- ベストアンサー
亀井静香の中小企業に金を貸せ、という意見について
賛否両論があるようですね。私は銀行が中小企業に金を貸すのは良い事だと思うんですけど、どうですか?
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
亀井さんの話をよくよく聞いてみると、 『中小企業が困ってるから、銀行が金を出せ』という言い方ではなく、 『中小企業が"黒字倒産"しているから、銀行は金を出せ』と言っているんですよね。 黒字倒産って何?なんで黒字なのに倒産するの?ということを念のために補足しておくと つまり、今の経済は"信用取引"で成り立っているためとされています。 (会計学的には『発生主義』、とも言います。) 毎回仕事のたびに現金を用意していたら、すごい手間がかかってしまいますよね。 この手間を減らすために、今月分は月末にまとめて振り込んでね、ということをするわけです。 このまとめて振り込まれるまでの間、手元には現金が無いですよね。 ですが売り上げとしては成立しているので、売掛金(あるいは未収入金)という名前で 権利を保有していると帳簿に書いていくんです。 ですが、振込みの前に取引先が潰れてしまったら、ほとんどの場合全額は回収できませんし、 自分が支払う場合でも、その権利で立て替えるのには様々な制約があります。 資本主義は信用で成り立っているんですが、それでも確実に存在している資産である "現金"はどうしても必要なんです。 通常の帳簿(もうけを表す損益計算書・資産を現す貸借対照表)では現金の把握がしにくいという ことで、上場企業では現金専用の帳簿(キャッシュフロー計算書)の開示が義務付けられています。 現金のありなしは、現在では経営の健全さを表す、重要な指標のひとつなんです。 最初の亀井さんの言を言い換えれば、 通常、健全な企業であれば銀行の貸し出しを受けられるはずだ。中小企業で黒字のところは 経営がちゃんとしていて、単に現金が不足しているだけなんだから、銀行が貸し出しても いいはずじゃないか、となるんでしょうね。これは一面では正しいと思います。 もちろん、損益が黒字なのは従業員がきちんと仕事をしていたからでしょう。 それは問題ないんです。彼らを助けようという気持ちもわかります。 ですが私は、この論法はちょっとヘンだな?と感じます。 そもそも、その中小企業の経営者は何してたのよ?と。 黒字と、経営が健全かは全くの別問題です。 売り上げをしっかりした実、この場合"現金"に換えていくというのは、 中小企業経営者の一番重要で、重大な仕事なんです。 黒字倒産を許す経営者は何故、それを現金化しなかったのでしょうか。 現金が足りなくなると解らなかった?何のために帳簿付けてるんでしょうか。 付き合いがあるから難しい?極端に現金支払を拒むところとは付き合わないほうが良いです。 黒字倒産とは、その多くが全くずさんな経営によるもので、単純に経営者の怠慢です。 何故、帳簿を付けるのか。 それが税務署に要求されるから、という理由しか思いつかないのならば、 厳しい言い方になってしまいますが、まったく経営のセンスに欠けています。 それでも黒字に出来るということは、従業員としてのセンスがあるのでしょうから、 無理に不得手な経営に携わらずに、他の企業で従業員として生活したほうがいいと思います。
その他の回答 (8)
- oska
- ベストアンサー率48% (4105/8467)
>銀行が中小企業に金を貸すのは良い事だと思うんですけど、どうですか? そもそも、銀行は「低利息で預金を集め、高利で貸し出す」事が仕事です。 0.02%で集めたカネを、18%から3%前後で融資する事が合法的に認められた業務ですから、この不景気でも懐は暖かいのいです。 この不景気な現在でも、35歳前後で年収1000万円以下の行員は「窓際予備軍}なんですよ。 銀行本来の業務は、「収益が見込める個人・法人に資金を融資する」事が目的でした。 ところが、平均年収1000万円を確保するには「返済が出来る個人・法人に資金を融資する」事が目的になっています。 黒字経営を続けていても、手持ち現金が少ない中小企業は少なくありません。 ところが、銀行は「売掛金・約束手形は信用しない」ですから、融資には「融資を希望する会社の現金・預貯金を信用」します。 「半年後に、売掛金が1000万円回収できるから、今500万円を融資して欲しい」と要望しても、銀行は融資をしません。 「売掛金が100%回収できる保証が無い」と銀行は判断します。 亀井担当大臣は「黒字企業で、手持ち現金が無い中小企業に融資を行なえ!」と銀行協会に述べている訳です。 赤字会社に、どんどん融資しろ!と命令している訳ではありません。 (赤字中小企業にどんどん融資しろ!と都庁から命令を受けた新銀行○京は、倒産の危機にあります) 昨年の統計でも「黒字倒産」の件数が多いですね。 亀井担当大臣が主張するように「黒字の中小企業には、融資を行なえ!」は正論でしよう。 ただ・・・。 亀井担当大臣が一方述べている「平成の徳政令」は、大反対です。 日本の金融市場・金融経済が、崩壊しかねません。
お礼
回答ありがとうございます。分りやすくて助かりました。 >亀井担当大臣が一方述べている「平成の徳政令」は、大反対です。 日本の金融市場・金融経済が、崩壊しかねません。 これについては知りません。教えてください。
