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流体機械
流体の知識には乏しいので教えてください。 遠心ブロアについての質問です。 市販の遠心ブロアの形状はなぜファンの軸に対して変心した外形をしているのですか?ファンの吸引原理などに関係があるのでしょうか?それとも遠心ファンの用途的な問題ですか?
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- ohkinu1972
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原理的には、周方向均等に排出させることになんら問題ありません。 周方向に分布がなくなるので、むしろ好ましいともいえます。 ただ、自作のダクトで市販品と同等の流量-圧力特性を得られるかは分かりません。 物によってはダクトの方で配慮してやらないと、性能が出ないと思います。 あと流体は半径方向ではなくいくらか回転方向に角度をもって出ます。 これを半径方向に流出させようとする場合は、 よほどうまくやらなければ性能が落ちてしまうと思います。 可能であれば余裕のあるスペックでファンモータを選定することをお勧めします。 実際の事例ですが、半径方向に排気しても使いにくいので、 あまりないと思いますが、 CPUクーラにシロッコファンを採用したものがあり、 これは周方向均等に排気するようになっています。
- ohkinu1972
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偏芯したとは下記URLの製品のように、ケースがカタツムリの殻状になっている製品でのことでしょうか? http://www.japanservo.co.jp/digital/general/pdf/CB.pdf これは、簡単にいうとダクト内の流速を一定にするためです。 遠心ブロア(圧縮機)ではファンは真ん中から空気を吸って、 周方向に均等に吐き出します。 これをある一方向に吐き出さそうとするとカタツムリの殻のようなダクトを装備して、 空気を集める必要があります。 ところが周方向出口直前ではほぼすべての空気が流れるのに対して、 出口を過ぎた直後では少ししか空気が流れません。 ダクトの流路の広さが同じだと、空気が少ないところでは流速が低く、 多いところでは高くなります。 場所によって流速が違うとスムースに流れませんので、 流速が一定になるように、空気が少ないところでは、狭く、 多いところでは広くなるようになっています。
お礼
ohkinu1972様 早速の回答ありがとうございます。 ご丁寧に添付資料をいただきましてすみません。おっしゃるようにカタツムリの殻のようになっている形状についての質問です。大変わかりやすい説明ありがとうございました。 お時間があれば、次いで質問させていただきたいのですがお願いします。 カタツムリ形状の用途が下記のように一定方向に流すためということでしたら 流れをじゃましないような別の形状を作製しても同じP-Q特性図を再現することは可能でしょうか? 例えば、市販のブロアからファンモータを取り出し、ファンの同心円上に中心軸をもつ円形ケースを作成してその円周側面に排気口を設けたものを用意した場合、市販のケースのP-Q特性図を再現することは可能でしょうか? 要はファンの吐き出し口を一方向だけなく放射上に複数の穴から出したいのですが、理論的に可能なのか、可能であれば注意点もしくは実施事例などあればご紹介していただけないでしょうか?(ただし、ファンの能力はできるだけ変えずに) 以上、説明が拙く申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
お礼
ohkinu1972様 ありがとうございます。 ファンについての理解が深まりました。 今回の質問の背景にはファンの寸法に制限があり、市販のケースでは不均一な形をしているために取り扱いにくかったのでことがありました。なので、ケースはファンと同軸上に持ってきたかったのです。さらに排気は一方よりも半径方向に撒き散らすほうが使用目的に都合がよいこともあり、半径方向に排気できないかと考えました。 教えていただいた内容を参考に自作ダクトを作製してみようと思います。 また、質問をさせていただくかもしれません。 お時間がありましたらそのときはまたよろしくお願い致します。