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日本・米国間の面接交渉について
去年(2008年)米国人の夫と離婚し、当時1歳の子供(男)を連れて日本の私の両親と同居を始めて、1年になります。 米国に居住中、夫が他州に長期出張になるため、夫の勧めで、子供を連れての日本に里帰りし、その間に夫から「独身に戻りたい」と離婚を要望され、電話やテレビ電話などで話し、子供とともに日本に住むことを条件に、協議離婚しました。 はじめは元夫も私が親権を持つこと、養育費支払い、毎週末テレビ電話で子供と対面することなどにも同意し、うまくいっていました。その後、元夫が再婚しました。離婚成立は10月、再婚が年末から年始にかけてなので、もしかしたらその再婚相手と他州で出会ったことが離婚の原因なのかもしれません。年が明けたころから、養育費が滞りがちになり、「子供と一緒に住みたい」「親権を譲らなければよかった」「半年だけでもいいから米国で一緒に住みたい」などと言ってきました。3月には来日し、子供に会いましたが、来る直前に「お前は子供を誘拐したのも同然だ。米国で親権を奪う裁判を起こしてやる。」などと脅迫されたため、日本での面接交渉時には私が子供(当時1歳半)と一緒に付き添うか、元夫のパスポートを預かるなどしました。 先日、元夫からメールが届き、「親権についての協議書」が添付されてきました。署名してほしいとのことでした。内容は、親権についてというより、面接交渉についてでした。子供が何歳でも、私の付き添いなしで米国に長期滞在できる、とか、冬休みは1年ごとに米国・日本代わりばんこに過ごす、とか、父の日と父の誕生日は父(元夫)と過ごす、とか、実行しようとすれば、現在2歳になる子供は、米国・日本間を年中行ったり来たりしなくてはならなくなります。子供が幼い間は、私が付き添って米国に行くか、それも私の仕事や経済的に頻繁に無理なので、元夫が子供に会いに日本に来てくれたら、何回来てもよい、と伝えてありますが、元夫は米国で子供と長期に過ごしたいようです。 今も子供と元夫とのテレビ電話は毎週行っており、養育費は払われたり、払われなかったりです。 日本・米国間で離婚され、お子さんと暮らしている親権者の方、また、距離的に遠い場合、父親または母親とどのように面接交渉を行っていますか?教えてください
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- labradorsu
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>子供とともに日本に住むことを条件に、協議離婚しました。 「協議離婚」なさったということは、日本の方式で、離婚届に両者が署名し、証人2名を立てるという方法で離婚されたのだろうと思います。そして、この離婚届が有効に受理されたということは、この時点で日本に管轄権があった、少なくともお二人は日本法に準拠することにいったん合意したということになります。この点は、元旦那さんは争ってはいないのですよね。 そして、元旦那さんは再婚なさっているのですよね。でしたら、離婚届がまったく無かったことにはできませんから、離婚を無効にする訴訟は起こせません。この点は安心です。 日本での離婚が成立していることについては争わないとしたら、日米とも共通ですが、未成年の子がいる場合は親権を定めなければ離婚は認められません。ですから、今さら、親権者を決めていなかったことには戻せません。すると、離婚当初、s76dolphinさんに親権があると合意したという事実は、日本法でも米国法でも争えないと思います。 日本式の協議離婚の場合、親権については、「母が親権を行う子」の欄にお子さんの名前を記載されただけで、養育費がいくらとか、子どもと共に日本に住むことに元旦那さんが合意したとか、面会はテレビ電話で行うことにした等の詳細な条件は、書面(公正証書)を作成されなかったのだろうとお察しします。 口約束は、証拠が無いので後になって不利なのですが、それでも、約束は約束です。今の状況は、いったん合意した親権に関する事項を変更したいという元旦那さんからの一方的な要望が届いている状態ということになります。 まずは、離婚当初の合意、現在も有効なはずですけれど、その内容を確認する書類を作成することが先決と思います。 次に、元旦那さんからの親権に関する詳細を変更する要望を受け入れるか、また、仮に受け入れる場合でも、英語の協議書に署名するのではなく、日本の方式で公正証書を作ったほうがよいと思います。