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理系大学院での遺伝子操作実験

私は今、生物系の大学院の修士一回生です。 この2年、生物系の大学院に所属するからには、遺伝子操作の手技や原理、実際の研究への応用を習得してから卒業、就職したいと思っています。 しかし実際、今の研究室で行っている実験は、四年生の頃から相変わらず、ウエスタンブロットが主で、その他たまに、キットを用いた免疫染色なども行い、主に細胞を相手にした実験のみです。 学部の授業で一度遺伝子工学を習ってはいるものの、試験を通過したというだけで、自分の実験のどこにどれを利用できるかなど、検討もつきません。 授業内容も多くは忘れていますし・・(^^;) こんな私が自分の研究に遺伝子工学の実験法を用いるようになるために、分かりやすい本などご存知でしたら教えて下さい。 全くの初心者という扱いでお願いします。 また、細胞しか扱っていなかった研究室の先生に、1学生が、遺伝子工学の実験も研究に組み込んでみたいと提案するのは、出すぎた(あるいはおかしな)ことでしょうか・・・・? 研究室に先輩がいないため、相談もできず、研究内容的に遺伝子工学を用いるという案自体、ナンセンスなのかもしれないという不安もあり、困っています。 何か提案がある方もよろしくお願いします。

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  • pen82
  • ベストアンサー率44% (20/45)
回答No.4

遺伝子を扱ったことがないことが、他の生物学の研究室に遅れをとっているということはないと思います。生物学出身でも遺伝子を扱ったことがない人だって大勢います。逆に、遺伝子しか扱ったことがない人だっていますよ。(遺伝子操作が主で、扱ったことがある生き物は大腸菌だけなんて人も・・・。) 就職する時に、「遺伝子操作ができるひと」と募集しているところを目指すのであれば、遺伝子操作ができなければ無理かもしれませんが。普通は、就職する時に「遺伝子操作ができる」といのは、あなたが「細胞が扱える」というのと同じ事なのです。研究に必要で遺伝子を扱いたいというなら、それは大切なことですが、技術習得のためだけならあまり必要ないと思います。 大切なのは、遺伝子操作ができることではなく、現在の遺伝子操作の技術を知っていることではないでしょうか。これは、プロトコールを知っているということではなく、例えば、「DNAの塩基配列を調べるにはどういう方法が使われていて、その原理がどういうものか」とか、そういうことです。これがわかっていれば、別にあなたができるようになる必要はないです。必要な時にできるようになればいいのですから。しかし、技術、実験方法がどういうもので、どういうことがわかるのかなどを知っていることは、これからの研究にも役に立つでしょうし、他の研究を理解するのにも役に立つでしょう。あなたが、遺伝子工学に興味があるのでしたらそういう勉強をしてはいかがでしょうか。「分子生物学イラストレイテッド」には、分子生物学的方法論という章がありますし、「THE CELL」などの教科書にもいろいろ書いてあります。 あと、遺伝子操作については、それ用の設備が必要だし、大学によってもいろいろ規則があるので、本当に新規にはじめるのはいろいろたいへんなのかもしれません。

donnamartin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。説得力のあるアドバイスでした。就職などの不安を考えてウジウジするより、勉強して知識を得ておこうと考えるべきだったのですね。冷静で的確なアドバイス、ありがとうございました!

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その他の回答 (4)

  • naomi2002
  • ベストアンサー率44% (478/1075)
回答No.5

No.3です。ちょっと追加します。 No.4さんのご意見に賛成します。 「遺伝子工学」というと時代の花形のような感じでカッコいい、それに比べてご自分のおやりになっている研究はドロくさい」といった感じをお持ちなのではないでしょうか。 私も自分が遺伝子を扱ってなかった頃は、遺伝子を扱っている人たちが輝いているように見えました。だから私も、質問者さんのお気持は、良くわかるのです。 でも遺伝子を扱う分野(あるいは実験技術)が先進的で、遺伝子を扱ってなかったら遅れているなんてことは、絶対にありません。 よく言われるように、「分子生物学の人は分子だけ見ていて、生き物をトータルに見ていない」という傾向はたしかにあるようです。 私自身、遺伝子をいじることは多少覚えても、細胞とか、さらに高等生物の場合、組織とか個体レベルのことは何も解りません。遺伝子ばかり扱っている人は、むしろ生き物(少なくとも細胞レベル以上)をトータルに見ることのできる人にコンプレックスを感じたりすると思います。実は私もそうなのですが。 実験技術と言うことに関しては、遺伝子工学であれ他の分野であれ、マニュアル化された方法を習得し、使いこなすだけで、自分で新しい方法を開発するなどという余地はほとんどないと思います。方法において多少工夫しても、あまり評価されません。では何が評価されるかというと、「学問的に価値のある、新しい発見」があるかどうかということです。新しい発見があれば、方法はどうでも良いのです。 指導教授についてですが、先生の個性によって指導方針は異なるのは仕方ありません。学生が自ら工夫することを好む先生もいるし、言われた通りにやれと言う先生もいます。先生の個性に学生が合わせるしかないと思います。 幸い指導教授の先生とは信頼関係はおありのようなので、とにかく騙されたつもりでこの先生についていこう、という考えで良いのではないでしょうか。 隣の研究室ではいろいろディスカッションしながらやっていて、研究室らしいとお感じのようですが、単に「隣の花は赤く見える」というだけではないでしょうか。多分その研究室に実際に入ったら、それほどの違いはないと思いま す。 ご自分の研究テーマに誇りをもち、指導教授を信頼して、その方針に従って研究をお続けになるのがよいと思います。 先輩がいないということは、M2もDrの人もいないんですか? そうだったら、何かと大変ですね。。 2年といっても、正味1年半しかありません。この限られた期間に立派な成果を挙げられるよう、がんばって下さい。多少ともご参考になれば幸いです。

