、現在の水準で、納得のいくものではないのでしょうか。 治療の基本は、発作の程度の抑制と、重積にさせないことです。発作の完全抑制は犬を殺すこと以外、麻酔をかけている状態でも不可能な可能性さえあるのです。あえて薬を変える理由は見当たりません。担当の先生にこの点を確認していただくと、飼主と獣医の考えの差を埋めることができると思います。ヒトの神経科の症例でもある意味で基本は同じです。
お礼
早速にもアドバイスを頂きどうも有難うございました。補足の回答は原則として出さないおつもりのところ、例外的にお答え頂き、恐縮です。大変参考になりました。改めて心から御礼申し上げます。
補足
大変、迅速かつ明解なアドバイスを誠に有難うございました。私が軽率な判断を下した点について厳しくご指摘頂き、幸いと思っております。大変、獣医学にお詳しいと拝察しましたので、もう一度だけアドバイスを頂けませんでしょうか?確かに、おっしゃるとおり、投薬にて重積状態をかろうじて免れているだけなのかもしれません。とすれば、このイヌはてんかん患者としては結構、重症の方に入ると思われますか?実は、少々、私の説明不足がありましたので補足させて頂きます。30分以上の発作があったのは半年前に2回のみ、以降、ジアゼパムの投薬にて前兆のみで済んでいるということです。残念ながら、現場を確認することは無理な事情がありますが、以上の経過から推測し、ジアゼパム単剤でコントロールがうまくいっていると思われますか?お手数をおかけして申し訳ございませんが、unosさんなりのお考えで結構ですので、再度ご回答のほどよろしくお願い致します。