そして、当然ですが、養育費など、母子にとって必要な事項も含んでもらうべきです。 もっとも、返事の仕方は言葉を選んで慎重にする必要があります。相手を挑発するような言葉は、下手をすると昨今の日米の親権論争に巻き込まれ、外交問題などと意味不明に騒ぎ立てられて、米系の理不尽なメディアからも攻撃を受けたりして、プライバシーも何もなくなり消耗するだけです。子どもも傷つきます。ですから、リスクもありますが、相手に言質を取られないためには、あえて放っておくというのも選択肢の一つです。悩ましいです。 >日本の家庭裁判所にて、裁判を起こし、親権についてきちんと法的効力のある書類を作ったほうがよいでしょうか。 どうしても心配だというのであれば、日本式で裁判をやっておくのも一案かと思いますけれど、既に持っていらっしゃる親権をわざわざ確認する裁判は、あまり得策ではないように思います。もし訴訟をやるのであれば、s76dolphinさんに親権(監護権)があることを前提として、例えば養育費の支払いを求める裁判を起こし、結果的に、誰に親権があるかが公的記録に残るようにしておくというのはどうでしょうか。 ただ、実際問題として、アメリカにいる元旦那さんの給料や財産を日本の裁判所が差し押さえられるわけではないので、裁判に勝ったところで、養育費を取り立てられる現実性は低いです。 一度、弁護士さんに相談されたほうがよいと思います。時間と費用がかかる裁判でなくても、(今から、離婚当時に合意した条件を公正証書にするのも、相手が応じてくれなければ難しいでしょうから、)相手に内容証明郵便を送るだけにするとか、何かセカンド・ベストな方法をアドバイスしてもらえるのではないでしょうか。 ポイントは、日本式で、です。米国式の裁判に引きずり込まれたら、日本人女性は圧倒的に不利です。この実態をはっきりと認識している方は、まだ少ないように思います。子どもを連れて帰国できるような判決をもらった例は聞いたことがありません。仮に子どもの親権を勝ち取ったとしても、ご自身が米国から出られなくなります。週末は父親に面会権があるといった条件を付されてしまうからです。そうなったら、いずれにせよ、米国の裁判判決を無視して、実力行使で帰国し、子を連れ去った誘拐犯との汚名に甘んじるしかないのです。犯罪者と呼ばれるのが嫌であれば、子どもが成人になるまで、米国に留まって頑張るしかありません。 >3月には来日し、子供に会いましたが、来る直前に「お前は子供を誘拐したのも同然だ。米国で親権を奪う裁判を起こしてやる。」などと脅迫されたため、日本での面接交渉時には私が子供(当時1歳半)と一緒に付き添うか、元夫のパスポートを預かるなどしました。 まず、管轄の米国大使館・総領事館に対し、「子どもが日本国外に連れ去られるおそれがあるので米国パスポートの発給に同意しない」旨を明確に伝えておく(両親の同意がなければ発給されません)のがよいかと思います。元旦那さんのパスポートを預かることは、相手が嫌がったら強制はできませんから、行き過ぎないよう注意が必要です。 また、客観的に「脅迫」といえる状況があれば、仮にそうでなくとも、怖いと感じたのであれば、地元の警察署や女性センターにあらかじめ事情を話して相談しておく、家族や友人にも相談しておく、記録をつける等、証拠と証人を作っておくことが得策です。米国では、言葉や精神的な暴力もDVに当たります。そして、DVから逃れるために、やむなく子を連れて国外へ逃げたということであれば、子の連れ去り罪には問われません。この状況で米国へは行かないほうがよいと思いますけれど、万が一、米国にいる時にトラブルに巻き込まれた場合に備えて、できることはしておいたほうがよいと思います。 ここまで書いて、悲しくなってきました。法律面で完全に防御しようとすると、元旦那さんとの関係が敵対的になってしまいます。子どもさんのお父さんでもあるわけですから、譲れるところは譲って...とアドバイスしたいところですけれど、今の状況ではそうもいきませんね。 本当に、最近の米国内での報道は行きすぎです。これに煽られ、調子にのって、日本人元妻を裁判で追い詰めて、まるでゲームのように楽しんでいるのではないかと思われる人もいます。個人でどうにかできるレベルは超えていると感じます。
- labradorsu