donnamartin
質問者

お礼

早速の追加のご回答、ありがとうございます。 >自分の研究テーマに誇りをもち、指導教授を信頼して、その方針に従って研究をお続けになるのがよいと思います。 この言葉をこれから何度も自分に言い聞かせてがんばっていきます。 今回ご回答いただいた皆さんの冷静で理路整然とした考え方に触れ、自分の考えの未熟さが恥ずかしくなりました。 私の研究室には、M2もDrもおりません。相談もせず一人の考えに凝り固まってしまっていましたが、ネット上でこのように考えさせられるアドバイスをたくさんいただけたことをうれしく思います。 皆さんに今の私の稚拙な考え方を言ってしまったことを今さら恥ずかしく思いますが、どこかの学会などで 皆さんとお会いするときには、もっと誇りを持ち 手先だけの技術よりも知識をもつ人間になっていることを目標にします。 ありがとうございました!!

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  • naomi2002
  • ベストアンサー率44% (478/1075)
回答No.3

まず、修士課程ご入学、おめでとうございます。 今、いろんなことを学びたいという意欲に燃えていらっしゃる様子が文面から伺われます。 ただ、ここで考えて欲しいのは、修士課程の2年間は、決して長くはないということです。 指導教授から与えられたテーマに沿って、知識と技術を習得し、それを使って研究(時間と労力のかかる実験作業)を行ない、結果を出し、それを論文にまとめる。 ということを2年間でやらなければならないのです。その間には失敗もあるでしょうし、予期した結果が得られなかったりして、悩むこともあるでしょう。 だから、目的のために最短コースを走っていただきたいのです。研究テーマに本当に必要のないことには、手を広げない方が良いと思います。 手段(技術)は目的を達成するために使うものです。 技術を使うために研究テーマがあるのではありません。 ですから、単に技術を習得したいから、遺伝子工学的手法をやってみたいと言うのであれは、賛成できません。 今おやりになっているテーマに遺伝子工学が必要なら、習得しなければなりませんが、なくてもすむなら、無理に習得することはありません。 もちろん、本を読むなどして、関連分野の幅広い知識を身につけることは結構です。しかし自ら手を染める(自分の「仕事」として、時間と労力を費やす)ことは別問題です。 生物系の大学院を出た人が、すべて遺伝子工学の経験があるわけではないのです。 私は元々化学系の出身で、遺伝子工学は大学では全くやったことがなく、就職してから必要に迫られて学習しました。それでも指導者に恵まれたので、たいした苦労もせず、一通りの初歩的なことは身に付きました。今どき、遺伝子工学の一通りの指導ができる人など、どこにでもいます。質問者さんも就職してからもし必要になれば、そのときに学習しても遅くはないはずです。 何もかも大学にいる間に身につけてしまおうと欲張りすぎると、肝心の研究の方針がふらついたり、焦点がぼけたりしないでしょうか、私はそれが心配です。いわゆる「器用貧乏」になってはいけません。 ご質問を拝見して、手段と目的の関係をどのように認識されているのか、はっきりしてないように感じました。 もし、お気に障ってら、ごめんなさい。

donnamartin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 とても的確なアドバイスをいただきました。 また、>私は元々化学系の出身で、遺伝子工学は大学では全くやったことがなく、就職してから必要に迫られて学習しました。(中略)質問者さんも就職してからもし必要になれば、そのときに学習しても遅くはないはずです。 この文には本当に励まされました。 遺伝子を扱ったことが無いというのは、周りの研究室に遅れを取っているような気がして不安ですが、就職してからの習得も可能ですよね! また、NO.2の方のお礼欄に、現状を書きましたので、 もしお時間があれば読んでいただけると嬉しいです。 迷って選んだ進路の2年間が、無駄になってはいけないと、今とても不安です。 ありがとうございました。

