- ベストアンサー
線路の規格と諸々の疑問
以前、御殿場線にはSLのD52が走っていたそうです。 御殿場線は昔の東海道線。その名残で線路規格が高くマンモス機関車のD52が走れたのだろうと思うのですが現在は実質的にローカル線です。 そんなことを思っていたら何点か疑問が生じたので質問させてもらいます。 なお、現代に鉄道での高規格化に重要視される高速走行、信号システム、曲線緩和などはここでは除外したうえでの回答をお願いします。 ①仮の話になりますが今の御殿場線はEF200やEH500のような現代のマンモス機関車が走行可能な線路規格を有しているのでしょうか(電力設備の性能は問わないことにします) ②現在はわかりませんが国鉄時代は甲、乙、丙で路線ごとに線路規格を分類していたと聞いています。 例えば丙線にD52が入線するとして理論上は超低速なら走行可能なのか、または入線するだけでレール損傷・破断などの危険があるのでしょうか。さらには何らかの事情で本来は入線できない車両が特例的に入線していたとの事例はあるのでしょうか? ③「線路規格」には使用されているレールはもちろん、道床も規格に絡むのでしょうか?例えば130km/h運転を行う函館本線(札幌~旭川など)の地上区間を見ていると道床のバラストはほとんど盛られてないように感じます。「高速運転には厚い道床が必要」ではないのでしょうか? ご存知のことだけでも良いので教えて下さい。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
線路規格としては、特甲線・甲線・乙線・丙線・簡易線の5段階、整備基準としては、1~4級線の4段階があることが有名ですが、実はもっと細分化されており、長さ当たりの枕木の本数やタイプレートの有無、バラスト厚などもっと細かく別れています。同じ軸重制限であっても、線路条件によって横圧制限が異なりますし、一方車両側でも、同じような軸重であっても、横圧が異なりますから、入線可能な線路は異なります。分かりやすいのはEF62で、2台車とすることで軸重は約16tに抑えてますが、横圧が大きいので軸重以外でも制限を受けていました。 なお、線路規格が低い線路であっても、速度制限をかけることで入線が可能な場合もあり、一概にはいえません。 例えば、簡易線規格で建設された越後線(蒸機時代はC56だった)は、信越本線の工事に関係で、「日本海」がEF81牽引のまま迂回した事があります。速度制限をかけて、大型機関車を入線させた事例は他でも聞いたことがあります。
その他の回答 (2)
- kuma-gorou
- ベストアンサー率28% (2474/8746)
(2)のみ 国鉄時代の線路規格は、特甲線・甲線・乙線・丙線・簡易線ですね。 速度に関係なく、軸重を超える機関車は入線できません。 そのため、蒸気機関車では、動輪と従輪の軸重配分を変更し、入線させます。 ディーゼル機関車では、油圧で中間台車の軸重を可変できる形式もあります。
お礼
回答ありがとうございます。 軸重を超える機関車は入線できないのですね。 参考になりました。
- Ae610
- ベストアンサー率25% (385/1500)
1.今の御殿場線の線路規格が分からないので何とも言えないのだが、仮に甲種の規格であるとすると、許容軸重は17tで、D52の場合、max軸重(第三動輪上)で16.63t,EF200で16.8t,EH500で16.8tであるから、走行は可能ではないかと思われる。(因みにEF63では軸重オーバー) 2.丙線では許容軸重が14tであるからD52の入線自体無理なのでは・・・? 3.線路規格によって、道床厚, 25m当たりの枕木本数は決まっていると思う。
お礼
回答ありがとうございます。 (3)について函館本線での25mあたりの枕木本数はわかりませんが素人目にはごくごく普通と思うので道床厚がないぶん函館本線は意外に規格は高くない、と考えて良いのでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 横圧というものも考慮しないとならないわけですか。 越後線にEF81が入線した事例がるのですか。驚きました。 どう考えても越後線の線路規格は高いとは思えませんから一定の制約を設けることで入線可能な場合もあるのですね。