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相手がこういうことを言い出したら危険です!! 慎重に、本当に気をつけてください。 会いたいから来てくれ、なんて言われて、深く考えずに子どもを連れてアメリカに行ったら、その途端に子の出国差し止めの申し立てをされて、子どもをアメリカから連れ出せなくなったというケースもあります。子どもが幼ければ、置いて帰るわけにはいかないので、自分も帰国できなくなります。 ひどい例だと、母子で夫の実家に泊まるはずだったのに、「日本人母が子どもを国外へ連れ去ろうとしている」(アメリカでは犯罪になります)という理由で警察を呼ばれ、子どもと引き離されて、自分だけが放り出されたという話も聞いたことがあります。 普通の人はこんなことはしないのですが、今さら協議書なんて送ってくるようだと、何か企みがあると警戒しなくてはなりません。 子どもを頻繁にアメリカに長期滞在させたら、子どもの生活の本拠地がアメリカに移ったとみなされて、親権に関する裁判管轄が米国に移ってしまう危険もあります。 アメリカで裁判をやったら、そもそも裁判官と弁護士と元旦那さんが早口で何を話しているのか、着いていけません。突然不意打ちをくらって訴訟に巻き込まれるのですから、アメリカの法律はもちろん、何が起きているのかも理解できません。弁護士費用は、1時間当たり何万円もします。それが、延々と何年続くかわかりません。それに、アメリカの裁判官は、日本がどんな国か想像がつかない人が多いとのことで、アジアの辺境に住んでいる母親に子どもを渡して大丈夫か、不安に思うのだそうです。ですから、米国人父寄りの判決になりがちです。 「実行しようとすれば、現在2歳になる子供は、米国・日本間を年中行ったり来たりしなくてはならなくなります。」 そのとおりです。子どものためになりません。子の最善の福祉を考える というのは日米共通の理念です。 「子供が幼い間は、私が付き添って米国に行くか」 これは、しばらく控えたほうがいいと思います。理由は、上述のとおりです。悲しいことですけれど。 「元夫が子供に会いに日本に来てくれたら、何回来てもよい」 そうです!!元旦那さんが日本に会いにくればいいんですよ! 何も、会わせないとは言ってないのですから。子どもさんだって、お父さんに会いたいかもしれません。 ただし、「アメリカには絶対に連れて行かない」なんて、はっきり言ってしまうと、自分がアメリカにいなくても「連れ去り罪」だと主張されかねません。「私も仕事があるし、生活かかってるし、子どもと2人だと飛行機代もかかるし、来てもらえると助かるわ」という感じで、やんわり対応されてはどうでしょうか。 残念ながら、今の日米間の子の親権問題は、制度の違いから非常にこじれていて、米国では米国人父が圧倒的に有利、日本では日本人母が圧倒的に有利という状況になっています。ですから、離婚後も日米を行ったり来たりできているのは、元ご夫婦が2人ともリーズナブルな方である場合のみでしょう。(だったら、離婚しないような...) 現時点で重要なことは、(1)夫の勧めで子どもと日本へ帰国したのであって、現状維持なら「連れ去り」罪には当たらないこと、(2)あなたと子どもさんの生活の本拠地は日本に移りつつあるので、今後、裁判をするなら、日本の裁判所に管轄権があるということです。 本当に悲しいですけれど、アメリカで日本人女性は、あまり自己主張をせず従順で、マメで真面目できれい好きで働き者の便利な奥さんというイメージが強いです。その従順な妻がノーと言ってきたら、裏切られたと思うのか、かつて結婚した相手に対して、常軌を逸した嫌がらせをする方もいらっしゃるようです。
- thepianoman
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アメリカに20年以上住んでいた者です。法律家ではないので恐縮ですが、似たようなケースを多く見てきましたので一言。 アメリカの民法は日本には及ばない、と解釈した場合、子供が日本にいる以上は日本の法律で守られるはずですから、アメリカでどのような判決が下されようが、養育権や面会権は日本まで及ばないのではないでしょうか?無理に連れ戻そうとすると、下のニュースのように夫が日本の警察に捕まるでしょう: http://edition.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/09/29/japan.father.abduction/index.html?iref=mpstoryview 一方、あなたが夫に慰謝料を請求する場合は、あなたがアメリカに住んでいることが前提となるのではないでしょうか? その場合はアメリカの弁護士をアメリカで雇う、という形となり、かなりの額の慰謝料を取ることが期待できます。なぜかといいますとあなたが女性だからです。