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臨床検査技師が学位を取る意義

全国の医療短大が4年制へ移行し、博士課程を持つ所も増えてきました。 臨床現場にいらっしゃる技師の方たちは、このような現状をどのように考えて居られるのでしょうか? 臨床検査技師が修士や博士を取ることは、臨床現場ではどの様な意義があるのか、または無いのか。 実際に学位を取得された方の意見などもお聞かせ頂ければと思います。 宜しくお願いします。

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  • ebisu2002
  • ベストアンサー率59% (1878/3157)
回答No.3

現役の検査技師です。 #1、#2の方のご意見に賛成ですが、現状の病院検査部ではこうしたことに対する目に見えた評価は少ないものです。 実際、専門学校卒の技師と学位取得技師で現場での従事内容に大きな差はないように感じます。 当然、各個人の向上意識の違いで臨床現場で貢献できることは違ってきますので、むしろ学歴よりも就業以降の日々の学習などが望まれるように感じます。 すでに検査作業員としての技師は過剰となり、医師などと対等なレベルで意見交換できるような人材でなければ不要で、このことは今年の国家試験レベルからも伺うことができます。(合格率60%以下だったような)

参考URL:
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/10/s1030-5.html
cerevisiae
質問者

お礼

現場の方の貴重なアドバイス有り難うございます。 確かに、今年の合格率の低さは印象的でした。 技師数を抑制しようとしているのでは、と勘ぐりたくなるほどです。 (問題形式が変わり、難しくなったのは確かですが) 現在は目に見える評価は少ないとのことですが、今後高学歴な技師が増加するに従い、多少なりとも変化するのでしょうか? ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • Maqui
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回答No.4

こんにちは。 日々、co-medical の方たちと仕事をさせていただいている者です。 まず最初に・・・ 最近の臨床の現場にあっては(少なくとも新しい教育を受けた若い医師は)co-medical stuffs は「チーム医療の仲間」であり、それぞれプロフェッショナルだ、と考えるのが一般的になってきつつあると思いますわよ^^ 臨床検査技師さんももちろんその一つですわね。 例えば私自身、患者さんの心のケアについて「看護士さん」には叱られ、「放射線技師さん」には最新式の MRI などの画像の見方を教えていただき、「薬剤師さん」にはいつも新薬・副作用情報を知らせてもらい、そして腫瘍マーカーや病原体、細胞診結果について「臨床検査技師さん」に最新の講義を受けている毎日です。 彼らのような「不断の勉強を怠らないプロフェッショナル」を抜きに日々の診療を続けていくことは、はっきりいって「不可能」です(個人的には「テクニシャン」と呼ぶのは侮辱だと思いますわ)。 実は私は恵まれた職場にいるのだと思います。とにかく自分に教えてくださるco-medicalの方々はいつもとても勉強しており(平均的な医師以上です(恥))本当に頭が下がりますわよ。 しかも、彼らの中には短大卒ながら放送大学などで4大卒の資格をとり、後にしかるべき論文を某大学に提出して「医学博士」号を授かった方もいらっしゃいます。 (なので、皆さん向学心が強く、環境が許すのなら、決して4年制大学・修/博士課程は必要がないような感じもいたします、が・・・) しかし、よその話などを聞きますと、co-medical の皆さんが必ずしも皆勉強熱心だ、とは限らないようですね・・・これは残念なことです・・・ 一つの理由としては、恐らく co-medicalの方々の養成機関では極めて限られた期間内に 「とにかく最低限の「技術」を教えねばならず」 その結果として 「勉強し続ける方法」と「考える基本になる幅広い知識」の教育を省いてしまうことにあるんじゃないかな、と感じています。 きっと卒業後に、勉強熱心な先輩や、一生懸命な医師とのチームに出会えたら、そんな問題は無くなる、でも、そういう幸運な巡り合わせはそれほど多くないような気もします。 つまりですね、専門的な職種は何によらず一生学習が続くのが普通ですし(それがプロフェッショナルというものでしょう?)、医療関係も例外じゃないですよね。今日の常識が明日の非常識というのはいつもあることですし・・・(わかりやすい例としては SARSがあげられますでしょうか。1ヶ月前には何それ?と言っていた医師も、今ではある程度の診療方針も含め、疾患概念を把握していないと呆れられる時代です)。 ですので、「学習の仕方」というものとその基礎となる知識を得るために、4年制、さらには学位を取得できる課程が設けられるのは非常に有意義なことと思います。そしてもちろん、それらを卒業した方達は後進の教育にも非常に重要な位置を占めることになると思います。 さらにまた、今でも沢山いらっしゃるような「一般医師にも知識を教授できる程のco-medicals」が、社会的に相応の尊敬を受けるべき学位を頂くのは当然と思いますわよ^^ そういう意味で、医学知識をしっかり学び、さらに「患者さんのために」有用なことを自分で考え、チーム医療の中で核となられる人材が co-medicals に輩出されることは絶対必要なことと思います。彼らの、やる気・向上心ともに高まるのは確実と思いますし、医師への刺激にもなる。そしてこれは最終的に「患者さんの利益になる」」これが最も重要なことなんじゃないかと思っています。 以上が私の私見です^^ えーと、以下、二つほど蛇足を申しますわね(長くなっちゃって申し訳ありません^^) まず、医師の責任について。 医師は患者さんから直接話を聞き、診察し、そこから複数の検査をお願いし、という流れで診療を始めます。その後、co-medical stuffs からの検査情報を「総合・判断」し、患者さんのために現時点で可能な限りの最善の 治療方針を決定、実行に移すことになります。そして治療の結果として患者さんに引き起こされた出来事については、ほぼ「全責任」を負うことになります。 これは例えば、細胞診が得意な臨床検査技師さんが「乳癌です」と言ったとして、そ れ以外の全ての検査が違う方向を指していたとしても、その信頼できる技師さんの一言を信じ乳房を切除した後に、「実は癌は無かった」と判明したとき、不要な乳房切 除に対する賠償問題などの責任をとるのは技師さんではなく「切除を決定し執刀した医師」になる、ということです。 そういう意味で、今もすでに co-medicals は極めて重要な立場にいますが、患者さんに対する診療の最終責任は医師(良心的な医師ならですけどね(笑))が負うのが当然なのです(その代償に、時間と精神的スト レスをとられ、雀の涙ほどの割り増しお給料で埋め合わせいただいているわけです(哀))。 ただこれから、もし、学位を有する co-medicals が増え、その判断で治療方針が変わる、ということになれば訴訟の時の責任は免れ得なくなると思います(実際、最近そのような裁判例も出始めていますね)。 もう一つ。「博士号」というものが普段患者さんを診る上での臨床医療にどれほど役立つか、という点については「ゼロに等しいのじゃないかなぁ」と個人的には思いま す。私もたまたま学位は持っていますが、医師の世界では臨床医としての技量と「学位」の有無の相関はほとんどない、と言うのが常識です(なにしろ「外科系医師」の 大部分が「遺伝子関係」の研究で「博士」となっている時代ですよ(笑))。 なお、「博士号」については「功罪」いろいろあると思いますが、大議論になりそうなので、これはまた他の質問・回答や、新しい質問をご提示くださいませ^^ 以上、ご参考になれば幸いです^^ (えーと、実は私、臨床検査技師ではございませんし、私見を勝手に述べましたので、一般人・自信なし、にいたしました。そのあたりお含みくださいませね^^)

