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実態のない経済とは

バブル経済を「実態のない経済」と言いますがどういう事でしょうか? また、何故実態のない経済だと暴落が起きるのでしょうか

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  • ths01
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回答No.1

こんばんは。 日本のバブルでお答えします。 通常、経済が上向きの場合、インフレという形で実質の社会に影響がでます。 ですが、日本のバブルは変動為替によってダブついた資金が株と土地に回りました。それにより、インフレ率は高くないのに株と土地の価格がどんどん上がっていきました。 株は株式会社の市場価値であり、土地はその場所の価値です。 しかし、本来の価値の何倍も価格が上がりました。 土地や株式が上がればそれを担保に銀行は金を貸します。 だって、返してもらわなくても今より何倍も価値の土地や株式で儲かりますから。 だから、庶民にも金が回り、インフレは高くないので裕福な生活をします。 心のどこかでは、なんでこんなに景気がいいにかわからず。 ですがバブルははじけます。 ある時、土地や株式を買い占めていた人がそれを売りに出します。みんなそれまでは『土地や株式は青空天井でどこまでも上がる』と信じて仕方がありませんでした。 でも買い占めていた人が売ると下がり始めます。ヤバい!下がり始めた!今売らないと元本割れをする! 一気に売られ、土地や株式は落ちます。 それまでイケイケで行っていた企業はそのスピードに対応できず、倒産します。 倒産すると銀行に借金が返せません。銀行は土地や株式を担保にしてます。あれ?でも価値は下がっています。借金回収できません。 銀行ピンチ!これでは潰れてしまう!潰れてしまうと預金者は預金を失う… と言ったように、実際にモノをつくったわけでもサービスを生んだわけでもないのに好景気という異常な状態がバブルです。 そして調子をこくと反動は何倍にもなります。だから暴落します。

1991ntt
質問者

お礼

わかりやすい説明で、スムーズに理解できました ありがとうございます

その他の回答 (2)

  • tanuki4u
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回答No.3

暴落が起こった後で、その経済が「バブル」だったと断罪され、その理由として「実態がなかった」とされます。 資本主義経済は実態がないものを実態にする活動です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/シュンペーター イノベーションというヤツです。

noname#101556
noname#101556
回答No.2

バブル経済の中心は「実質価値から懸け離れた資産価値の膨張」ということだと思いますが、ここでは簡単に、物の値段を考えてみましょう。 そもそも、物の値段は何によって決まるのでしょうか。 それは、物を売って生活の糧にしたい人がもつ 「なるべく高く」 という気持ちと、それを手に入れたい人の 「なるべく安く」 という気持ちのぶつかり合いです。簡単に言えば、売る側の「フッカケ」と買う側の「値切り」です。大雑把ですが原理的にはすべての値段がこれで決まります。 一方、物の値段はいろいろな条件で変化します。例えば何かが発明された結果、皆にとってある物の有用性が突然に向上して誰もが欲しがるようになった場合など、買い手同士に競争がおきて値段が上がります。ただし、これが上のような「競り」の結果であれば、正しく物の実質価値が上がったものと言えます。 さてここで、「その物の値段が上がりそうなので、また誰かに転売してお金をもうけよう」としたらどうでしょう。 初めの小さな値段の上昇をきっかけに 「これは良いぞ」 という話が広がり、「今のうちに買っておいて高くなったら売って儲けよう」 と考える人が増える結果、ますます値段が上がり、値段が上がるのを当て込んでさらに多くの人がそれを求める…という堂々巡りを始めてしまいます。 こうなるともはや、「その物を使ったり消費したりして享受できる価値(実質価値)」を離れて、転売による儲けが一人歩きしてしまいます。 例えば、どこかに1坪の土地を買って上手に商売して最後に200万円が手に入るので、世の中の大多数の人がその土地に100万円を払っても良いと感じるなら、土地の実質価値は100万円です。しかしその土地がどんどん値上がりしていて、転売すればすぐに500万円が手に入るとした場合、同じ土地が1000万円でも世の中の大多数の人が買いたいと感じる場合、100万円という実質価値から懸け離れた資産価値が1000万円ということになります。 値段がどんどん上がって上がって…行ったとしても、その物から最後に生みだされる価値は、「その物を使ったり消費したりして享受できる価値(実質価値)」以外の何者でもありません。上昇していた値段も結局、いつかはそこまで落ちることになります。 このような下落の局面では、上と全く逆のことが起こります。小さな値段の下落をきっかけに 「これはまずいぞ」 という話が広がり、「もっと安くなる前、今のうちに売ろう」 と考える人が増える結果、売り手の間で競争が起きてますます値段が下がり、値段が下がるのを恐れてさらに多くの人がそれを売る…という堂々巡りを始めてしまいます。 残るのは、「最後に損をした誰かから、最後に得をした誰かに向けて、価値が動いた」という事実だけで、誰も新しい価値を生み出しもせず、受け取ってもいません。不毛な、空しいものです。 大変な長文で恐縮です。お役に立てば幸いです。

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