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濁点の付いたカナの発音
ふと思い付いた下らない質問ですが… 濁点の付いた仮名と付いていない仮名は、概ね発音の方法が似ていると思います。 例えば、「か行」と「が行」は口の形は殆ど同じで、ただ舌の根を上顎から離すタイミングが早いか遅いかの違いですよね? 「さ行」と「ざ行」も、舌先と歯を離すタイミングの違いの様に思います。 「だ行」も同様です。 きっと口の形が似ているからこそ、濁点を付けた文字で表すようになったのでしょう。 しかし、「ばびぶべぼ」だけは、「はひふへほ」と口の形が全然違います。「ばびぶべぼ」は上唇と下唇が触れるのに、「はひふへほ」は触れません。 で、思ったんですけれど、「ばびぶべぼ」の口の形は、むしろ「まみむめも」に近いですよね?「まみむめも」の唇を離すタイミングを遅らせると「ばびぶべぼ」になります。 で、質問なのですが、何故「ばびぶべぼ」の音は「ま"み"む"め"も"」と表記せずに、「ばびぶべぼ」と書く様になったのでしょうか?昔は今と音が違ったのでしょうか?
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ご質問は「何故「ばびぶべぼ」の音は「ま"み"む"め"も"」と表記せずに、「ばびぶべぼ」と書く様になったのでしょうか?昔は今と音が違ったのでしょうか?」です。 1、マ行音で書かない理由。 カ行子音という代わりに k ,ガ行子音という代わりに g を使います。 濁点のない k s t は g z d に比べて一つだけ違います、それは k s t は無声音、g z d は有声音ということです。m は既に有声音ですから濁点を付けて有声にはなりません。 2。音の変化 あかさたなはまやらわ、と並ぶ五十音図はサンスクリットの順序で口の後ろから並んでいます。k s t n h m y r w で一つだけ目立つのは、両唇の p があるべきところに h があることですね。これで p > h の歴史的変化があったことがわかります。 p は実際には#1さんのおっしゃる通り両唇摩擦音だったといわれています。「母には二度会えども、父には会わず」という古い「謎」の答えが「くちびる」だったことから「母]の発音が唇を二度合わせて、「ふぁふぁ」と発音されたとされています。
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- c2662fly
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「は ひ ふ へ ほ」は、 奈良時代には、「ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ」 室町時代には、「ふぁ ふぃ ふ ふぇ ふぉ」 と発音されていたと言われています。どちらも両唇で発音します。 「ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ」が破裂音で、「ふぁ ふぃ ふ ふぇ ふぉ」が摩擦音です。 現在では、「は へ ほ」を声門で、「ひ」を硬口蓋で、「ふ」を両唇で発音しています。いずれも摩擦音です。 「ま み む め も」は両唇を閉鎖する鼻音です。
お礼
すごく時間がたってしまい…お礼を忘れていました。スミマセン。 改めてありがとうございました。
補足
なるほど!納得です。 すると奈良時代は「ぱぴぷぺぽ」の表記はどの様に発音していたのでしょうか? それとも当時はその様な表記は無かったのでしょうか?
お礼
専門的な解説、ありがとうございます。大変良く分かりました。アカサタナの順番に理由があったとは驚きました。