- oshinabe
- ベストアンサー率36% (138/378)
現在進行形で同じような事をしてる国が中国です。 こちらも政府が銀行に金を出し、企業に「絶対に」貸し付ける事を義務付けています。 それで助かる企業もありますが、大半の資金は株や為替などの金融市場に流れ込み、現在中国の株価はバブル状態にあります。 膨らんだバブルがどうなるかは説明の必要がないと思います。 貸し渋りで倒産する企業があるため一概に反対というわけではありませんが、上記のような例がある以上相応の対策を施した上で実施しないと日本も同じような事が起こってしまうと思います。
お礼
回答ありがとうございます。やはり審査は必要ということですね。
- 007itochan
- ベストアンサー率27% (125/454)
この、亀井さんの基本論理は、国民預貯金と、国債発行残高が同じだから、今の国債残高、借金なんて、気にすることは無い。という論理をお持ちの方だから、基本、借金が悪という考えがない。 それはさて置き、どうでもなら、政府系金融機関で対処すれば良い。 その借りた金で、銀行に返せば、銀行にどうこう言われる、筋合いはない。それじゃあ、銀行がてら銭稼げないなら、貸せばいいだけで。 でも、現実は、現状の政府系金融機関で事足りるはずですよ。 それで、足らないのは、経営がすでにおかしい状態と見るべきでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。勉強になりました。
- gokakukei
- ベストアンサー率18% (40/218)
基本的には中小企業の側に軸足を置いているのはよいと思いますが、今は需要がない仕事がない事が最大の問題ですね。大企業もある程度の中小もみんな緊縮経営ですし、内部留保を異常に高めているところも多く、需要縮小が続いています。おまけに米国流れの経済危機です。 鉛筆一本からの徹底管理をするような企業が増えれば増えるほど、日本経済が貧しくなるような状況ですね。難しい問題ですね。
お礼
回答ありがとうございます。まあ、簡単な問題ではなさそうですね。
- sirousagi1
- ベストアンサー率35% (730/2058)
方法論などの詳細は、議論をするべきと思いますが、賛成票を投じます。 返済への猶予を求めているのも良いと思いますが、今は、7年返済の1年猶予とした場合に、7年間で返済するものを1年後から6年間で返済しばければならないので、月々の返済額がとても厄介な額になります。 どうせ、3年の猶予ならば、3年後から7年とすれば、中小零細企業は大変助かります。資金繰りにも希望がもてそうです。
お礼
回答ありがとうございます。同意してくれる人が出てきて嬉しく思います。
- kendamakun
- ベストアンサー率14% (78/547)
無制限に貸すのは無理です。かつて、そうやって銀行が大量の不良債権を抱えた結果大変な事になったのは記憶に新しいと思います。なにより借りる方にも緊張感が無くなるでしょう。困った時には国が何とかしてくれる、と言う認識が出来たらその産業は滅びます。
お礼
回答ありがとうございます。まあ、ある程度のルールは作らないと拙いでしょうね。
- trajaa
- ベストアンサー率22% (2662/11921)
色んな事例があるので賛否両論は致し方ないかと。 金融業界が昨年来の金融危機の影響により、リスクを取らない方向に向かっているのは確か 金融機関が貸出先の状況を的確に判定して将来性の有り無しに基づいて貸出や回収を行えば良いのだろうが 一律に貸出の収縮を行えば、技術が有るけど資金繰りが厳しいような将来性のある会社も生きづまるでしょう。 そう言った企業を救済する事で、将来的な経済発展に繋がる可能性はある。 一方、借金返済繰り延べを野放図に行えば、無能な社長や世の中のニーズに合っていない将来性の無い企業の延命に繋がる。 単に延命するだけじゃなくて、より深みに放ってしまうことで破綻時の影響も増大する危険性あり。 流石の亀井さんも当然前者を想定しての発言だろうけど、会社の将来性が簡単に分かれば誰も苦労をしないわけで 色々やっている内に、後者の事例が次々とという可能性も否定できず 専門家である金融機関じゃなくて、行政が金貸しの方針に口出しすると・・・・ 新銀行東京の二の舞に成らないか? (ま、行政が貸し手になるのと、貸し手を監督するのでは程度は違うだろうが) と危惧する今日この頃。
お礼
回答ありがとうございます。そうゆうプロを雇えば良いって単純な話でもないでしょうしね。
字面だけでは、なんともいえませんね。 過去の制度融資などでは抜け穴だらけで、 倒産しても仕方がないような企業や、 ブラックな連中の食い物になったような こともありました。 本当に困っているまともな企業は数字に弱く 決算書すらすぐに準備できないところもあれば、 ブラックな企業でそういうのは得意で、 書類は完璧なんてところもよくありますが、 その辺の見極めができない貸し手が 政府保証の一言でほいほいと業績を伸ばすために 貸してしまったりします。 それでもあまねく困っている中小企業を早く助けるために その辺は必要悪という声もありましたが、 結局つけは国民にかえってきます。要はやり方です。
お礼
回答ありがとうございます。亀井はやり方まで言えば良かったんですね。
お礼
回答ありがとうございます。勉強になりました。