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  • fujishiro
  • ベストアンサー率28% (162/574)
回答No.2

イラストレイテッドは私も持っています。 あれはわかりやすいです。 あれしか持ってないので比較はできませんが…。 あとはあんまりよんだことない英語版のプロトコール集も一応持っていますが…(汗。 私の研究室も細胞がメインでほとんどがウエスタン、免疫染色、免疫沈降がメインです。 たまにノーザンやフローサイトするくらいでしょうか…。 遺伝子工学と呼べるものは私も数回しかしたことがないです…。 結論を言うと、遺伝子を扱う必要があるのか否か?という点ですね。わたしの修論には結局、遺伝子工学なんていりませんでした。同期のメンバーで使ってたのは4人中2人でした。 つまり、あなたのテーマが遺伝子を扱った方がよいものなら、臆することはないでしょう、教官に言うべきです。教官が遺伝子工学を今までしたことがなくても、です。必要ならあなたが他の研究室に1ヶ月ぐらい出向するぐらいの気持ちで。いまどき新手法を導入する時は教官でもはじめてのことが多い位ですから。…施設や資金の問題もあるとは思いますが…。 逆にいうとその必要もないのにただやりたいから、とか技術を身につけたいから、といっても資金がそれなりにかかる以上、教官はうんとは言わないでしょうね…。 要はあなたのテーマ次第ということです。ただ、昨今の生物学をみるにあたり、遺伝子工学的手法を用いることが(少なくとも提案することが)ナンセンスだとは思えないのですが…。 あんまし回答になってませんね…。ごめんなさい。

donnamartin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >あなたのテーマが遺伝子を扱った方がよいものなら、臆することはないでしょう、教官に言うべきです。 とても励まされました。参考論文(ほとんど同じことを調べている論文)に、遺伝子を用いていたため、同じ手法をうちの研究室でも用いる可能性をたずねたところ、今日この研究室は遺伝子を扱うことは無いという感じのことを言われました・・。 先生は優しい方なのですが、この先、意見を実験計画に取り入れてもらえるとは思えません。 あくまで、先生の実験計画に参加させてもらう、言われた手法をこなす・・ということだけが期待されているように感じています。 他の研究室のようにテーマが与えられ、実験計画を相談しながら自分で進めていく・・というスタンスではないのです・・。(「考えてきて」と言われても、考えた結果は聞かれず、次の日には当たり前のように、先生が考えたやり方で進められます。) 出すぎた事をする(言う)と、(的確なことを言えてはいないのですが、私なりに疑問を解決したい、という思いから出た質問や言動です)先生は気を少し悪くし、口調からうんざりしているのが伝わってきます。 ですので、通常は先生の気に障らないよう、「アホな生徒が先生に質問する」という感じの、軽い口調で最小限の質問をし、主張や先生の意に反するような言動は極力避けるようにしています。 こういった事情があり、「遺伝子はこの研究室では扱わない」という先生の指針は絶対なわけです・・。 すいません、愚痴っぽくなってしまって・・(^^;) もちろん私の知識や思考能力が足りないために、何も任す気になれないというのが先生の言い分ですよね(^^;) それを考えるとつらいです。 それで、この環境に甘んじて二年間を無駄にしないために何をすれば・・・と考え、たどり着くのが遺伝子操作だったわけです。 NO.3のご回答を頂いたかたのご意見で、指針がずれていたことに気づかされました。 私は手っ取り早く自信をつけたかったのです。また何かアドバイスがあればよろしくお願いいたします。

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  • ice_rif
  • ベストアンサー率20% (68/325)
回答No.1

学部学生には、秀潤社の『バイオ実験 イラストレイテッド』シリーズを使って もらっています。書いてある通りやれば ちゃんとできるので重宝しています。 とりあえず、本を読んでみてから、研究 室のテーマにどう適応できるか考えて、 提案してみたらどうでしょう。

donnamartin
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。今日さっそくバイオ実験 イラストレイテッドを借りてきました。 今私がやっている研究と近い研究の論文で、手法に、RNA抽出やサザンブロットを用いていたので、「うちの研究室もこれするんですか?」とやんわりきいてみたところ、「うちはそういうことはしません。代わりにウエスタンをします。そういうのをやってるのは・・・研(他の研究室の名前)です」でした(^^;)経験するのは無理そうですが、お教えいただいた本は読んでおきたいと思います。 教える立場の方のご意見をいただき、大変参考になり ました。ありがとうございました。

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