cerevisiae
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「学習の仕方」と言うのは、納得できる気がします。 施設や人によっては、必ずしも勉強熱心とは限らないのですね。 今後はそういった技師は排除されていくのでしょうか? ありがとうございました。

  • SAT40
  • ベストアンサー率39% (178/450)
回答No.2

すでに#1の方が意見を出されており、私も全く賛成です。私が卒業した薬系の大学院の授業で、たまたま実際の臨床現場から抜粋された処方箋が教材で使用されたことがあったのですが、そのときの講義内容は、「処方箋内容からこの患者の疾患名と症状を推測してみろ」というものでした。ご質問の内容を読んで、学位を取得するであろう臨床検査技師の方にも当にこんな技量が求められているのでは??ということなのだろうと感じています。 大学時代に臨床検査技師コースも選択したことがありますが、講義内容は検査法原理+実技(採血練習及び検査手技等)のみで、他の講義で受けた生化学や基礎医学的な知識がなければ、当に技術者養成コースといった感じだったのを記憶しています(結局臨床検査技師の資格は取りませんでした)し、従前の医療短大などでの授業内容もおそらくこれにるいするものではなかったのかなぁと思います。 ですので、#1の方がおっしゃるように、臨床検査のプロ(技術ではなく幅広い見識を持った)を養成するための処置としては、4年制+大学院設置にするのはとても良いことであると思います。

cerevisiae
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 やはり技術ではなく、知識や見識の面で意義が大きいのですね。 とすると、実際に臨床で働いて居られる検査技師の方々は、あまり知識面での貢献が出来ていない現状があるのでしょうか? 現場の方のご意見も伺いたいと思います。 ありがとうございました。

  • kawakawa
  • ベストアンサー率41% (1452/3497)
回答No.1

私は検査技師ではありませんが,医学・薬学系の教育現場にいるものとしての私見を。 短大,或いは,専門学校で正規課程を修了してきた検査技師は「技術者(テクニシャン)」という位置付けだと考えています。 そして,学位(博士号)を取得した方は「専門家(プロフェッショナル)」という位置付けになると考えています。 実際の臨床現場でのオペレータとしての仕事をこなすだけなのが技術者,それを統括し,プロとしての見解を導き出すのが専門家であると思います。 臨床検査技師の方がとられる学位は,病理学や生化学等の分野を専攻しての博士(医学)となるケースが多いのではないかと思いますが,やはり,その道の専門分野,そして,学位を取るために要求される周辺分野に関する知識の深さは十分に評価されてしかるべきだと思いますヨ。 以上kawakawaでした

cerevisiae
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 「技術者」と「専門家」のご意見は興味深く思いました。 現在、検査の最終責任者は医師である場合が多い気がしますが、今後は変化するのでしょうか? ありがとうございました。

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